
DXの推進に必要スキルってそもそも何?
どうやって勉強したらいいかわからない
と言った疑問に答えます。
本記事で、
・DX推進に必要な知識・スキルは何か?
・どのように勉強すればいいのか?
・各領域の知識スキルアップに必要なおすすめ本
を理解することができます。
DXを推進するポジション・役割の違い事に、必要なスキル+本・書籍をわかりやすく紹介していきます。
✓記事の信ぴょう性

IT歴(Sier&社内SE)計15年以上。Sier・社内SE両方を経験。過去グローバルなERP導入プロジェクト等を実施。Sier+社内SE両方の目線から学んだリアルな情報を提供を可能。
DXの推進に必要なスキルとは何か?

DX推進には、一般的に
・リーダシップスキル
・エンジニアスキル
・PMスキル
が必要と言われていますが、納得性に欠けます。
確かに、DXの推進人材に必要そうなスキルに聞こえます。しかし、上記のスキルはDXとは関係のない、一般的なITやデジタル化を推進する人材にも必要なスキルでDX推進に必要なスキルとしては弱い感じがします。
DXに必要なスキルは、IPAのフレームワークで理解がおすすめです。
①~④基本コンセプトとアクティビティ
⑤~⑨<家の中の活動>(価値創出のための活動)
⑩~⑪<土台>(活動のベースとなるもの)

DXの推進に必要なスキルは、
A. 大きなビジョン=外堀
B. 実際の施策の構築=家の内側
C. ベースとなる基盤系の構築=家のベース
に分類できます。
一般的なITのポジションと必要スキルの関係は以下です。
A. 大きなビジョン/外堀の構築 =企画系
B. 実際の施策の構築=開発系
C. ベースとなる基盤系の構築=インフラ系
と言った感じです。
①~④基本コンセプトとアクティビティ
①,②<家の屋根と梁>
・Society 5.0 / Connected Industriesを実現するためには、デジタルトランスフォーメーションを通した社会・企業・組織の自律的・継続的変革を
行う必要がある。
③,④<家の柱>
・それを支える柱として、「創造性・人間性」と「生産性・信頼性」がある。
この分野の知識・スキルはどの開発系・インフラ系の人でも押さえておきたい基本知識です。
⑤~⑨<家の中の活動>(価値創出のための活動)
高速仮説検証サイクル(プログラミング的思考)
〔イノベーション指向(デザイン思考・サービスサイエンス)
アジャイル・マインド&プロセス〕
システムズエンジニアリング
実際にプロジェクトを実行したり管理したりする人に特に必要なのが家の内側の実行系のスキル・知識になります。
⑩,⑪<土台>(活動のベースとなるもの)
データサイエンス・AI
セキュリティ
家の土台部分はインフラを担当される方には時に必要な部分です。とはいえ、セキュリティーの一般教養やデータの一般的な知識は誰にでも必要な知識です。
DX推進に必要な人材とスキル・知識の関係性
ここまでのDX推進に必要なスキル・知識をふまえDX推進の4つの役割は以下です。

プロデューサー・DXマネージャーに必要なスキルはお家の外堀・外観を設計・ビジョンを作るスキルと知識が必要になります。
DXマネージャー・ビジネス&システムの技術担当に必要なスキル・知識は、より実行系の家の内側を構築するスキルです。
DXを推進するシステムのインフラ担当に必要なスキル・知識は、家の土台周りの知識が必要になります。
ここまでの解説をふまえそれぞれDXの領域ごとにおすすめの本・書籍・セミナー・勉強方法をご紹介していきます。
ご自身のポジションに必要な勉強方法をご活用ください。
解説するおすすめの観点は以下です。
・DX推進の基本を学ぶ上でおすすめの本
・DX推進の<家の中の活動>(価値創出のための活動)の勉強におすすめ本
・DX推進の<土台>(活動のベースとなるもの)の勉強におすすめ本
・DX推進する上で役に立つセミナー
DXを推進する為に必要な知識は以下に分類できます。
DX推進の基本を学ぶ上でおすすめの本

・イラスト&図解でわかるDX(デジタルトランスフォーメーション):デジタル技術で爆発的に成長する産業、破壊される産業
・アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
・D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開
・D X レポート 2中間取りまとめ(概要)
・IT負債 基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ
・IPAレポート(デジタルトランスフォーメーションに必要な技術と人材)
書籍よりもオンライン動画の方が好き、まずは全体像を短期集中で理解したい人にオススメがUDEMYの上記ベストセラー講座です。
イラスト&図解でわかるDX(デジタルトランスフォーメーション);デジタル技術で爆発的に成長する産業、破壊される産業
DXのコンサルタントである著者が自身の知見をもとに解説した入門書です。DXとはなんなのか?デジタル進化が、さらにどのような変化をもたらすのか?といった疑問にイラストや図解を使って解説しているので、基礎から学びたい人におすすめです。ビジネスパースンから、DX推進担当者まで幅広くお勧めです。
アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
デジタル化の真の意味とは何か?
リアル世界がデジタル世界に包含されることで、世界で何が起こっているのか?デジタルで企業が常に顧客とつながり現実世界の行動を
リアルタイムでデータ化できるという明日の世界の常識を鮮やかに描き出した一冊。日本が進めるべきデジタル化の「道しるべ」を知りたい方に読んでいただきたい。
D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開

DXレポートでは、
・2025年の崖
・DX実現シナリオ
・DXの推進に向けた対策について
かなりハイレベルで概要を理解できます。
D X レポート 2中間取りまとめ(概要)

上記レポートとあわせて令和2年12月28日にデジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会から公開されたDXレポート2がオススメです。
DXレポート2では、
・検討の背景と議論のスコープ
・DXの現状認識とコロナ禍によって表出したDXの本質
・企業の経営・戦略の変革の方向性
・政府の政策の方向性
の理解が可能です。
IT負債 基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ
2025年の崖に関しては、以下の書籍がおすすめです。
ここまでで学んだ、2025年の崖だったりといったDX関連キーワードの整理にオススメの1冊です。大局的な視点で現状認識→次のアクションの方向性の検討開始におすすめです。
IPAのDX人材に関連したおすすめレポート

IPAレポート(デジタルトランスフォーメーションに必要な技術と人材)
DXに関連した基礎となる情報収集
続いて、DXに関連した基礎となる情報・知識の収集におすすめ本を紹介していきます。
Society(ソサエティ) 5.0 人間中心の超スマート社会
そもそもSociety5.0って何?を知りたい人におすすめです。次世代の社会の在り方を考える上で、骨格を理解する「入門書」としておすすめな1冊です。
DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる
DXで必ず直面する組織の課題に関して学べる本です。DXはデジタル化を前提にビジネスモデル=組織を変革します。そこには、今までサイロだった組織へのテコ入れという大きなチャレンジも必ず存在します。そのチャレンジを欧米の伝統のある企業がDXに挑む手法を事例を交えながら解説してくれています。
3ステップで実現する デジタルトランスフォーメーションの実際
DX推進の<家の中の活動>(価値創出のための活動)の勉強におすすめ本

企画立案からシステム開発まで 本当に使えるDXプロジェクトの教科書
システム開発が学べる本22冊
デザイン思考が世界を変える
SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
企画立案からシステム開発まで 本当に使えるDXプロジェクトの教科書
DXを進める具体的な方法論を学べる一冊です。構想策定→PoC検証→要件定義→設計のプロセスをわかりやすく解説しています。
システム開発技術系をまなぶ方法
DXでも必要なシステム開発の進め方に関して学びたい方にお勧めが以下の記事です。システム開発における各工程ごとにおすすめの書籍を紹介しています。
どの領域を目指すかで求められる・フォーカスすべきIT技術も変化します。
デザイン思考が世界を変える
アップルのマウス開発から始まる画期的なプロジェクトで世界的に脚光を浴びてきたデザイン・ファームIDEOの社長兼CEO著の一冊です。本書を読むことで、「私たちがデザインしようとしているのは、名詞ではなく動詞なのだ」この言葉に集約される、イノベーションに対する新しいアプローチが学べる一冊です。
「私たちがデザインしようとしているのは、名詞ではなく動詞なのだ」の言葉だけでも価値観が揺さぶられますね。
SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意
「スクラムチームの母」と呼ばれ、著名なスクラムトレーナーでもある著者が、その経験にもとづいて、
・スクラムマスターとは何か?
・何をしなければいけないのか?
と言った内容を解説してくれています。
スクラムマスターだけでなく、アジャイルコーチや、組織改革を担うリーダーにもぜひ読んでいただきたい一冊です。
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
仮説検証の推進の仕方を解説した書籍ではありませんが、仮説をうまく立てることで効率よく仕事を進めていく。その重要性とやり方を詳しく説いた本です。
POC検証とは何か?に関しては以下の記事がおすすめです。
DX推進の<土台>(活動のベースとなるもの)の勉強におすすめ本

デジタル・プラットフォーム解体新書:製造業のイノベーションに向けて
Society 5.0の中のデジタル・プラットフォームの成り立ちを事例ととも解説してくれています。
いちばんやさしい機械学習プロジェクトの教本
AIをビジネスに導入するノウハウを丁寧に解説
ビジネス上の新しい価値を生み出したり課題を解決したりするときに、有力な選択肢の1つとなるツールが「AI」です。本書では、ビジネスにAIを導入するための構想から実装、運用までの一連の取り組みを「機械学習プロジェクト」と呼び、実践的な導入方法を丁寧に解説します。
決定版 サイバーリスクマネジメント
重要性の増すセキュリティー課題に関して、各種フレームワークを用い体系的にサイバーリスクマネージメントを解説してくれています。DXの屋台骨となる重要なセキュリティーの知見を深めることができます。
DX推進する上で役に立つセミナー
IT関連の方にお勧めの各種セミナーは以下の記事で解説しています。上記の独学と合わせて目線を外に向けるために各種セミナー・勉強会の活用は強くお勧めします。
特に、リモートワークが多用される現在では合わないなと思ったら音速で退出できるのでお手軽にどんどん参加していくべきです。