システム開発講座

2-9業務一覧、システム化業務一覧、機能一覧とは?書き方のポイント

システム開発講座

業務一覧、システム化業務一覧、機能一覧の違いって何?
それぞれどんな違いに気を付けて準備すればいいの?
書き方のポイントを知りたい!

と言った疑問に答えます。

この記事を読むことで、システム開発で必要な、重要な3つの一覧の依存関係を理解でき、システム開発をスムーズに進めることが出来るようになります。

✔記事の信ぴょう性

SE歴10年以上。現在、大手EC運営企業の管理職 兼 社内SE講師として活躍中。15か国以上へのグローバルシステム開発・導入等幅広く開発を経験。

講師として体系化したコンテンツの一部をお届けする事で、社内SE・情シスの方にお役に立てればと願っています。

システム開発におけるプロセスと成果物一覧は以下の記事で解説しています。
もっと全体像から理解したい!という方は、まずは以下の2つの記事から見てみてください。

2-1 社内SE/情シスにとってのシステム開発とは?【本質】
手段の中にリンクをはりV字モデル棟の開発手法を紹介する
2-8 システム開発の成果物・ドキュメント一覧まとめ【DLリンク有】
システム開発で登場する成果物・ドキュメントをダウンロードして使えるサイトが知りたい、と言った疑問に答えます。本記事では成果物別の作成担当・レビュー担当の役割を表で解説しています。記事後半では、それぞれの成果物のワンポイントアドバイスとおすすめのサンプルダウンロードのリンクを紹介しています。

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業務一覧、システム化業務一覧、機能一覧とは?言葉の定義

業務一覧、要求一覧、システム化業務一覧、要件一覧、機能一覧といった様々な一覧がシステム開発では乱立します。

企業文化やお仕事をするベンダーさんによって、若干言葉の定義が違ったりします。

しかし、システム開発で必要な成果物・ドキュメントという観点では、それぞれの一覧が目的・役割がある成果物です。その役割・目的を理解する事で、必要な成果物と作業をしっかり理解できます。

この成果物の役割を理解できることにより、お仕事をされる企業で言葉の定義が違っても、この会社では要求一覧をシステム化業務一覧と呼ぶのか~と言った具合に臨機応変に対応できるフレームワークが構築できます。

根底にあるのは、いずれの一覧もシステム開発の何かをクリアに定義するために使われるツールです。

業務一覧、システム化業務一覧、機能一覧の意味

業務一覧とは?

業務一覧とは、業務フローに基づき洗い出される業務作業を一覧化したものです。

要求一覧=システム化業務一覧とは?

要求一覧=システム化業務一覧は、業務の一覧の今回のシステム化の範囲の業務や要件を一覧化したものです。

機能一覧とは?

機能一覧は、業務の要求一覧=システム化業務一覧に基づきて作成するシステムの機能の一覧になります。1つの業務シーンを実施する場合に、システム的には複数機能に分かれる場合もあります。というか、普通です。

業務一覧、システム化業務一覧、機能一覧の相関関係

ここまでの解説をまとめると上記の絵になります。
・業務一覧が、要求一覧=システム化業務一覧のインプットになり、
・要求一覧=システム化業務一覧が機能一覧のインプットになる

流れです。

つまり、この相互の関係性を理解しておくと、企業・ベンダー事に定義が異なっても臨機応変に準備を進めることが出来ます。

それぞれの一覧の役割のおさらいと書き方のポイント

業務一覧の書き方とポイント

業務一覧の書き方のコツは、業務を実際に実施している人にヒアリングする事です。

よく失敗するケースが、企画部門のユーザーや社内SE/情シスが妄想で作ってしまうことです。

そんな、バカな、、、と思うかもしれませんが。時々見かけます。

一覧を作成していくうえで一番元となる情報ですので、しっかりと現場にヒアリングし作成をしましょう。場合によっては、既に現場で利用している運用フローが存在する場合もあります。

要求一覧=システム化業務一覧の書き方とポイント

既存の業務一覧に基づき、システム化したい要求を一覧にしていきます。一般的にはAS-ISの業務フローからTo-BEの業務フローを作成し、そのフローの中でシステム化したい箇所を明確にし、それを文章にする作業です。この工程をしっかり実施することが重要なポイントです。

しかし、あまりにもこの基本のプロセスをしないケースを見かけます。システム開発する部分は、業務の全てではありません。重要になるのはプロセス・業務全体のフロー(生産性・生み出す価値)です。

機能一覧の書き方とポイント

機能一覧を基本作成するのはベンダーさんになります。ここでは、機能一覧をきちんと書いてもらうポイントをお伝えします。

ここまでの成果物の依存関係が理解できると予想がつくかもしれませんが、重要なのは前工程のインプットの質です。その情報が業務ユーザーと認識があっていれば、必要な機能要件を正しくベンダーに伝えることが出来ます。

後は、ベンダーから出てくる機能一覧をしっかりとレビューする時間をとることが重要です。

社内SEの皆さん、決して丸投げではいけません

業務一覧、システム化業務一覧、機能一覧の質を上げる方法

ここまでの解説で、それぞれのフローを体系的に理解でき、依存関係も腹落ちしたと思います。この理解だけでも、なぜその一覧が必要で何がインプットとなり準備が可能か?がクリアになります。

とはいえ、上手に成果物を用意するためには、社内SEとしていくつかの必要なスキルがあります。

必要なスキル

・抽象化スキル
・ヒアリングスキル
・アウトプットスキル

抽象化スキル

抽象化スキルとは何か?を【抽象化思考とは?意味を誰にでもわかりやすくIphoneを例に解説】の記事で詳しく説明しています。抽象化スキルを身に着けることで、同じ状況を目の前にしても物事を考える視点を変えることが出来るようになり、違った粒度の情報にアクセスすることが出来ます。

システム開発においては、業務ユーザーの要望を低いレイヤーだけでなく、例えば顧客の視点や、チーム全体で見た際の視点等思考に広がりを持つことが出来ます。

抽象化思考とは?意味を誰にでもわかりやすくIphoneを例に解説
抽象化思考って何?物事の本質をズバズバつく一目置かれる人が身に着けている抽象化思考を解説します。この思考術を身に着け出来るビジネスパーソンに近づけます。

ヒアリングスキル

システム開発は業務とのコミニケーションから文章化し成果物を構築していきます。この際にそもそも業務が発する言葉から真相を理解し、文字にする事が重要です。業務ユーザーの言葉の真意をついて、本質を理解した問いを出来るようになるとレベルがグンと上がります。

アウトプットスキル

ヒアリングスキルで情報を取得し、抽象化思考で思考を多角的に考え・捉えてもアウトプットにできないとプロジェクトとしては進みません。レベルの高い成果物を書けるようにアウトプットの磨きこみも非常に重要です。

ヒアリングスキルとアウトプットスキルのレベルアップにおすすめの書籍は、以前【社内SE/情シスが独学で成長する8ステップとおすすめ本14冊】の記事紹介しています。合わせて覗いてみてください。

2-17 【厳選】SEにおすすめ本20冊と勉強方法|社内SE/情シス必見
社内SE・情シス1年生を抜け出したい!勉強の仕方がわからない!と言った悩みに答えます。現役の社内SE講師がお勧めする勉強のステップとおすすめ書籍を紹介します。このステップで書籍を読み進めるだけで脱初心者できます。

業務一覧、システム化業務一覧、機能一覧のサンプルダウンロード

以下の記事で各種成果物のサンプルを紹介しています。合わせて覗いてみてください。

2-8 システム開発の成果物・ドキュメント一覧まとめ【DLリンク有】
システム開発で登場する成果物・ドキュメントをダウンロードして使えるサイトが知りたい、と言った疑問に答えます。本記事では成果物別の作成担当・レビュー担当の役割を表で解説しています。記事後半では、それぞれの成果物のワンポイントアドバイスとおすすめのサンプルダウンロードのリンクを紹介しています。