ビジネススキルを身につけたい

社内SE・情報シスの仕事内容とは?目線が広がる話|現社内SE解説

社内SEの業務内容とは?やりがいや、つらいこと【現役SE談】 ビジネススキルを身につけたい

社内SE・情報システムの仕事・業務内容を知りたい!
どうすれば将来的に転職・キャリアアップで優位なポジショニングできるか知りたい

と言った疑問に答えます。SE歴15年の経験から、なるべく初心者の方にも分かり易く解説します。

本記事では、単なる
・社内SE・情報システムの主な仕事内容
・大企業と中小企業の社内SEに求められる役割の違い
・社内SEの仕事量・給与

の話だけではなく、
今後の社内SE/情シスの仕事内容はどう変化していくのか?
を解説します。

この記事を読むことで、社内SE/情シスのお仕事の魅力が理解できます。

結論、
ひと昔前の社内SE・情シスが開発していたのはITソリューションですが、
現在・これからの社内SE/情シスに更に求められるのはIT技術を活用した価値の創造と貢献です。

この違いを理解できるようになり、さらに戦略的にスキル・経験を構築できるとIT業界のトレンドとニーズ、時代の流れに適応できると思います。

✔記事の信ぴょう性

kato
kato

SE+社内SE歴15年以上。現大手医療メーカーのIT管理職 兼 社内SE講師としても2018年よりSE講師として100名弱の部下・生徒の教育を実施。グローバル(15か国以上導入)へ大規模ERPシステム開発・導入を実施。


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社内SE・情シスの業務・仕事内容とは?

社内SE業務の業務とは?

社内SEの業務・仕事を以下の観点で解説していきます。

世間一般的に思われがちな主な社内SE・情シスの仕事内容 とは?

これからのITトレンドと社内SE/情シスに求められる仕事内容

知っておきたい企業によって異なる社内SE/情シスの位置づけの違い

世間一般的に思われがちな主な社内SE・情シスの仕事内容 とは?

 社内SEの主な5つの業務内容
Flat lay of business concept

すごく基本的なSEの仕事とは?みたいな部分から解説します。以下の社内SE/情シスの仕事内容は今でも存在しますし、今後も存在します。

但し、表面的な社内SEの仕事だけを理解では不十分です。これからの社内SE(そもそも社内SEに求められているのは)に求められているのはビジネスへの貢献です。

ビジネスのITの活用が増加し、ビジネスが進化している今、社内SE・情シスの仕事内容も変化して至極当然です。

とはいえ、社内SE・情シスの基本的な業務内容から解説します。

システム企画   業務向上の為のシステム企画
システム開発 社内・社外リソースを活用したシステム開発
システム運用 自社利用システムの運用・管理
社内インフラ 社内利用のIT関連機器・ネットワークの管理・運用・改善 
ヘルプデスク 社内ユーザーからのIT関連全般の問い合わせサポート対応

①システム企画

業務要件やビジネス戦略に基づき、IT施策を検討します。ビジネスにITは必須でITドリブンでビジネス戦略・新サービスの検討をする企業もあります。又、企業によりますが、IT施策の検討を情報部門ではなく、事業部門が行い、その企画をうけ情報部門で開発以降を担当する場もあります。大なり小なり、社内SEの力はIT施策検討には必要です。

③システム開発

要件に基づき、実際の開発を実行します。自社内で開発リソースがある場合は、内部リソースを調整し開発します。日本の多くの場合は、ベンダーを活用し開発を推進していきます。小規模の開発でない場合は、複数ベンダーを束ねプロジェクトを推進していきます。

③システム運用

システム開発が完了すると、通常の業務でそのシステムを活用していきます。その際のシステム監視・障害対応・改善等をシステム運用部門が担います。

④社内インフラ

上記①~③は、アプリケーションの開発がメインです。その開発を実施する際のサーバー・ネットワーク等の調達・調整・管理を行うのがインフラ部門になります。近年では、自社でサーバーをホスティングしているケースは少なく、AWS等のクラウド環境とネットワークの管理が主軸です。

⑤ ヘルプデスク

システムを利用し業務を行うことで業務ユーザーから様々な問い合わせが発生します。例えば、障害原因調査の問い合わせ、システムの利用方法の質問等々、多岐にわたります。こういった問い合わせに受け答えする窓口がヘルプデスクになります。

大企業では、この機能をアウトソースしている場合も珍しくありません。中小企業では、新人さんの登竜門としてヘルプデスク所属を数年実施するケースも見受けられます。広く浅い知見が必要になるので効率的な側面もあります。

✔あわせてオススメ
社内SEの仕事のつらい事6選|システムエンジニアと比較し解説

といった感じで、ここまでの内容であればどんなサイトでも解説される内容です。

これからのITトレンドと社内SE/情シスに求められる仕事内容

ビジネスのITの活用が増加し、ビジネスが進化している今、社内SE・情シスの仕事内容も変化して至極当然

と解説しました。

今後、社内SE・情シスに求められている仕事内容のポイントは広がりです。

広がりを3枚の画像で解説していきます。

①IT技術の進歩・広がり
②業務領域におけるITカバー対象の広がり
③社内SEの役割の広がり、もしくはウェイトの変化

①IT技術の進歩・広がり

スクリーンショット 2016-12-15 9.11.18.png
https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2016/12/it_24.html

古くはメインフレームから始まり、近年ではクラウド・RPAといった様々なITソリューションが登場しています。普通に考えITソリューション・ツールが増えたらITの仕事内容・カバー範囲も広がって当然です。

②業務領域におけるITカバー対象の広がり

責任範囲の広がりと読み替えることもできます。

ALT
https://www.itmedia.co.jp/im/articles/0402/17/news064.html

一般的なビジネスにおけるシステムの機能配置が上記図です。企業によっては未導入の場合もあるかもしれませんが、対仕入先・対顧客接点まで一連の業務をITソリューションでカバーします。

以前であれば、対顧客接点のIT管理は事業部で!みたいな風潮もありましたが現在の社内SEでは普通にカバー範囲となります。

③社内SEの役割の広がり、もしくはウェイトの変化

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https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1611/14/news047.html

以前は、道具としてITの活用が主軸でした。近年ではそこから、仕組としてのIT,ビジネスの変革ドライバーの視点でITが活用されています。

社内SEの基本的な仕事内容は同じですが。

・管理対象
・検討領域
・期待
が変化しています。つまり、社内SEの重要性が拡大しています!

これを負担ととらえることができますが、仕事は一人で全部任せられるわけではないので(ブラックでないかぎり)ストレスに感じる必要はありません。

むしろ、
・社内SE需要の増加
・安定した転職需要
・ニーズ増加による年収レンジの上昇
とかなり好意的にとらえることができます。

社内SE・情シスの将来性に関しては合わせて以下の記事をご覧ください。
今後もIT業界って魅力的!?社内SEの将来性と今後の需要に関して

知っておきたい企業によって異なる社内SE/情シスの位置づけの違い

企業サイズによる変化する社内SEに求められる役割

社内SE/情シスの仕事内容と現在起こっている変化はご理解いただけたと思います。

社内SE/情シスへの転職を検討している場合、非常に重要な知っておきたい「企業による社内SE・情シスの仕事定義の違い」を理解する必要があります。

理解する方法は以下の3つです。

①求人情報で見分ける
②転職エージェント経由で情報を仕入れる
③組織図から推測する

①求人情報で見分ける

ここまでの解説内容をもとに、求人を見ると企業の求めるIT人材が何なのか分かるようになると思います。

開発を求めているのか?
運用人材なのか?
それとも、IT企画なのか?
どの業務領域なのか?
上記参考で理解できます。

②転職エージェント経由で情報を仕入れる

「【必見】社内SEにおすすめ転職エージェント16選|現社内SE談」の記事で解説している専門性の高い転職エージェントであれば、企業の情報も蓄積されています。(実際、社内SE転職ナビ担当者と会話した時には、ネットにない情報を共有いただき重宝しました)

③組織図から推測する

組織図からもITの位置づけを確認することができます。それにより社内SEの仕事の定義を予想できます。

例でいくつかご紹介します(あくまで推測ですが多分あっています。理由も補足していきます)

おそらく従来の社内SEの仕事内容を期待している組織図

中小企業の社内SE業務の細分化例

ひと昔前の日本のITの組織と言えば上記の感じが多かったのではないでしょうか。コストセンターIT=社内インフととらえています。ITをビジネスドライバーととらえていない企業に結構今でも多く見られる組織構造です。

例:札幌市消防局の組織図

総務部の施設管理課の下に、システム係が存在しています。こんな感じが一人SEの体制図です。消防局なので情報システム県連の仕事も少ないと思いますが、先ほどご説明した①~⑤を全部ひとりでこなしていると予想できます。

札幌市

〇〇〇テック社の例

Google検索でたまたま見つけたサンプルですが、総務部の配下にシステム課が存在しています。中小企業によく見られえる組織構成です。

ITをビジネスドライバーととらえている例

大企業での社内SE業務細分化例

大企業では、仕事の規模が大きいため①~⑤の業務を分業して行います。

チーム、又は、部署等に細分化されています。さらに、受注業務システムのきりや、発注業務システムと言ったように業務・システムごと担当が分かれチーム・組織が構成されます。

例 JR東海の組織図

地域ごとに細分化され、その中で機能事に組織が分かれています。

企業サイズに別、社内SEの業務細分化一覧

ここまでの説明を一覧にすると以下の様になります。

     大企業中小企業もっと小規模
システム企画    システム事チームが存在 開発チームで一括り    全てを1チーム管理    
システム開発 システム事チームが存在   
システム運用 システム事チームが存在
ヘルプデスク 統一のユーザー窓口を設置
社内インフラ 大体1チームor1部署 個別チームが存在

✔転職を検討中の方にワンポイントアドバイス

企業規模が小さくなればなるほど裁量の幅が広がります。大企業では役職が伴わないと出来ない仕事の裁量も、中小企業では比較的早くからチャンレンジ可能です。しっかり基礎から教えてもらいたい場合には社内カリキュラムが充実している大企業がお勧めです。

社内SEの仕事量は?

社内SEの仕事量は、「社内SEが就業する業種に比例すると言われています」。ちなみに、システムエンジニアの残業時間は16時間と言われています。

残業時間の短い社内SEの仕事を探している場合のアドバイス3ポイント

残業時間の短い企業を探しているのであれば、断然外資や大手企業が優位

②大手であればあればあるほど働き方改革が浸透し残業がすくない傾向

人数の少ない企業の社内SEは、プロジェクトのしわ寄せが個人に集中しがち

どうしても残業が少ない社内SEを希望するようでしたら大手の外資がお勧めです。但し、大抵の場合英語の勉強が必要になります。英語のスキルアップで年収が40万以上差が出る傾向もあります。「社内SE必見|最短でスキルアップ|英語で年収40万増やす方法」の記事も合わせてみてみて下さい。

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