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システム開発を学びたい!ビジネススキルを身につけたい

PoC死って何?失敗しないPoCにする為に押さえたい事

システム開発を学びたい!

PoC死って何?
最近PoC死が増えてるって聞くけどどういう意味?

といった疑問に回答していきます。ネットでは以下の様に様々なPoC死関連のコメントがあります。

本記事で、PoC死とは何か?どうやったらPoC死を防ぐことが出来るのか?を分かり易く解説していきます。

そもそもPoCとは何か?に関しては以下の記事を参照ください。

✔記事の信ぴょう性

kato
kato

SIer SE→現、一部上場企業社内SE(IT歴15年以上)。基幹システム開発、及び、グローバル16拠点への導入やSCM・MDM等システム開発。社内SEの情報サイトIT Comp@ss運営者。「社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール」著者。

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PoC死とは何か?

PoC死とは、PoCの失敗を指す言葉です。その発音が、ポックシやピーオーシーという発音の耳障りの良さから、IT関係者などで利用されています。

IT業界を例に以下解説すると、ITでは新技術を導入する際に、技術的に自社の環境・要求等にその導入予定の技術が対応可能なのか、本番導入しコスト・時間を大幅に投資してしまう前に、不確定要素の部分検証としてPoCを実施します。

PoCの目的とPoC死の関係性

PoCはあくまでの検証する事が目的の為、その検証結果がOKであれNGであれ、結果を予定している期間・コストで得る事が出来れば成功です。PoCの失敗はPoCを推進はするものの、その検証が一向に白黒つかず時間とリソースを無駄にしてしまう状態を指します。

なぜPoC死は増加しているのか?

近年PoC死が増加している原因はこの2つにつきます。文章ではシンプルですが根が深い問題があります。

PoCが増加しているから
低コスト化するITインフラ
PoCを上手く推進できないから

PoCが増加しているから

IT技術は日進月歩しています。例えば、クラウドコンピューティングの市場規模は過去数年にわたり20%~30%で増加していると言われています。それに伴い、企業も急速に自社のデジタル化・DX化に取り組んでいます。

企業における急速なIT技術の導入には、日本では流動性の低い雇用状況と相まって、これまでその企業で長年従事していたIT人材=新しい技術をその企業で導入した経験がおそらく無い人材による、技術導入にチャレンジする構図が生まれます。この急速なIT化と経験の無い人材の構図から、自社にとって不確定な技術を部分的に検証しリスクを軽減しようという発想になります。

低コスト化するITインフラ

ITインフラのコストが安価になり、クイックに検証に必要な環境を用意できるようになったこともPoCが増加し、PoC死が増加した要因です。但し、これはPoC数を増加させる直接的な要因であり、PoC死を増加させる直接的な要因とは言い切れません。

PoCを上手く推進できないから

PoCの経験不足がPoCを増加させる一番の原因です。PoCを運転に見立てると、道路に運転免許のないドライバーが好き勝手に運転をしていれば交通事故が多発するのは用意に想像できると思います。PoCを始める為に必要な免許はありません。その為、PoC初心者でも容易にPoCを開始出来てしまいます。

更に、一番のこの課題は、PoCは大抵ソフトウェアや製品を売りたい人やシステム導入を始めて欲しいSier等と実施します。その為、幾ら企業側の準備が整っていなくとも、ソフトウェア会社が製品やサービスを買ってもらう為には、PoCは失敗するのが分かっていても止めるはずがない活動になります。

その為、PoCのやり方も準備も不十分でもとりあえず始めてしまい露頭にまよいPoC死してしまうプロジェクトが後をたちません。きちんとした準備をしPoCを実施することで、目的となる検証を実施し成功(PoC結果で検証を実施し白黒つける)事が可能です。

PoC死を回避する為に抑えておくべきこと

PoC死してしまわないように抑えておくべき観点は以下です。

PoCのゴールを定義する
PoCの時間とコストを決める
PoCを推進できる体制を整える

PoCのゴールを定義する

PoCは、本格プロジェクト開始前に、コスト抑えリスクを最小化し技術や概念検証をすることが目的です。にも拘わらなず、失敗するPoCは目的=ゴールが不明確です。

本来のPoCの構図と、失敗するPoCの構図

失敗してしまうPoC死の殆どがこのケースです。

重要なポイントは、PoCを開始する前に、何が本当にPoCとして検証が必要かを明文化し、ゴール(成功と失敗の定義)を明確にすることです。この単純な作業だけで、PoC死を防ぐことが出来ます。

PoCの時間とコストを決める

上記だけではだらだらと時間とコストを費やしPoCの求める結果になるまでトライ&エラーを繰り返すよろしくないPoCを推進してしまうリスクがあります。それを回避する為には、PoCのゴールだけではなく、PoCに費やすリソース(人・モノ・カネ)と時間を前もって決めておくことが需要です。

PoCを推進できる体制を整える

上記2つがそろっても、PoCを判断するガバナンスや推進出来るリソースが不足していては、検証を推進できることはできません。したがって、PoCに必要なリソースを確保すべきです。万が一、社内リソースでは不十分な場合、ソフトウェアベンダーと利害関係の無い第3者的なSierに推進の支援をお願いし体制を強化する方法もあります。

PoCしない為のチェック項目

つまり、PoC工程でまず行うべきことを纏めると以下です。

PoCにおける目的の重要性。正しいPoCの目的図解
  • 検証の目的・ゴールは何か?
  • 時間軸は?
  • 予算は?
  • 検証作業終了後の判定基準は?
  • 誰が判断するのか?ガバナンスの構築
  • 必要リソースの確保は十分か?

こうリスト化するとピンときた方もいらっしゃると思いますが、PoCは端的にいうとミニプロジェクトなだけです。PoCをゴール設定もなしになんとなく始められる検証と考えずに、ミニプロジェクトであると理解し、プロジェクト開始に必要な要素を準備する要領で準備をすればPoC死を防ぐことが可能です。

プロジェクトマネージメントに関連する記事を最後にご紹介します。

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