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システム開発を学びたい!ビジネススキルを身につけたい

プロジェクトマネージメントとは?手法よりも大切な本質|プロ直伝

システム開発を学びたい!

大事なプロジェクトなのに、上手くプロジェクトが進まない

どうすればプロジェクトを上手く進められるの?

と言った課題へのアドバイスをMPC社巻幡社長にお話しを伺いました。

本記事で、
・なぜプロジェクトは上手くいかないのか?失敗するのか?
・プロジェクトマネージメントとは?
・プロジェクトマネージメントのコツ・ポイント

を理解できます。

MPC巻幡代表プロファイル

マネジメント・プロセス・コンサルティング株式会社
代表取締役社長 巻幡 雄毅


プロジェクトマネージメントに特化したサービスを提供するMPCを経営
食品製造・流通・電気・計測機器と言った様々な領域プロジェクト支援された実績
SAP社とコラボし業務システムドクター巻幡として、企業の業務システムの診断中

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日本のプロジェクトの約50%は失敗している実態

日本のプロジェクトの半分は失敗している実態

MPC巻幡代表とのインタビューの前に、日本のプロジェクトの実態に関して調査しました。

後程、以下プロジェクトマネージメントの調査結果をふまえの巻幡代表に質問をぶつけさせていただきました。

プロジェクト・プロジェクトマネージメントの成功比率は52%
プロジェクトの成功率はプロジェクト機関の長期化と共に低下
プロジェクト成功率とプロマネ資格保有者の推移の違いに関して

プロジェクト・プロジェクトマネージメントの成功比率は52%

日経コンピュータが2018年3月1日号で公表したプロジェクト実態調査の結果によれば、1745件に上るシステム導入/刷新プロジェクトのうち「成功」したのは52.8%という結果が公表されています。

日経コンピューター

ITに特化した内容とはなりますが、プロジェクトの半分は失敗しているという恐ろしい結果が公開されています。*ここでいう失敗の定義は、品質・予算・納期(QCD)です。

関連して興味深い数字をもう二つほど。

プロジェクトの成功率はプロジェクト機関の長期化と共に低下

Xtechの2018年の「4年前と変わったか?プロジェクト成功率の実態」からプロジェクトの期間と成功率の関係性を見てみます。

「あなたが関わっている・知っている新規システムの導入・開発プロジェクトの成功率は何割ですか」に対する回答 プロジェクト期間が長いほどリスクが上昇
Xtech

それぞれのプロジェクト成功率は以下のようになった。「3カ月未満」が81%、「3~6カ月未満」が78%、「6カ月~1年未満」が74%、「1年以上」が67%だ。各規模の回答はほぼ同数だったので、これらを単純平均すると、新規システムの導入・開発プロジェクトの成功率は75%となる。プロジェクト10件中、成功するのは7~8件、失敗するのは2~3件ということだ。

 3カ月未満の案件と、1年以上の案件の成功率の差は14ポイント。プロジェクト期間が長くなるほど、成功率は低下する傾向があることが分かる。

Xtech

記事の中で失敗の原因例を以下の様に解説しています。

プロジェクト管理の必要性や有効性を理解していない社員が多い」(中堅ITベンダーの主任)
「いまだに開発プロセスの標準化が進んでいない」(大手ITベンダーの課長)
「社内外を問わず、コミュニケーション不足による認識の齟齬が多く、これがプロジェクト成功の最大の阻害要因になっている」(システム子会社の主任)

Xtech

プロジェクト成功率とプロマネ資格保有者の推移の違いに関して

2003年~2019年のプロジェクト成功率の推移とプロマネ資格の関係性も見てみます。

まずは、プロジェクト成功率です。
2003年 26.7%
2008年 31.3%
2018年 52.8%

2003年からではプロジェクトの成功率が2倍以上に伸びています。2008年から2018年では、約1.7倍プロジェクト成功率が上昇しています。

次に、プロマネ資格保有者の推移です。

farred.co.jp

プロジェクトマネージャー資格者が、2008年から16年まででも2.5倍伸びています。

先ほどの数字と合わせてみると
プロジェクト成功率の1.7倍の伸び
プロジェクトマネジメントの資格保有者2.5倍の伸び

とギャップが生じていることが分かります。

もちろん、資格を取った全員が
・ERPの刷新を行うわけでもなく、
・プロジェクトを推進する業務に関連するわけでもなく、
・経験豊富でぐいぐいプロジェクトを推進するわけではない
事は重々理解していますが、、、、

このギャップは、資格だけではプロジェクトが上手くいかない事を示唆しています。

ここまでの数字で分かった事のおさらい

システム導入/刷新プロジェクトのうち「成功」したのは52.8%
プロジェクト管理の必要性や有効性を理解していない社員が多い
プロジェクトマネージメントの資格だけではプロジェクトが上手くいかない

プロジェクト従事者・管理者が抱えている課題の声

プロジェクト従事者・管理者が抱えている課題の声

実際、現場でお仕事をしていると、PMB〇〇の資格持ってるけど、まーーたく役に立たない、むしろプロジェクトの足を余計な仕事づくりで邪魔する方結構いらっしゃいます。

プロジェクトの難しさや有資格者に対する世間の声も同様です。


。。。

さらに経営層から見た景色は、

資格・経験はあるけどあまりにも上手くいかないプロジェクトが多い、、、
うちのメンバー頭はいいんだけど、プロジェクト上手く回せない、
資格はあるんだけど、ダメなんだよね、

プロジェクトマネージメントのプロにプロジェクトマネージメントに関して直撃インタビュー

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上記の様な様々な、プロジェクトマネージメントに関する悩みや不満があります。今回お時間をいただきMPC代表、巻幡社長に様々なな質問をさせていただきましたのでご紹介していきます。(以下内容は、初心者の方にも分かり易いように一部表現等を変えさせていただいております)

インタビューさせていただいた内容は以下です。

  • そもそも、プロジェクトマネージメントって何でしょうか?
  • なぜプロジェクトにおいてプロジェクトマネージメントが重要なのでしょうか?
  • どうすればプロジェクトマネージメントを上手くできますか?コツみたいなのはありますか?
  • プロジェクトマネージメントにおけるツールの位置づけ、重要性はなんでしょうか?
  • PM〇〇K等が有効なのに失敗するプロジェクトは後を絶たないのはなぜでしょうか?
  • 上手くいかないプロジェクトに、何かすぐにでも出来るアドバイスをいただけないでしょうか?

プロジェクトマネージメントって何でしょうか?

抽象的で難しい質問とは100も承知で、まずはこの質問からぶつけさせていただきました。

巻幡代表
巻幡代表

プロジェクトマネージメントは、「ちゃんと計画をつくり粛々と実行する」これが基本です。ちゃんと計画を作る・作れる状態にすることが重要です。

進行中のプロジェクト管理の要素は非常に重要ですが、実行中のプロセスよりも穴のない計画を作っていく事が重要です。

2つのエッセンスを抜き出すと、

①つめのポイントは、「計画が無い場合に作れるようにする」です。マネージメントだけではなく、マネージメント出来るところに持っていくのもプロジェクトマネージメントであるとおっしゃっています

2つ目のポイントは、「穴のない計画を作っていく事が重要」です。プロジェクトは計画通りにはいかず、進めば穴が生まれ?見つかり?動的に変化します。それをプロジェクトマネージメントする為にプロジェクトマネージャーがふさいでいくのではなく、ふさぐ計画を立てていくとおっしゃっています!

なぜプロジェクトにおいてプロジェクトマネージメントが重要なのでしょうか?

巻幡代表
巻幡代表

業務システムは難しい処理はほとんどありません。足し算と掛け算と割り算で実はテクニカルに難しいものではありません。

特に基幹システムではその傾向があります。多くのシステム開発は、アポロ月面着陸計画のような全人未踏チャレンジではなく、我々に本来は手における程度の難易度です(はずです)。

しかし、多くのプロジェクトは失敗します。失敗の理由を突き詰めると、テクノロジーなどではなく、我々人間の不確実性のマネージメント不足にあります。

この人間の不完全を理解して補うためにプロジェクトマネージメントが重要です。

確かに、システム開発のプロジェクトも要素分解するとそんなに難しいテクニカルな話や前人未到のソリューションに挑戦などもありません。いつもどこかで誰かが実施した挑戦に類似します。

それなのに難しいのは「人の不確実性の管理に課題がある」も納得性があります。

実際先ほど記事前半で解説した「プロジェクト期間が1年以上」を「沢山の方が参画するプロジェクト管理が難しいケース」と解釈するとストーリーとしてもつながります。

どうすればプロジェクトマネージメントを上手くできますか?コツみたいなのはありますか?

巻幡代表
巻幡代表

ノウハウは沢山ありますが1つご紹介します。

巻幡代表
巻幡代表

プロジェクトマネージメントを上手く推進するコツは、参加している人でゴールを共有する事・ベクトルを合わせる事です。

10人の人が参加するプロジェクトで、10人の満点の力が100点とします。

プロジェクトでは、10人で1000点のパフォーマンスを期待しますが、そういったケースは難しいのが実態です。

実際は平均70点×10人で、700点になるケースが多いのではないでしょうか。

そこを方向感をそろえると、不完全なところを補完し合い700点を1000点に持っていくことも可能です。

それぞれの人が別々に向かうと折角のパフォーマンスが上手く足し算になりません

チームでのゴールを明確にするからこそ不足している部分が明確になり、それを補う具体的な行動につなげられるという事ですね。

巻幡代表
巻幡代表

人と向き合いその不確実性を如何に補うように、計画し、確認し、修正するかが重要になります。

大事なところなので補足で解説します。

違いは、
個人でのゴールだけクリアにする
プロジェクトのゴールをクリアにする

の違いと感じます。

個人のゴールだけクリアにしプロジェクトを進めた場合

各々が頑張った結果、達成できるのは各人の100点満点がMAXです。人によっては、パフォーマンスが低いケースも出てきます。

一方、チームとしてプロジェクトゴールをクリアにした場合


パフォーマンスの低い人は同じく70点かもしれませんが、Aさんの支援により、Bさんも100%達成、さらにAさんには、さらに伸びしろをだし補填する動きを発生させる可能性が生まれます。こういった動きが出来るのも、チームでプロジェクトのゴールが共有されているからこそです。個人のゴールだけを目標にしているプロジェクトではこういった動きが生まれません。

ここまでのお話でプロジェクトマネージメントの重要な要素は人のマネージメントにあると理解できてきました。

プロジェクトマネージメントにおけるツールの位置づけ、重要性はなんでしょうか?ツールは意味がないのでしょうか?

プロジェクトマネージメント有資格者が増えているのに、プロジェクトの成功例はそれほど上がってない実態を鑑み、上記の質問もぶつけさせていただきました。

巻幡代表
巻幡代表

PM〇〇Kでもなんでも、私の解説したプロジェクトマネージメントの重要な人の要素と関連しています。

様々な技法は、人間の不完全さを補うツールです。ツールだけではなく、例えば、定例会で進捗をアップデートするといった行為も、人間の不完全さを補うものです。

みんなが完全であれば課題管理表すら必要ありません。課題管理会は、課題を忘れていたり、自分の課題ではないという誤認等を補うものです。

ですので、各種ツールは非常に重要・かつ有効な手段と言えます。

ツールを使えば上手くいくはずと勘違いしていた人には刺さりますね。

ツールは手段、、、当たり前ですが、勘違いしている人沢山みてきました。。。涙

PM〇〇K等が有効なのに失敗するプロジェクトは後を絶たないのはなぜでしょうか?

巻幡代表
巻幡代表

手法に重きをおいて、テクニックを学べばプロジェクトが成功すると考える人が多いのが原因ではないでしょうか。

『運転免許書を持った人がみんな優秀なドライバー?』と同じロジックです。

おっしゃるとおりですね。運転免許書はあくまでも資格であって、技術の高い低い(もしくは違反が過去にあったか表す程度)を示すものではないですね。

PM○○Kもそれらと同様に、資格であり使いこなせている・経験がある・優秀は別物ということですね。言われてみればあたりまえのロジックでした。

但し、運転は非常に沢山の人ができ、日常的に目にするため上手い下手もわかるかもしれません。しかし、プロジェクトマネージメントなると、有識者=すごい!と素人では錯覚もあるかもしれません。

巻幡代表
巻幡代表

資格も大事ですが、前提である、「人間ってこういうものだよね」って理解する力はさらに必要になります。

巻幡社長が再三おっしゃっている、マネージメントは、「人間の不確実性をマネージメントする」ことである、したがって、人の理解力は必須ということですね

上手くいかないプロジェクトに、何かすぐにでも出来るアドバイスをいただけないでしょうか?

巻幡代表
巻幡代表

プロジェクトには、人によって得意不得意・早い・遅いが違います。

この違いがある事を前提にするだけでも改善できます。

仕事の早い人をフォローアップする話と、遅い人をどう支援するか?

遅いのが悪いのではなく、その違いを前提にマネージメントを計画すべきです。人の不確実性の違いを前提にプロジェクトマネージメントにチャレンジするがアドバイスです。

一番大事なポイントが人の不確実性のマネージメントであり、それを上手くハンドリングする為に、そもそもの人の違いがある事を前提にしておく、、、シンプルですが、重要ですね。肝に銘じておきます。

プロジェクトマネージメントとは?手法よりも大切な本質|プロ直伝まとめ

プロジェクトマネージメントに関連した様々な示唆をいただきましたので、最後に自分なりにまとめました。

  • 役に立たないプロジェクトマネージメントのマネージメントは作業
  • 有鬚なプロジェクトマネージャーのマネージメントは手段
  • 目的は、プロジェクトを計画通りに回すこと
  • プロジェクトマネージメントする為にプロジェクトマネージャーがふさいでいくのではなく、ふさぐ計画を立てていく
  • 失敗の理由を突き詰めると、テクノロジーなどではなく、我々人間の不確実性のマネージメント不足
  • プロジェクトマネージメントを上手く推進するコツは、参加している人でゴールを共有する事・ベクトルを合わせる事
  • チームでのゴールを明確にするからこそ不足している部分が明確になり、それを補う具体的な行動につなげられる
  • PMBOK等の資格は、資格であり使いこなせている・経験がある・優秀は別物
  • 人の不確実性の違いを前提にプロジェクトマネージメントにチャレンジする
  • そもそもの人の違いがある事を前提にしておく

非常に難しいお話を、私にも分かり易く解説していただいたおかげで、プロジェクトマネージメントの本質が分かった気がします。

本日、お話を伺ったのはMPC巻幡代表でした。貴重なお時間ありがとうございました。

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