
社内SEの仕事のつらい事ってどんなことですか?
と言った疑問に答えます。
この記事を読むことで、社内SEの悩みや辛さを理解する事が出来ます。システムエンジニアと社内SEを比較しながら解説しているのでどっちがあなたに向いているか理解する事が出来ます。
✔記事の信ぴょう性
米にてシステムエンジニア→現、某一部上場企業の情報システム部門、管理職として活躍中。現SEとして、現場でみてきた光景等交えながらリアルな社内SEのつらさを解説できます。
社内SEの仕事のつらさを2つに分類:一般的と社内SE固有

社内SEの仕事のつらさは以下のに2分できます。

どんな仕事でも共通の一般的に仕事のつらい事 ⇒上記で解説したような一般的な内容
社内SEやシステムエンジニア固有のつらさ ⇒システムエンジニアならではのつらさ。この部分を社内SE視点、Sierのシステムエンジニア視点で比較しながら解説します。
一般的な仕事のつらさに関してとそうでない事で分類しないと、「社内SEのつらさ」を知りたい人にはノイズになります。
という事で先に、「一般的な仕事のつらさ 」 を解説し、それ以外をまとめ「社内SEの仕事のつらさ」という順番で解説していきます。
社内SEにも共通する一般的な仕事のつらさとは?

厚生労働省の発表している調査結果によると、「仕事する人の4割以上がストレスの原因 」 は、「職場の人間関係の問題」だと回答しています。

社内SEの仕事でも同じです。社内SEとして、実際に部下から相談される 「 大変さ 」 ・「きつさ 」 の殆ども、「職場の人間関係の問題」です。
・仕事をしない人がいて困っています
・職場の人と馬が合いません
・上司のパワハラで困っています
などなど
ストレスの殆どが、「人間関係の悩み」です。
実際に社内SEさんの一般的な仕事のつらさの声を集めてみました
実際に社内SE+つらいでツイッターで調べてみると、以下のような「社内SEのつらさ」にも聞こえるけど、掘り下げて考えると「どの仕事にもあてはまる人間関係の問題」が散見されます。
例1
社内SEのつらいところは御用聞きに陥りやすいところですかね……
— Tosh@クソザコ (@adn_chouaniki) September 9, 2019
一人だと尚更……
一見、小さい企業で働く一人SEの問題にも聞こえますが、結局、相手の方のプレッシャーが強くつらいと言っています。対人問題ですね。
例2
ドライな人間関係で仕事したかったら社内SEはオススメしない
— なべやき@ロートル社内SE (@nabeyaki_fellow) May 21, 2019
ある程度信頼関係が出来ると次々に仕事お願いされるからそれはそれでしんどい
自分の仕事が全く進まないわ
他の仕事でも、同様で仕事の依頼はどこでも発生します。それを上手くコントロールするのは個人の問題もあります。
例3
改善案を検討してると遊んでるって言われるの、社内SEじゃなくてもあるあるすぎてつらい。
— Tosh@クソザコ (@adn_chouaniki) March 30, 2019
そういう事を言ってくる相手に問題ありますね。
例4
ただ、ワイが社内SEやってた会社は割りと厳しい感じだったので、下手なミスすると罵声暴言クレームも普通にきた。
— ケルビン@斜壊人 (@legendkelbin) September 4, 2019
後まぁライフワークバランスは会社によると思う。内製の有無で割りと業務量変わっちゃうので、そこらへんの違いは把握しといた方がいい気がする。
会社というか、人によりますね。ミスして罵声をあげていいなんてそんなわけありません。人は人として敬意をもって接するべきです。
と言った具合にネットで「社内SEがつらいの?」を検索すると、いい感じに本質がみえなくなります。
社内SEの仕事のつらさをシステムエンジニアと比較しながら解説

社内SEの仕事のつらさで上げられるのは以下の6点です。
・様々なIT技術を活用しビジネスに貢献できる
・1つのビジネスと末永く向き合える
・仕事の都合による移動が比較的少ない
・ユーザーの声がストレートに届く
・IT専門家という特殊性から重宝されすぎる
・プロジェクト次第で忙しい波がある(他の仕事と共通)
以下で1つずつ比較し解説していきます。
様々なIT技術を活用しビジネス貢献できる
システムエンジニアと社内SEの大きな違いが目的です。社内SEはあくまでもIT技術・知見を駆使し自社のビジネスの改善に貢献します。社内SEの振るうITサポートが直接的にビジネスに数字となって表れるのは格別です。
一方、逆の見方をすると、最新の技術でなくともビジネスに効果がある場合は、枯れた技術のままであることもあります。折角新しいIT技術が生まれても、その技術導入でビジネスにインパクトが薄い場合あまり携わる事が出来ません。
システムエンジニアであれば、1企業とだけお付き合いするわけではないので、最新技術を取り入れたい企業をみつけプロジェクトとして携わることができます。
実際の社内SEの声
結局僕ら様な社内SEの価値って、モダンな技術とか凄い技術で何を作れるかじゃなくて与えられた環境で自分の実力にあった言語で「誰の時間をどれだけ削減出来たのか」という所よね。
— ウカチャン (@ukkari_ukachan) January 29, 2020
と最近思う。
勿論勉強し続けて出来る事を増やす努力も必要だけどその目的は更に誰かの時間を削減出来る様にする為
社内SEとは、IT技術の勉強も必要だけど、業界の動向やトレンドを常に把握しておく必要がある。
— nalu (@nalu19810209) October 5, 2019
他部署に〇〇サービス始めたいんだけど…、と相談された際に???となってはいけない。
常に国内外含めて業界の最新の事例や、同行を把握しておかなければならない。
社内でコンサルしているようなもの。
「広く浅く」はつらいw
— ケイタ (@fmty) April 19, 2019
社内SEもアリですねー!
1つのビジネスと末永く向き合える
コンサルタントやSierのシステムエンジニアと違い、社内SEは基本自社のビジネスの成長又は、自社開発サービスの改善にどっぷりつかります。多少企業内で移動等あったとしても基本は腰をすえ、自社の業務知識を身につける事が出来ます。
一方、コンサルタントやSier システムエンジニアは、基本プロジェクトベースでお客様を支援しシステム開発等を行っていきます。1つのビジネスと向き合う時間も社内SEと比べると短くなります。
社内SEの声
Sier時代だとシステムの品質を保つ為に譲歩できない一線を引いて交渉していたけど、社内SEになって思ったのは、ビジネスの根幹を支えてる経営層やユーザ部門の立場が強すぎて、情シ部もそれに応えようとして、そもそも譲歩できない一線を引かず、ずっと負の遺産として残っていくというケースがあること
— むぎ@社内SE (@MUGI1208) July 16, 2019
仕事の都合による移動が比較的少ない
一般的に、システムエンジニアと社内SEを比較した場合、圧倒的に社内SEの方が仕事都合での転勤になる可能性が低いです。但し、システムエンジニアでも、社内SEでも企業の規模によりは支社や現法を訪れたりと出張はまちまちです。
ネットの声
SEやってると、年に数回勤務地変わるとかザラにあるからなあ
— ラルナ@痔瘻治療中ナプキン装着おじさん (@rarunaDAME) February 7, 2019
ユーザーの声がストレートに届く
社内SEのユーザーは社内にいるわけですので、ユーザーの声がすぐに届きます。システムエンジニアと違いすぐに話せる距離にいるわけですので、感謝も不満も今までよりもストレートに届きます。
ネットの声
社内SEの良さに「時間外労働が少ない」「自社内で腰を据えて仕事に向き合える」「ユーザーから直接感謝される」を挙げているが、一人情シス5年やってた俺は完全に真逆だったわ。いろんな会社がある>
— 良太郎 (@ryota_hnk) September 4, 2019
日々の仕事に疲れたあなたに贈る!社内SEの魅力と転職をオススメする理由 https://t.co/gPA3nlHjAU
IT専門家という特殊性から重宝されすぎる
社内SEの特徴として、企業サイズによっては一人SEとして活躍するケースもあります。その場合、どうしてもITという専門性から重宝されすぎる、、、悪く言うと便利屋になってしまう傾向もあります(個人の性格も大いに影響)。
システムエンジニアで企業を支援する場合は、支援=費用が発生するのでそうそうこのような状態に陥りずらいです(人によりますが)
ネットの声
コンピュータの大先生になってしまいがちな社内SEはつらい。
— うめめ🔛London🇬🇧☁️ (@beConjuror) March 31, 2019
ITリテラシを高めれば解決なんだけど、かなり単純にはいかない問題ですしね。 https://t.co/ZFIKXkZWm1
プロジェクト次第で忙しい波がある(他の仕事と共通)
システムの変更が入ると昼休みがなくなるのが社内SEのつらいところ
— まにぱ@ボドゲinじゃむ(西千葉) (@manipa_board) December 3, 2019
社内SEの仕事のつらい事6選|システムエンジニアと比較し解説まとめ
上記で解説した内容を一覧でまとめました。
社内SE | システムエンジニア | |
---|---|---|
目的 | ビジネスの成長への貢献 | お客様の求めるシステムの導入への貢献 |
業界・業種知識 | 特定の知見を深く | 広く浅く |
転勤 | 基本同じ場所 | クライアントにより勤務地が変わる |
ユーザーの声 | ストレートに届く | ちょっと距離がある |
便利屋度 | 気軽に相談され陥る人も | 費用が発生するので比較的なりずらい |
忙しさ | プロジェクトによって波がある | プロジェクトによって波がある |
この様に、社内SE・システムエンジニアならではの特徴を紹介しました。どちらも一長一短で向き不向きがあります。
上記をふまえ社内SEもしくはシステムエンジニアの転職等の検討にお役立てください。