ビジネススキルを身につけたい

仕事に役立つ「俯瞰力」とは?養う2つの方法|IT人材必見!

ビジネススキルを身につけたい

俯瞰力って何?

俯瞰力ってどうすれば養うことが出来るの?

といった悩みを解決します。

本記事を読むことで、仕事で使える俯瞰力を身に着ける事が出来ます。

俯瞰力が身につくと、それにより、より高い視点で課題を分析することが可能になります。高い視点で課題を分析することが出来ることで、課題の本質に迫ることも可能です。

記事後半では、俯瞰力の養い方も解説します。その俯瞰力を養う方法を継続する事であなたの俯瞰力を日々磨き上げる事が可能です。

俯瞰力を身に着けた思考の変化は、行動の変化に繋がり、行動の変化は仕事のパフォーマンスの変化=評価の変化につながります。是非、ビジネスの実戦で役立つ俯瞰力を身に着けていってください。

本記事でご紹介するのは、『俯瞰力 』 ですが、この思考方法の他にもビジネスパーソンやIT人材におすすめの思考術もご紹介しています。合わせてご覧ください。


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『俯瞰力とは』何か?意味

俯瞰力の意味|定義

俯瞰力とは、高い視点から物事をみて全体を客観的にとらえる力です。

Caiirer Pickのサイトで俯瞰の定義を以下の様に定義しています

俯瞰読み:ふかん

①高いところから見下ろすこと。
②広い視野で物事を見ること。
③客観的に物事の全体像を捉えること

Carrier Picks

この定義の解説だけでは、なぜこれがビジネスパーソンやIT人材に役に立つのか謎ですね。なぜ、一歩引いてみたり、広い視野で全体を見たりすると、効果的なのか理解が必要です。

仕事において、俯瞰力が役に立つのは、特に課題解決の場面です。他ビジネスシーンでも効果的ですが、本記事では課題解決の例を深堀し解説します。

俯瞰力のメリット|課題解決の場面で効果を発揮する俯瞰力

仕事は課題解決の連続と言っても過言ではありません。
・お客様の抱える悩みを自社の製品・サービスで解決する。
・IT部門であれば、ビジネス部門・業務部門の抱える業務の悩みをシステムで解決する(効率化等)。
・システムリリース時であれば、発見された障害=課題を解消しユーザーが快適にシステムを使えるようにする。

このように、様々な場面で課題解決を迫られます。

そういった場面で、目の前の見える課題・顕在化している課題だけに着目すると課題の本質を見つけられなかったりします。課題の真相・潜在的な課題に迫ることを助けてくれるのが、俯瞰力(以下の例では、抽象化思考も併せて利用します)です。

システム開発の障害を俯瞰力を使わずに対応検討する例

あるシステムを運用している際に、システム障害を発見したとします。

障害の内容は、
【開発したWEBの画面で受注情報欄に記号を入力し、発注をかけるとシステムエラー】になるということが分かったとします。

どんどん掘り下げて調べると、
【その特定の文字は、$、%、#といった記号】で、
障害が発生するは、
【受注番号欄にその記号を入力した場合】
でした。

このように、情報を集めれば集めるほど、物事を俯瞰ではなく詳細化していく方向です。

この、
【その特定の文字は、$、%、#といった記号】
【受注番号欄にその記号を入力した場合】
を、元にシステム運用をしているチームから障害報告が以下の様に上がりました。



俯瞰せず障害の原因分析と対策を実施した場合

障害報告
当初想定にない記号が受注時に入力された場合エラーが発生
対策
記号入力をさせないエラーチェックの実装

システム開発の障害を俯瞰し課題の本質を発見する例

しかし、これでは不十分です。この同じ状況を俯瞰して原因分析してみます。

この障害が起こった状況を俯瞰してとらえると、安定稼働後に、当初要件になかった仕様で障害発生した状況と考えることができます。そうなると以下の違和感に気付くことが出来ます。
⇒なぜ、要件定義時に記号入力の想定がなかったか?
⇒なぜ、本番リリース前のテストで気が付けなかったのか?
⇒なぜ、運用開始からしばらく時間が経過し今障害が発見されたのか?

事象を俯瞰し発見した疑問をもとに調査した結果、
・当初要件では記号入力が含まれていなかった
・リリース前のテストで障害が発見されその要件が変更管理で追加され解消
していた
・直前で行われた機能アップで、その障害箇所のみデグレしてしまった

と判明しました。

さらに深堀すると、
・設計書の管理がマニュアルで実施されており、その担当に新人を入れたせいで作業ミスで今回の事象が起きたことが判明

つまり、俯瞰した後の障害の原因と対策は以下です。

俯瞰して障害の原因分析と対策を実施した場合

障害報告
当初想定にない記号が受注時に入力された場合エラーが発生
実装されていた機能が、デグレしてしまい障害が発生
ドキュメント管理がマニュアルで実施され、人の入れ替えによりナレッジトランスファーが不十分で作業ミスを誘発した
対策
デグレの解消
他デグレ箇所の有無の確認
マニュアルでのドキュメント管理の脱却
暫定的なマニュアルドキュメント管理時のプロセスの画一と徹底
新人をアサインする場合のトレーニングの実施

同じ事象を目の前にしたにも関わらず、全く障害対応の為のアクションの内容・量が異なるのが見て取れると思います。このように俯瞰力を身に着けることで、実戦で役に立つ課題解決力を身に着けることが出来ます。

その他、俯瞰力活用の例|高い次元で目の前の状況を整理する

この例は、例えば、今この瞬間スマホで本記事を読んでいる人を俯瞰してみると同じ状況から得られる情報がどのように変化するかやってみたいと思います。『スマホで俯瞰力の記事を学んでいる光景 』 はこんな感じです。

俯瞰すると、『スマホで私のIT情報ブログを読むあなた

さらに、俯瞰すると、『隙間時間を有効活用し情報収集する人』

さらに、俯瞰すると『隙間時間を有効活用し情報収集する日本人

最終的には、『高度にネットワーク化された現代の日本で時間を有効活用し情報を収集する人々 』 といった具合にどんどん俯瞰し状況を違う視点で見ることが可能です。

このように、より高い視点で状況を見ていく事=俯瞰力です。俯瞰することで、同じ状況でも捉え方が変化していったのが分かると思います。

俯瞰力を身に着ける事で得られる効果

仕事のパフォーマンスが上がる=評価が上がる

俯瞰力を身につける事により目の前の状況を多角的にとらえることができる、事象を抽象化する事が可能になり本質を見抜くことが可能になります。

上記の例でか案じたと思いますが、俯瞰力があるないで目の前の状況から得られる情報が大きく変化します。得られる情報が変化する=当然その後の行動が変化します。行動が変化すれば仕事で言えばパフォーマンスが変化します。パフォーマンスが変化すれば評価が変化します。

つまり、俯瞰力であなたの評価の変化にまで繋がります。

本質にたどり着くことが出来る

俯瞰力が無いと、目に見える景色からだけ情報を捉えがちになり、思考が柔軟ではありません。ビジネスにおいては、例えば上司や役員等と会話する際には彼・彼女らは高い視点で目の前の事象を見ている際には俯瞰力がないと話が噛み合わないなんて言う事態に陥ります。

更に、俯瞰して課題等を捉えないと、目の前に見える課題のみにフォーカスし、課題の本質に気がつかないなんていう事にも陥ります。

俯瞰力を養う2つの方法

俯瞰力を養う2つの方法

俯瞰力を養う方法はいくつか存在します。

・書籍で俯瞰力の定義を理解する
・俯瞰力のある人のまねをして考える癖をつける

それぞれの方法を詳しく解説します。

書籍で俯瞰力の定義を理解する

本書でカバーした俯瞰力はこの記事の字数の中で表現できる内容にとどまります。もっと深くじっくりと俯瞰力事態を学びたい人には書籍でもっと俯瞰力とはを学ぶ方法があります。

俯瞰力を解説している書籍:

他にも俯瞰力に関する、本は沢山あります。
AMAZONで俯瞰力に関する書籍を見てみる

俯瞰力を身に着けている人を真似る

俯瞰力は定義が分かっても、高い視点でいきなり物事を見るのは難しいです。しかし、簡単にできる方法もあります。それは、あなたがすごいな・俯瞰力あるなと思う人なら目の前の事象どう考えるのかな?と考えてみることです。これは、多面的思考にも似ていますが、自分の視点で一度目の前の事象を考えてみて、そのあとに他の人の視点を借りて事象を俯瞰して見ます。

もっと出来るのではあれば、一人の考え方だけではなく、複数の人の視点で更に俯瞰や違う視点で目の前の事象を見ることが出来るようになれば様々な視点で事象を見て考えることが可能になります。

俯瞰力を身に着けている人を見つける方法は簡単です。自分の考えかたと違う・自分が気づけなかった意見を言う人があなたより俯瞰力がある可能性がある人です。これは、職場でプロジェクトをする中できづくかもしれませんし、書籍・ネットで情報収集をするなかで気付けるかもしれません。アンテナを張り巡らせることで俯瞰力のあなたより優れる人・異なる視点も持つ人に気付くことが可能です。

仕事に役立つ「俯瞰力」とは?養う2つの方法|IT人材必見!まとめ

俯瞰力とは、高い視点から物事をみて全体を客観的にとらえる力です。俯瞰力はビジネスの様々なシーンで登場する課題の解決に大いに役に立ちます。俯瞰力を使かわない場合は、課題の本質を見過ごしてしまう可能性があります。俯瞰力を用いて課題を分析することで、課題の本当の問題に気づき課題の本質への打ち手が可能になります。

本書では、俯瞰力を養う2つの方法を解説しました。
・書籍で俯瞰力の定義を理解する
・俯瞰力のある人のまねをして考える癖をつける
俯瞰力を養うことは俯瞰力をしている人なら目の前の状況をどう考えるかな?と考えるだけでどこでもいつでもでき日々成長することが能力です。

どこでも養うことが出来る為、意識を変え行動することで着実に成長を積み上げることが出来るスキルと言えます。思考の質が上がることで、課題解決などはあなたの行動の質に直結します。行動の変化は、あなたのパフォーマンスの変化、しいては、評価の変化に繋がげることができます。是非、俯瞰力を身に着けビジネスでどんどん活躍ください。

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