システム開発を学びたい!

2-13 PoCの失敗・疲れを簡単に回避するチェックリスト【具体的手順】

システム開発を学びたい!

PoCで失敗しないようにしたい

といった、疑問・悩みに答えます。

昔から、 PoC =Proof of Concept(概念実証 )は存在しましたが、近年のクラウド化によりPoCのハードルは下がり、無意味なPoCの実施によりPoC疲れが増加しています。

この記事では以下をを解説していきます。

・なぜPOC死・疲れは増加しているのか?
・どんな観点でPoCを気を付けるべきなのか?
・PoC検証前に知っておきたい、PoC死しない為のチェック項目

この記事を読み終わることで、失敗しないPoCを計画具体的に準備出来るようになります。

本文を読み進める前におススメ

そもそもPoCご存じない方はこちらの記事からご覧ください。
PoC(Proof of Concept) とは?読み方

PoCを失敗しない為の考え方まだ読まれていない方
PoC死って何?増加の原因を理解し無駄死にしない方法【基本】

先に上記読んでからの方が以下の具体的な、PoCを成功に導く手順が頭に入ります。

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そもそも PoC の成功とは?失敗とは何か?PoC疲れしないように再確認しよう

PoCの成功とは以下の定義です。

決められた時間軸で
・定めた部分を検証し
・結果を出せれば成功

PoCの失敗とはその反対になります。

決められた時間で終わらない
・定めた部分を検証できない
・結果がわからない

と定義できます。

の3つの観点を洗い出せるか出せないかが、PoCの成功・失敗を2分します。

PoCはあくまでも大きな開発等の部分検証です。

目的は、

・不明確な部分をPoCにより明らかにする

です。

言い換えると、PoCはあくまでも、どこまで行っても手段であり実施する事が目的ではないです。

手段と目的が混同してしまうと、いつの間にかPoCでの検証達成がゴールとなってわけがわからなくなってしまいます。

PoCのいい結果と悪い結果を正しく理解しよう

PoCの成功=検証をやり切り意味のある結果を導き出す
PoCの失敗=実施はしたが部分検証になっておらず、後続を勧められない

PoCでの検証結果が良くない事も、それはそれでOKであるという理解が、あなたとプロジェクト参加者で合意する必要があります。

PoC疲れしない為のチェック項目 |概念検証前に確認

PoC死/PoC疲れ防止チェックリスト

①プロジェクトの目的を文章化する

②PoCの検証内容も文章化する

③PoCの判断基準も明確化する

④時間軸を定める

⑤上記①~④をステークホルダーと握る

⑥PoCに必要な知識を取得する

⑦あなたの時間をきちんとPoCに割く ←重要

1つづつ解説していきます。

①プロジェクトの目的を文章化する

PoCで失敗しない最重要ポイントは、プロジェクト参加者でPoCの目的の共通認識化です。

つまり何を検証するんだっけ?を全員で認識し、その上でPoCをする必要があります。

PoC死=POCの失敗は、突然ではなくPoC開始時点で決まります

プロジェクト全体の目的はなんなのか?を文章にしておくことが重要です。

後々、その明文化された文章がプロジェクト参加者のそもそも論になり、プロジェクトで迷った時に立ち返るルーツになります。

②PoCの検証内容も文章化する

①が決まれば、次にPoCで何を検証しなければいけないのか?を明確化します。こんな当たり前のの事!?と思うかもしれませんが、やるべきことはシンプルです。それを愚直に実施する・しないで差が生まれます。

③PoCの判断基準も明確化する

判断基準も明確化します。POCのゴールは概念検証です。つまり、うまくいかなかった結果も、うまく行った結果もどちらでも成果です。

④時間軸を定める

目的のが定義できれば、後は時間軸を切る必要があります。時間を切らなければ部分検証が間延びしてしまう傾向があります。おススメの思考術はゴールから物事を考える逆算思考を取り入れてみる事です。社内SEの使える思考術|逆算思考で課題を素早く解決する方法で詳しく解説しました。

⑤上記①~④をステークホルダーと握る

せっかく上記①~④全てを実施しても、ステークホルダーとの合意形成なし全て無意味になります。POCに限らず、プロジェクト遂行に非常に重要な工程です。

⑥PoCに必要な知識を取得する ⑦あなたの時間をきちんとPoCに割く

最後に重要な事がこの2つです。計画でPoCを終わらせてしまわないようにきちんと実行できる知識と時間を捻出する必要があります。全ての企業において出来る人材の時間ほど貴重なものはありません。お金で解決できる事はお金で解決してしまうのも手です

上記、チェックリストを活用し、失敗しないPoCを開始し、PoC死を未然に防ぐことが可能です。

⑦一番貴重なあなたの時間を確保

最後に、非常に重要かつ、日本の「あるある 」 があります。

それは、今ある体制・リソースでPoCを始めない事です。PoCと言うくらいですので、通常の業務ではなくPoC検証業務の純増が予想されます。

なん個ものプロジェクトも掛け持ちで結局質の高いPoCが出来ない事がリスクにあります。

しっかりと、あなたの貴重な時間を割きプロジェクトに臨みましょう。

【 必見】なかなかあなたの時間を作れない場合に有効な解決策

⑦のきちんとリソースをあてがい、PoCのリソースを確保するのがベストプランです。

しかし、日本企業においてそれは現実的ではありません。

そこで発想をかえ、あなたの既存業務を外だし、あなたの時間を捻出する工夫が必要です。

つまり、既存業務の外注です。しかし、ただの外注では依頼するのが余計に手間がかかったりします。

そこでお勧めが業界No1のオンライン業務委託サービスの CASTER BIZ | 業界NO1のオンラインアシスタントサービス(累計1000社以上の企業に導入) です。

日々の業務をチャットで依頼できるので、slackやchatworkなどのツールからサクッと仕事を投げちゃうので通常の業務依頼より気軽に作業依頼でき時間捻出できます。

このようなサービスで上手くあなたの貴重な時間を確保が必要です。

Poc死・PoC疲れを回避する方法まとめ

PoC死は突然やってきません。PoCを開始する前からきちんとしたプロセスを実施していないと必然的にPoCは失敗に終わります。PoCの目的をきちんと理解し、始める前のチェック項目を確認するだけで失敗リスクは格段にさがります。失敗回避の為に、外部リソースを活用するのも1つの手段です。事前準備をしっかりと行えばPoC死・PoC疲れを未然に防ぐことができます。

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