
社内SE・情報システムの仕事・業務内容を知りたい!
と言った疑問に答えます。
本講座で事業会社のシステム開発の進め方を学ぶ前に、まずは社内SEの仕事とは?から抑えておきましょう。
本記事では、
・社内SE・情報システムの主な仕事内容
・大企業と中小企業の社内SEに求められる役割の違い
・社内SEの仕事量
・社内SEの給料
を解説します。
社内SEの仕事内容はもうしってる!という方は、システム開発の記事から読み進めてください。【】
✔記事の信ぴょう性
米にてシステムエンジニア→現、某一部上場企業の情報システム部門、社内SE管理職として活躍中。システムエンジニア・社内SEとしての15年以上の体験・学びを通して有益なアドバイスが出来ます。
社内SEの業務・仕事内容とは?

社内SEの業務・仕事に関連した以下の内容を解説します。
主な社内SEの仕事内容
企業規模による情報システム部門の役割の違い
社内SEの主な5つの仕事内容

社内SEの業務内容は 5つの主要業務に分類できます。
①システム企画 | 業務向上の為のシステム企画 |
②システム開発 | 社内・社外リソースを活用したシステム開発 |
③システム運用 | 自社利用システムの運用・管理 |
④社内インフラ | 社内利用のIT関連機器・ネットワークの管理・運用・改善 |
⑤ヘルプデスク | 社内ユーザーからのIT関連全般の問い合わせサポート対応 |
①システム企画
業務要件やビジネス戦略に基づき、IT施策を検討します。ビジネスにITは必須でITドリブンでビジネス戦略・新サービスの検討をする企業もあります。又、企業によりますが、IT施策の検討を情報部門ではなく、事業部門が行い、その企画をうけ情報部門で開発以降を担当する場もあります。大なり小なり、社内SEの力はIT施策検討には必要です。
③システム開発
要件に基づき、実際の開発を実行します。自社内で開発リソースがある場合は、内部リソースを調整し開発します。日本の多くの場合は、ベンダーを活用し開発を推進していきます。小規模の開発でない場合は、複数ベンダーを束ねプロジェクトを推進していきます。
③システム運用
システム開発が完了すると、通常の業務でそのシステムを活用していきます。その際のシステム監視・障害対応・改善等をシステム運用部門が担います。
④社内インフラ
上記①~③は、アプリケーションの開発がメインです。その開発を実施する際のサーバー・ネットワーク等の調達・調整・管理を行うのがインフラ部門になります。近年では、自社でサーバーをホスティングしているケースは少なく、AWS等のクラウド環境とネットワークの管理が主軸です。
⑤ ヘルプデスク
システムを利用し業務を行うことで業務ユーザーから様々な問い合わせが発生します。例えば、障害原因調査の問い合わせ、システムの利用方法の質問等々、多岐にわたります。こういった問い合わせに受け答えする窓口がヘルプデスクになります。
大企業では、この機能をアウトソースしている場合も珍しくありません。中小企業では、新人さんの登竜門としてヘルプデスク所属を数年実施するケースも見受けられます。広く浅い知見が必要になるので効率的な側面もあります。
✔あわせてオススメ
社内SEの仕事のつらい事6選|システムエンジニアと比較し解説
大企業では細分化される社内SEの仕事・働き方

ここまでは、一般的な社内SEの仕事をご紹介しました。次にご紹介するのが、企業サイズにより変化する社内SE業務の役割・組織です。企業の規模により、先ほどご紹介した業務がシステム機能ごとに細分化されていきます。
中小企業の社内SE業務の細分化例

中小企業では、①~⑤は企業方針にのっとりまとめられているケースが多いです。
規模の小さき企業では、「一人SE」などと呼ばれ社内SEが一人で全ての業務を実施するケースがあります。
例:札幌市消防局の組織図
総務部の施設管理課の下に、システム係が存在しています。こんな感じが一人SEの体制図です。消防局なので情報システム県連の仕事も少ないと思いますが、先ほどご説明した①~⑤を全部ひとりでこなしていると予想できます。

コンドーテック社の例
Google検索でたまたま見つけたサンプルですが、総務部の配下にシステム課が存在しています。中小企業によく見られえる組織構成です。

大企業での社内SE業務細分化例

大企業では、仕事の規模が大きいため①~⑤の業務を分業して行います。
チーム、又は、部署等に細分化されています。さらに、受注業務システムのきりや、発注業務システムと言ったように業務・システムごと担当が分かれチーム・組織が構成されます。
例 JR東海の組織図
地域ごとに細分化され、その中で機能事に組織が分かれています。

企業サイズに別、社内SEの業務細分化一覧
ここまでの説明を一覧にすると以下の様になります。
大企業 | 中小企業 | もっと小規模 | |
システム企画 | システム事チームが存在 | 開発チームで一括り | 全てを1チーム管理 |
システム開発 | システム事チームが存在 | ||
システム運用 | システム事チームが存在 | ||
ヘルプデスク | 統一のユーザー窓口を設置 | ||
社内インフラ | 大体1チームor1部署 | 個別チームが存在 |
✔転職を検討中の方にワンポイントアドバイス
企業規模が小さくなればなるほど裁量の幅が広がります。大企業では役職が伴わないと出来ない仕事の裁量も、中小企業では比較的早くからチャンレンジ可能です。しっかり基礎から教えてもらいたい場合には社内カリキュラムが充実している大企業がお勧めです。
社内SEの仕事量は?
社内SEの仕事量は、「社内SEが就業する業種に比例すると言われています」。ちなみに、システムエンジニアの残業時間は16時間と言われています。

残業時間の短い社内SEの仕事を探している場合のアドバイス3ポイント
① 残業時間の短い企業を探しているのであれば、断然外資や大手企業が優位
②大手であればあればあるほど働き方改革が浸透し残業がすくない傾向
③人数の少ない企業の社内SEは、プロジェクトのしわ寄せが個人に集中しがち
どうしても残業が少ない社内SEを希望するようでしたら大手の外資がお勧めです。但し、大抵の場合英語の勉強が必要になります。英語のスキルアップで年収が40万以上差が出る傾向もあります。「社内SE必見|最短でスキルアップ|英語で年収40万増やす方法」の記事も合わせてみてみて下さい。