ビジネススキルを身につけたい

DX・デジタル化・IT化の違いとは?知らないあなたが施策を矮小化

ビジネススキルを身につけたい

DXとIT化・デジタル化って何が違うの?
今まで推進してきたIT化から何を変えなければいけないか、いまいち分からない

と言った疑問に答えます。

DX・IT化・デジタル化は全然別物です。この違いを理解せずDXを推進するとプロジェクトを矮小化させ、さらには施策全体を効果の無いものにしてしまうリスクがあります。

DXとは、
ビジネス・組織」を
IT化・デジタル化を前提」に
変革させる時間と行動」をさします。
あくまでも、IT化は目的ではなく、手段です。
変えたいのはビジネスそのものです。

と、一言で解説はできるものの実態がなかなか分かりずらいのも事実です。

本記事で、
・DX化・IT化・デジタル化の定義の違い
・なぜIT化とDXの違いが分かりずらいのか?今までと何が違うの?

を解説します。

本記事を理解することで、DXの施策を失敗に導くリスクを減らせるだけではなく、DX推進者に変貌することも可能です。

✓記事の信ぴょう性

グルー
グルー

IT歴15年以上。現、一部上場企業、社内SE(DXを推進するプログラムマネージャー)として活躍中。その傍ら、月間2万人以上が訪れる本メディア(IT人材に役立つシステム開発・IT転職を配信する)を運営。

ちなみに、DX関連の人材は売り手市場です。以下もあわせてご参照ください。

DX化・IT化・デジタル化の定義の違いとは?

いたるところで耳にするDXですが、いまいちよく実態がわかりずらいのではないでしょうか?

以下の点を理解することでDX化・IT化・デジタル化の定義の違いを理解することができます。

IT化・デジタル化とは?
DXとは?
IT化・デジタル化・DXの関係性

IT化・デジタル化とは?

出所:DOORS

IT化とは、既存の業務プロセスの効率化を目指す手段です。

・既存の業務課題を洗い出し
・効果の大きいプロセスを洗い出し
・効率化のシステム・仕組みを構築する

こんな流れで実現していくのがIT化です。

DXとは?

デジタル技術を活用しビジネスモデルの変革を目指す事です。

以前「DXの目的・本質とは?意味・定義を3匹の子ぶたでわかりやすく解説」の記事でさらに詳しくDXの定義を解説しています。あわせてご覧ください。

図1.DXとは(出典:ITR)
図1.DXとは(出典:ITR)

上図で一目瞭然ですが、
IT化・デジタル化は手段であり
目的ではありません

デジタル化とは?

出所:netcommerce

デジタル化は、今までアナログで実現してきたことを、コンピューター=デジタルに変える事を指します。

デジタルトランスフォーメーションとデジタル化には大きな違いがあります

なぜIT化とDXの違いが分かりずらいのか?今までと何が違うの?

社内SE/情シスとしてIT化を推進してきた立場からすると、
・今までもビジネス貢献を目指してIT化推進してきたけど、、、
・業務改善だけではなく、ビジネスモデルの構築にも貢献してきたけど、、、
・社内SE/情シスの領域を超え業務・ビジネス支援してたけど、、、
と感じます。

なぜDXがわかりずらいのか理由は以下解説できます。

実はDXの定義も文脈によって意味合いが異なる
経営層・マネージメントも正しくDXを理解していない
DXをIT化に矮小化している

実はDXの定義も文脈によって意味合いが異なる

上記一般的なDXの定義を解説しました。しかし、このDXの定義も誰によって語られるかで意味合いが変化します。

(参考:デジタルトランスフォーメーション(DX)とは? 起源・歴史・組織・成功率など

最も広義のDXを意味するのが、社会的文脈でのDXです。
2004年にスウェーデンの大学教授が提唱した「ITが社会全体・人類全体にどのような影響をもたらすか」という概念が、これにあたります。

ビジネスの文脈で語られるDXです。
ここでは、外部環境のデジタル化を機会と捉え、デジタルテクノロジーを推進し、変化に対応するという意味で使われています。「0→1」を志向したDXです。

経産省が唱えているDXです。
主に、IT活用を妨げる既存システム・組織体制を包括的に変化させるという意味で使われています。マイナスをプラスに転じ、「日本のDXの遅れを取り戻そう!」というメッセージが込められていると思われます。

本記事で解説したDXは②の文脈です。

実際にビジネスのデジタル化を推進する場合には、
DXを達成する為に、
③のDX=老朽化しているシステム・既存の組織を変革し

②のDX=新しい顧客価値を創造するデジタルトンランスフォーメーションを推進し

結果として、①のDXへ貢献するイメージです。

DXでもステージによって、IT施策が異なるのが特徴です。

上記をよく耳にするフレームワークで解説すると以下の図になります。

(参考:デジタルトランスフォーメーションへの3ステップ

ステップ論として非常にわかりやすいです。

経営層・マネージメントも正しくDXを理解していない

上記に関連したリスクもあります。

会社の先導である経営層が間違ってDXを解釈している場合には、手段としてのIT化・デジタル化を目標にしてしまう場合があります。

例えば、
・倉庫のシステム導入が目的になったり、
・デジタル印鑑の導入を目的にしたり、
・CRMの導入を目的にしたり
です。

これらは、本来であれば「ビジネスモデル変革の最初のきっかけ」にすぎません。

・倉庫システムの導入をきっかけに業務の考え方、組織構成を改革する、
・デジタル印鑑の導入で社内プロセスの抜本的効率化を行う
・CRMを導入し地上戦だった営業部隊をデジタル部隊へ変貌させる
といったビジネスモデルのチェンジを狙います。

DXの例:CRMでDXした実際の例

CRMの例を取り上げサンプルを解説します。

私の実際の経験ですが、某企業では対面営業が主流で売り上げのほとんどが対面営業からの売り上げでした。しかし、コロナをきっかけにそもそも会うことができないといった状態に陥りました。

その出来事をきっかけに、顧客訪問をしていた営業を減らし、デジタル営業の舞台を構築しました。今までに働きかけてきた顧客のセグメント・年齢層も違います。お客様側のニューノーマル(新常識)もデジタル営業が当たり前に変化してきたのもあります。

その為に、営業活動・顧客情報管理をデジタルの世界で戦うためにCRMを導入しました。

この例のように他社は、デジタルの世界で新しい価値・競合優位性を構築し始めています。このデジタルシフトの変革がデジタルトランスフォーメーションになります。

上記例では、
・IT技術だけではなく
・組織
・働き方
を変革しているのがわかります。

このような大きな鉈(なた)をふるうのがDXの本質ですので、経営陣が誤ったDXの理解では当然鉈は振るわれず単なるIT導入の延長になります。

DXをIT化に矮小化している

経営層だけではなく、現場のメンバーもDXの重要性・危機感を理解していない場合、DXの活動が単なるIT化に矮小化する場合もあります。

そもそもの取り組みの目的が違う点を身を取すと以下のようになります。

今までのIT化
課題を洗い出し、必要な点をIT化しよう!=業務改善しよう
→これでは、働き方、組織、プロセスをそもそも変える気はありません。このまま高度にデジタル化できない状態は「将来のビジネスの当たり前=高度にデジタル化された世界」で戦えなくなる可能性を理解していません。

DXとは、従来のコアコンピテンスを生かしつつ「どうデジタルトランスフォームできるかを考える時と行動」なのです。

IT技術が高度に発展し、ITを使うことを前提に今変化できない企業・ビジネスは滅びる可能性を感じる必要があります。

出所:SELECK

過去の産業革命で、電力・コンピューターの活用でゲームチェンジが起こったのと同様のインパクトを予想しています。

IT・デジタルの技術を前提にビジネスを変革、顧客エクスペリエンスを改善に取り組める企業・ビジネスが勝ち残ります。

ですので、DXはかなり大きい視点で大局を感じ考得ることでIT化・単なるデジタル化と一線をおくことができます。

DX・デジタル化・IT化の違いとは?知らないあなたが施策を矮小化まとめ

DXとデジタル化・IT化の違いは、手段と目的の違いです。

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DXとは、
ビジネス・組織」を
IT化・デジタル化を前提」に
変革させる時間と行動」をさします。
あくまでも、IT化は目的ではなく、手段です。
変えたいのはビジネスそのものです。

この違いを理解しDXを推進することで、テクノロジーの役割・IT以外にももっと大きな鉈の必要性を理解できたのではないでしょうか。

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