※本記事は広告を含みます。
SES辞めたい!!

SESやめとけ!やばい!理由は業界構造。知らなければ100%損する

SES辞めたい!!

SESってやめておいたほうがいいの?
どうしてやめておけ!っていう意見が多いの?

といった疑問に答えます。

SESがやめておけと言われる構造的な理由やSESの実態、転職活動をする上でのおさえておきたいポイントを解説します。記事の内容で、IT業界構図が分かるようになります。転職を検討している方は、次の適切な選択が出来るようになります。

読み進めていただく上でのポイントは、
・SES=社内SEの様な職種ではない点
・SES=お客様に常駐する働き方である点
の2つです。

結論です。

上記の結論の理由は以下です。
・SESやめておけ!と言われる業界の構造
客先常駐(SESはやめておけ!地獄?と言われる12の理由
・IT未経験者にSESがおすすめな理由

SESよりおすすめはSier SEや社内SE

✔記事の信ぴょう性

kato
kato

SIer SE→現社内SE(IT歴15年以上)。過去のSierと社内SEの両方の立場で、SESの方々とお仕事させていただいた経験を元に情報をお届けします。

SESやめておけ!を理解するために必要なIT業界の予備知識

SESやめておけ!を理解するために必要なIT業界の予備知識

本題を説明する上で必要な4つの予備知識を解説します。

SES・客先常駐と社内SE/システムエンジニアの仕事内容の違い
SESとSier SE/社内SEの提供する価値の違い
SESとSier SE/社内SEの年収の違い
日本のシステムエンジニアの殆どはSier SEとしてベンダーに所属

SES・客先常駐と社内SE/システムエンジニアの仕事内容の違い

SESの構造に関係する登場人物の整理です。システムエンジニアの仕事は以下の3つに分類できます。

引用元 社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール

基本はどれも、システムを開発したり、運用したりするシステムに携わるお仕事です。どのように、どこで仕事をするかが違います。

システムエンジニアになりたい!という場合には、この3つの違いを理解しお仕事を選んでいく必要があります。

  • Sierに所属し、お客様の企業や自社で仕事をする人=Sierのシステムエンジニア
  • 自分が所属する企業のシステムに携わる人=社内SE
  • 自分が所属する企業以外のシステムを常駐でお仕事する人=SES


こんな分類です。

上記の解釈で間違いないですが、SESに関しては留意点があります。

SESは、System Engineering ServiceでシステムエンジニアがITサービスを提供する事を指します。

同様の意味で、客先常駐も使われます。

この客先常駐は、「お客様に常駐してお仕事をする働き方」を指します。
ITサービス以外でもお客様に常駐して仕事する場合などにも使われます。

IT業界であまりにも客先常駐するケースが多いのでSES=客先常駐と混同してよく使われているのが実態ですが、実際には客先常駐する働き方である点は、留意が必要です。

SESとSier SE/社内SEの提供する価値の違い

もう一つ大事な観点でそれぞれで何を売って生業にしているか?です。

SIer SE=システムのソリューションとそれにかかる時間
社内SE=自社の商品・サービス*社内SEは自体は売上に直接寄与しない
SES=システム支援の人月提供

そもそもSES・客先常駐とは?

SESは人月、つまり、労働力を売っています。この腹落ちが重要です。

ビジネスの拡張やシステムの構築には大量の人が必要になります

SES企業にとってSESさんが企業に価値をもたらす源泉は、契約しそこにどれだけ支援し続けられるかになります。

SESとSier SE/社内SEの年収の違い

ここまでご紹介したSES・社内SE・システムエンジニアですが、もちろん人によって能力に差はあるものの、SESさんで社内SE/システムエンジニアより優秀な人はいたりします

しかし、SESさんで社内SE・システムエンジニアより稼いでいる人はそうは見かけません。理由としては、後述するIT業界のピンハネの構図が関係します。その構図の前に、社内SE・SES等の年収イメージは以下です。

業種平均年収
一般419万円
社内SE510万円      
システムエンジニア550万円
SES350~400万

社内SEやシステムエンジニアの求人に興味を持った方には、【社内SE・情シス】おすすめ転職エージェント・サイト16社|必見!!の記事がお勧めです。

日本のシステムエンジニアの殆どはSier SEとしてベンダーに所属

出典:平成30年版 情報通信白書(第1章 我が国のICTの現状 より)(総務省)

日本=IT関係者の殆どはSierやSESさんとしてベンダでお仕事
アメリカ=システムエンジニアの多くがユーザー企業でお仕事
(ちなみに、社内SEという言葉文化は日本独自のものです)

この理由は、
・日本では終身雇用が一般的でなかなか解雇できない(少なくとも以前は)
・IT意欲が海外に比べ活発ではなかった
という背景です。その為、社内でIT人材を抱えてしまっても四六時中ITプロジェクトがあるわけではなかったり、そもそもIT投資に積極的ではない企業はITの部署自体が存在せず、総務は配下に情シスを配備しています。

しかし、システム開発には短期・中期で特定の技術者の確保が必要

日本は転職が一般的でなかった為必然的にIT案件・開発を裁くために流動的に人を移動できるSier・SESが発達しました。参考ですが、アメリカでは7回~8回転職するのが平均ですが、日本ではその半分程度です。

SESはやめておけ!つらい!の原因はIT業界の構造

SESはやめておけ!つらい!の原因はIT業界の構造

ここまでの解説で、SESに関連した日本のIT業界の予備知識はご理解いただけたと思います。

ここからは、どんな面でSESつらい!やめておけ!と言われているのか具体的に解説します。

お給料IT業界の構造上SESの給与はピンハネされる構図
環境面:SESはアウェイでの仕事

お給料:IT業界の構造上SESの給与はピンハネされる構図

社内SE・Sier SE・SESで協業してお仕事をするイメージは以下です。

引用元 社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール

IT業界では上図の様に、事業会社からのシステム開発等の依頼を元に、大手Sierが受注元になり下請けに発注するケースがあります。

以下図では、この競合の構図を元に更に分かり易くピンハネがどう発生するか以下で解説します。分かり易いようにお金の流れを赤線にしてあります)。

ビジネスの流れ
①社内SEがビジネス構築のためにユーザー部門とビジネス検討
②システム企画を大手SierのSEと会話し進める
③大手Sierはリソースを求めその実務を2次受け、3次受けに依頼
④SESはそのお手伝いをする=システムエンジニアリングサービス

IT業界の構造上SESの給与はピンハネされる構図

SESの給与はピンハネされるので、お給料が高くなりえない構図です。

結果として、先ほど上記で解説した平均年収が以下になります。

業種平均年収
一般419万円
社内SE510万円      
システムエンジニア550万円
SES350~400万

環境面:SESはアウェイでの仕事

SESのつらさは、客先常駐という働き方も関係があります。

SESはアウェイでの仕事

社内SEは自陣でお仕事をするのに対して、Sier SEは自陣だったり、社内SEの企業でお仕事をします。もし、プロジェクトが上手くいっていない場合は増員・支援もあります。

SESの場合、
基本アウェイでの仕事
お仕事が上手くいっていない場合は交代を言い渡される
応援・増員はない
です。

孤独なビジネスモデル、後ほどもご紹介しますが、基本客先なので講習もあまり受けられなかったり、あまり会いもしない上司に評価をつけられたりと不満があります。

SESの闇|やめとけ・やばいと言うSESの声や事例12選

SES/客先常駐がやめておけと言われる12の理由

ここまでの解説で、SES/客先常駐のつらさの原因を構造的に理解いただけたと思います。

それを踏まえ、実際のSESさんの声を見ていきます。上記が理解できると背景が想像できます。

  • 多重請負い構造で苦しい
  • 給与・年収がやすい
  • 常駐先がないときは40%カット
  • 仕事場を転々とする
  • 派遣先を選べない
  • 面白くない仕事を振られる
  • スキルをのばしずらい 教育はどこからもうけられない
  • 残業ができない
  • 信頼関係の構築
  • 客先でのあつかい
  • 上司の指導がない
  • キャリア構築が難しい

SESは多重請負い構造で苦しい

常駐しているから、お客様の事を考えて行動せざる終えない環境にはなりますが、とはいえ下請けなので残業すればSES会社の利益は減少し、、、板挟み、、、良くある話で笑えないです。。。

給与・年収がやすい

ただでさえピンハネされる構造で更にSES未経験OKとなると、企業の構造上さらに給与が安くなるのは致し方ないですね。

対策としては、未経験OKには理由があるのでそれを飲めるか、次のステップへの布石になるか?よく検討が必要です。

常駐先がないときは40%カット

なかにはもっとひどい体験も。。。以下の様に合法的に休業あつかいって闇ですね。

アサインされる案件が無い場合は、給与は
100支給
60%支給
のパターンがあります。

60%支給って違法じゃないの?と思うかもしれませんが、以下の様に合法的に休業扱いとされ60%支払いを企業は可能です。

(休業手当)
第二十六条 使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。

elawys-gov

いくら合法とはいえ待機中に休業にさせられるSESであれば転職を強くお勧めします。

仕事場を転々とする

プロジェクトベースで、時間を売るビジネスなので移動は致し方ないですね。企業の営業力・パワーで取ってる案件に色があり、場合によりIT雑用の場合もあるケースではないでしょうか。ひどい場合は、家電量販店も。。。

派遣先を選べない


SESは、案件・派遣先を選べません。ですので、「案件ガチャ」とか言われてたりします。嫌な企業に派遣される場合もありますし、逆もしかりで、いい企業だなと思っても、プロジェクトの終わりで話されのも致し方ありません。

面白くない仕事を振られる

これでは、いくらがんばってもITの技術はつかないですね。。。ですが、SESでこの手の話は意外と耳にします。

人生なんでも運はありますし、ガチャ的な要素はあります。社内SEだったとしても会社ガチャと言われればそれまでです。しかし、SESの場合、プロジェクト事に運しだいは本当に否めません。SEや社内SEは会社を変えればその点解決できますが、SESは会社を変えてもさらにその先の案件次第になってしまいます。

涙しかないですが、、、とにかく作業員の足りない開発につっこまれエビデンス作成支援なんてかなりよく聞くというか目にする光景です。

スキルをのばしずらい 教育はどこからもうけられない

勉強は自分でするものであるというのはもっともな意見です。しかし、SESは客先常駐なので常駐期間中は社内研修は受けられないですし、常駐先の研修も受けられないという構図はかなりあります。。。

現場から学ぶ必要があるのは、社内SEでも、システムエンジニア、SESでも同じではありますが、、、

ちなみに、もちろん全部が全部SESのブラックな企業というわけではなく、優良なSESも存在します。但し、スキルが伸ばしずらいからやめておけという声があるのは事実です。

補足として:

残業ができない

時間をサービスとして提供している仕事の構造上、契約時間に収めるように調整しろ!はよくある話です。残業ができなく決められた時間で帰れるという取り方もありますし、当然発生するプロジェクトの波を企業によっては吸収させられている実態も目にします。。。

長時間労働が無いのをメリットと考える声もあります。

場合によっては、こんなケースがあるのも事実です。。。。

信頼関係の構築

転々とする性質上、信頼関係の構築は移動のたびに必要になります。転々とするからやめておけ!という強い声まではないですが、SESの働き方として転々とするのは致し方ないので認識が必要です。

どうやって転々とする中で自社SES会社で認められ昇進していくかは(評価されるか)は相当不透明の気がします

客先でのあつかい

SESのつらい事は、常駐先では社内として扱われず講習や研修に出られず、派遣の方と同じ扱いをされることです。IT部門全員を集める集会の時座席に残されるのは様々なSESの企業の方だけみたいな光景よく目にします。

のけ者にする気はないのですが、社内ルール等で致し方ない場面もあります。アウェイは時としてつらいですね。

上司の指導がない


SES企業にないのが上司の指導。。。SESは基本客先常駐なので、自社も客先の方からもご指導いただけないです。私自身、客先に放り込まれた時は、上司とは月1で電話で会話程度、、、どうやって私を評価していたのか。。。涙

キャリア構築が難しい

キャリアプランではよく目にするケースと課題2つご紹介します。


SESで未経験OKが多い実態とその場合のキャリアを生々しく教えてくれています。キャリアにはなっていますが、経験が積みあがっているのか?は無駄とむらが多そうな気がします。

それであるなら、したい仕事・事業が選べる社内SEやシステムエンジニアがどうしてもおすすめに見えます。。。(15年のIT業界の知見上)

どの仕事でも管理職への道は一握りです。SESの場合現場経験=案件が運なので、経験の積み上げが相当運任せになる気がします。

キャリアを自分で作りたい人はやめておいた方がいいと感じます。

結局SESはやめておくべき?

結局SESはやめておくべき?

2つの視点で解説します

未経験者がIT業界への足掛かりとするならばあり
経験者にはなぜSESが魅力か分からない

未経験者がIT業界への足掛かりとするならばあり

散々SESの闇を書きましたが、メリットもあります。

1つ目は、需要がなくならない事

業種別の転職求人倍率【グラフ】

一目両全ですが、ITのみ伸びています。今後もますます需要はのびます。食に困ることはありません。

2つ目は、IT未経験者におすすめです

人月売りなのでスキルを求めない仕事もあります。ITへの足がかりの手段として使えます。

計画的にITへの足掛かりとしてSESでまずはITキャリアの第一歩!は、無くはない選択肢です。しかし、もっとおすすめは(若い方ならなおさら)経験がなくとも社内SE・Sier SEへの転職も可能です。(私もポテンシャルでIT未経験者を採用したこともあります。)

未経験者にオススメは、無料でプログラミング等を学びながら転職支援してくれるサービスの活用です今の仕事をしながらスキルアップしIT業界へ転職したい方におススメです。詳しくは以下の記事で解説しています。

経験者にはなぜSESが魅力か分からない

IT経験者の方は社内SE・システムエンジニア、もしくはフリーランスがいいのではないでしょうか?

なぜピンハネされるところに身を置くべきなのか私はわかりません。

Sierでも客先常駐する場合はあります。問題は客先常駐だけでの人売りしかしないビジネスモデルの企業はあまりお勧めしません、という結論です。

転職とかで失敗しないようにきちんとITの専門性の高いエージェントを使えば、そこらへんの違いもわかりあなたにあった求人を紹介してくれます。くれぐれも大手と〇〇ルートとかでITの求人の話はしないほうがおすすめです。

先日も部下が大手のエージェントと話をし、相手がIT素人で自分の価値を分ってくれず、結局大手コンサルファームを紹介され頭にきていました。餅は餅屋、ITの転職には専門性は大事です。

客先常駐・SESをさけて上手く転職活動をすすめる方法

SES案件・求人の見分け方

これは、以下の4つのコツで対策できます。

常に未経験者OKと求人している企業に気を付ける
⇒ここまでの説明でなぜ未経験OKか察しがつくと思います。

・社員数の割にオフィス規模が小さいか確認する
⇒自社に人がいないからですね。

・仕事の時間が「客先に準ずる」の文言に注意する
⇒派遣させる気満々です。

・SES案件を紹介しない転職エージェントを使う
⇒自分で気を付けるのも大事ですが、ITに専門性の高いエージェント使えば大丈夫です。

ITに専門性の高いエージェントであれば、
・自社開発している企業なのか?
・SESの企業なのか?
・前回転職した人の口コミはどうなのか?
・ブラックなのか?
といった、情報を持っています。

そもそも、ITに特化してないエージェントではSES/内製開発とかの違いもわからないでしょうし、、、涙

SEに特化したお薦めの転職エージェントは以下の記事でご紹介しています。

SESやめとけ!やばい!理由は業界構造。知らなければ100%損するまとめ

SESやめておけ!やばい!と言われる原因は、日本のIT業界の構造です。
・日本の流動性の低い職業事情
・短期・中期で人材が必要なIT開発
・流動性を担保するためのITの下請け構造とピンハネの仕組み

その結果、SESさんの働き方・待遇は、
・安い単価・年収
・転々とする働き方
・No教育
・積みあがずらい経験

といった状況です。

SESのメリットは、
・IT需要が堅調
・IT初心者にエントリーはハードルが低い

点です。

能力・スキル・やる気があるのであればシステムエンジニアや社内SEにチャレンジ・もしくは転職活動はじめてみて、マーケットがどう評価してくれてるか耳をかたむけてみるべきではないかと思います。

タイトルとURLをコピーしました