ITスキル

なぜいい物を作っても売れない?解は昭和53年|あるべきUX・DX

PLAZA 2020 KANDAITスキル

2020年17日18の2日間にわたり神田明神ホールで「豊かなDXを実現する!リテールメーカーのDX」という題目でPlazma 2020 Kandaが開催され参加してきました。

コロナウィルスの影響で「大規模開催のイベントは中止されるセミナー等あるなか結構されました。当日は、参加者少ないのかな?と予想されていましたが、意外にも多く正直驚きました。とはいえ、主催者側も急遽、動画による配信も実施という手配も突貫で準備いただいていました。両日で400名程度オンライン・オフラインで参加したセミナーとなりました。

セミナーでの学びは以下の2点です。学んだ内容を整理したのでまとめました。

スポンサーリンク

なぜいいものを作っても売れない?の答えは、昭和53年が鍵

初日の講義で、田子氏によるパネルディスカッションの中でUXの本質に迫る内容がありました。

田子氏によると、多くのものづくり経営者が、「なぜ、いいものを作っても売れないのか? 」 と嘆いていると言っています。

その答えこそUXの重要性・必要性に迫るものです。

ストーリーは、政府から公開された1枚の写真です。(以下ご覧ください。)

図2-1-1 これからは心の豊かさか、物の豊かさか
出所:環境省

ポイントは、昭和53年にあります。青線の「心の豊かさ」を求める線と、オレンジ線の「物の豊かさ」を求める線は、昭和53年を境に、それ以前と指標と上下の関係が入れ替わっています。

つまり、昭和53年の時点から、人は物の良さを求めていないません。それに引き換え、世の中物づくりメーカーは、いいものを作るに今でも没頭しています

ギャップ
人々、「心の豊かさ」を求めている
メーカー、「いい物づくり」を追及している

人々が求めている「心の豊かさ 」 こそUX

人々の求めている「心の豊かさ」は、商品・サービスだけではなく、「購買を通じて得られる経験 」 です。WEBでの販売では、そのページにランディングした瞬間からお客様の体験は開始しています。そのランディングから、物の実際の購入、購入後のサポートまでの一連の経験の満足度を望んでいます。

この 「 WEBにランディングしてから、お客様の求める経験は始まっている」観点と対応の不足が、世の「モノづくり」メーカーの苦悩の原因であると説いています

DXの本質は、インターネット介してお客様を理解する行為

DXの本質は、インターネット介してお客様を理解する行為

セミナーを通じて沢山の、DX(デジタルトランスフォーメーション)のキーワードが飛び交いました。 セミナーで消化された事例では、お客様のデータを収集し、「本当にお客様は何を求めているのか? 」 を分析するプロジェクトを、有名リテール会社や、有名な旅行会社で実施している例が紹介されました。

いずれも、

・WEBで得られる顧客のWEBアクティビティをもとに、
・顧客をセグメンテーションし、
・その情報をベースにWEB制作・ビジネス企画に連携させる
・それによりビジネスを推進している

というものでした。

この最初のお客様は誰なのか?何を求めているのか?を知る手段がDXであると認識できます。

DXとはインターネットで分離された人の距離を縮める手段

もう少し分かり易く解説すると、

駄菓子屋を営んでいた場合、子供が駄菓子屋にやってきたら、飴・アイスといったこどもに人気のお菓子を勧めます。一方、大人の場合は、昔懐かしいお菓子を進めるでしょう。

このように、物理的な接点がある場合は、物理的に得られる情報から心の満足度を埋める努力をします

一方、オンラインの場合は、この当たり前の情報が努力なしでは得られません。誰の何を満たそうとしているのか?の視点が欠落します

この人の心を映し出す行動を情報にする手段こそDXの本質です。高度に情報化されればされるほど、如何に物理空間で得られていた情報を取得するかが心の距離を埋めるカギになります。

人の心を映し出す行動を情報にする手段こそDXの本質
DXとは、物理空間で得られていた情報を、電子空間で取得する努力である

なぜいい物を作っても売れない?解は昭和53年|あるべきUX・DXまとめ

セミナーを通して、物が売れない理由が明確になりました。『現代の人が求める心の豊かさ 』 と、ものづくりが追いかけてきた『ものの質の向上 』 のかけ違いが原因です。人々は53年より心の豊かさを求めています。この事実に気づき、商品だけではなく体験を提供できる企業が今後生き残っていく企業です。

その為に、電子の世界で如何にハートフルに人の心を理解する努力を行うか?の手段がDXです。これこそがDX(デジタルトランスフォーメーション)の本質です。