ITスキル システム開発講座

2-1 社内SE/情シスにとってのシステム開発とは?【本質】

ITスキル

社内SE・情シスにとってシステム開発って何なの?

と言った疑問に答えます。

社内SE・情シスの主業務と言えばシステム開発です。まずは、その目的・意味を正しく理解する事が社内SE/情シスの業務を上手くこなす上でも、スキルアップする為でも重要です。この記事を読むことで、社内SE/情シスにとってのシステム開発の本質を理解することが出来ます。

本記事で解説する内容は以下です。

✔記事の信ぴょう性

米にてシステムエンジニア→現、某一部上場企業の情報システム部門、社内SE管理職として活躍中。SE・社内SE歴15年以上。

大規模なグローバルERPシステム開発・パッケージ導入~スクラッチ開発まで多岐にわたるシステム開発・導入を経験。社内SE講師としても活躍中

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システム開発の意味とは?

システム開発とはの一般的な意味から見ていきます。

システム開発の意味:WIKI引用

システム開発
概要 – 人間が行なってきた経営事業の情報処理を、コンピュータプログラムを用いてシステム化する事が現在、主に言われるシステム開発の一つである。

当初は、事務作業や単純作業の効率化が目標であったが、次第に経営活動自体に深く関与するようになり、経営改革や組織と表裏一体になりつつある。なおシステム開発の広義は、企業や団体・組織の仕組み作りにあり、それらに見合った業務の整順化や効率化を図る事である。

WIKI

システム開発は、業務の効率化が主でしたが、現代においてはビジネスは切っても切れない存在になってきています。

システム開発の本質とは?

システム開発を、初心者の人が捉えがちな点が、業務要件に基づくモノ作りと捉えてします点です。

しかし、社内SE・情シスが理解すべきシステム開発は、単純なシステムという物作りではなく、ビジネス・業務作りの一部であると捉えることがまず第一歩です。

システム開発とは
単なるシステムというモノ作りではなく、ビジネス・業務作りの一部

システム開発をビジネス・業務作りの一部と捉える例

サンプルケース
自社ECサイトを運営する企業、注文に早く対応するために注文処理担当に、受注時にメールでアラートが届く仕組みを検討したい!とします。システムの見積が、100万だったとします。

【システム開発をシステムという物づくり】だと捉える人
システム機能要件の検討でどうその要件を実装できるか?を検討します。

一方、
【システム開発はビジネス・業務づくりの一部と捉えている人】
そもそもお客様には、注文は自動で処理され、注文担当が何もしなくていいようなサービス・業務に100万を投入すべきではないか?という視点で物事をとらえることが出来ます。

社内SE・情シスとして事業会社で仕事をする上で、この【システム開発は、ビジネス・業務改善の手段の1つである】と認識する必要があります。

システム開発の目的とは?

社内SE・情シスにとってのシステム開発の意味と併せて理解したいのが、システム開発の目的です。

システム開発の目的はズバリ、【事業に貢献する為】です。この1点に尽きます。

この、意味と目的をしっかりと理解できれば事業会社の社内SE/情シスとしておさえるべきそもそもの考え方は問題ありません。

システム開発の目的が事業に貢献するという例

上記の例で、そもそも100万円でメール機能ではなく、自動化機能を検討したとします。一見正しい方向性に聞こえがちです。

しかし、そもそも自社ECでの注文が年3回であれば、そもそも投資する意味があるでしょうか?

その仕組みを構築することで、売上や経費削減・工数削減に貢献できるのか?ROIはどれくらいになるのか?この当たり前の視点が、社内SE・情シスには非常に重要です。

システム開発の貢献を検討する際は、仕組化して意味があるのか?を検討する必要があります。その際には、システムなのでその業務の起こる回数・頻度等から仕組化するべきか、どうすれば効果が出るのか?検討が必要です。

システム開発の目的
事業に貢献する事

システム開発の手段

社内SEが取ることが出来るシステム開発=システム構築の選択肢は1つではありません。

システム開発の選択肢としては以下があります。

・外部ベンダーや自社SE/プログラマー/自身で開発
・パッケージやSaas等のサービスを導入

外部ベンダーや自社SE/プログラマー/自身で開発

システム開発で一般的にイメージするのがこのケースです。外部や内部リソースを使いシステムを構築していくケースです。一昔前は、何でもかんでも、システムはスクラッチ開発するものというのが定説でした。

パッケージやSaas等のサービスを導入

近年のエコシステム化により(クラウドなどの公共で利用されるサービスを利用しする事)、自社で開発するのではなく、パッケージやサービスを利用し業務・サービス改善をする方法です。

時代のトレンドとしては、自社で強みになる部分は開発しますが、そうでない部分はエコシステムの利用がどの企業でも進んでいます

例:クラウド化で見る自社開発からエコシステムを活用する流れ

一例がクラウドシステムの活用です。総務省「通信利用動向調査」によると、2017年時点で実に56.9%の企業でクラウドサービスの利用を始めています。

総務省

クラウドの導入により、今まで自社で抱えていたサーバーとその管理(人員)への投資を抑制しアプリケーション開発等に回すことが出来ます。

結果として、企業のハードウェア投資が減少しソフトウェア投資が増加するトレンドを理解できます。*ハードウェア減少幅より、ITの重要性の拡大により圧倒的にソフトウェア投資が増加していますが、伝えたいことは伝わると思います。

総務省

システム開発の工程


大きなシステム開発のトレンドの変化をお伝えしましたが、スクラッチでの開発でも、パッケージの導入でも、システム開発の基本となる工程・プロセスは同じです。

なぜならば、目的がビジネスの為になる仕組みを構築する事だからです。

その流れは、業務要件があり、システムを開発して、テストして、リリースする(運用を開始する)この流れにはまらないものはシステム開発ではありません。

システム開発手法の違い ウォーターフォール開発とアジャイル開発の違い

システム開発では、ウォーターフォール開発とアジャイル開発があります。

ウォーターフォール開発とは?

システムを計画建て、比較的長いスパンで開発を実施していく従来の手法。

アジャイル開発とは?

上記の工程をスクラムという短いスパンで開発を行い、開発→リリースを小さく実施していく新しい開発手法。

どちらがいいのか?という議論は別の機会に記事にさせていただきますが、本講座で伝えたいポイントは、いずれの開発手法でも、基本となる工程は同じであるという点です。

次の記事では、まず初めにこのシステム開発おける工程・プロセスに関して詳しく解説していきます。

社内SE/情シスにとってのシステム開発とは?【本質】まとめ

システム開発の意味
システム開発とは、単なるシステムというモノ作りではなく、ビジネス・業務作りの一部

システム開発の目的
事業に貢献する事

システム開発の手段
・外部ベンダーや自社SE/プログラマー/自身で開発
・パッケージやSaas等のサービスを導入

システム開発の工程・流れ
業務要件をまとめる→システムを開発・導入する→テストする→運用開始する

次の記事:

さらに、それぞれのプロセスをもっと学びたい人には、プロセスごとにおすすめの書籍も紹介しています。合わせて読んでみてください。

本記事でご紹介した、IPAのオリジナルソースはこちらです。