SES(System Engineering Service)って何?
Sier システムエンジニアや社内SEとどう違うの?
SESのメリット・デメリットを教えて!
どんな人が向いているの?向いてないの?
といった疑問に答えます。
SESってそもそも何?から始まり、あなたに向いていそうか?そうでなさそうか?分かります。
本記事で解説する内容:
・SESの言葉の定義・意味
・SESとSier SE・社内SEの仕事の違い
・SESを取り巻くITの業界構造と闇
・SESをやめたい理由
・SESの給与・単価・年収
・SESへの転職方法
SESの言葉の定義・意味
SESは,
システム・エンジニアリング・サービスです。
英語で System Engineering Serviceで、この頭文字を取りSESと呼ばれています。
システム開発における契約の形態の1つの種類になります。
システム開発におけるITエンジニアのサービスを提供します。
関連する工程は、システム開発の開発・保守・運用工程がメインです。
※SESでも、システム開発の上流工程のサービス提供をしてもいいわけですが、経験上、SESで上流工程の支援をしてもらった経験はありません。理由としては、上流工程のできる方は、より高給をもとめSierのシステムエンジニアや社内SEに転職しているのかと思います。後ほど解説する業界の構造を理解するとさらにこの部分も理解できます。
✓あわせておすすめ記事
SESに関連した契約形態の違い
SESは契約形態の1つであると解説しました。合わせて他の契約形態の違いを理解しておきましょう。
SES契約のポイントは、
・SESは準委任契約。つまり、システム開発の完成責任はない
・指揮命令はベンダー側にある
です。
この2つは後ほど解説する働き方に密接に関係してきます。
Sier SEとSESの違いとは?
ここまでの説明でそんなにSierのSEと変わらない気がするけど、、、何が違うの?7
違いは以下です。
・SESは技術サービスを提供+完成責任なし。業務を支援
・Sier SE システム開発を提供+完成責任あり。
つまり、(ストレスの感じ方は個人差がありますが)ストレス・プレッシャーが違います。
IT業界のシステム開発の流れは、
・ユーザー企業の社内SEが、Seirにシステム開発やパッケージ導入を依頼
・Sierがその仕事を請負で契約
・その開発・運用・保守で工数の足りない部分を、SESが支援
といった感じです。
ストレスに関連したおすすめ記事はこちらです。
とにかく仕事が忙しい根本原因とストレスを軽減する3つのステップ
社内SE・情シスのストレス・イライラ・つらい事10選|現SE談
SESとSier SE・社内SEの仕事の違い
社内SEを含めた、システム開発の仕事の違いを2枚の絵にまとめました。
1枚目は、システムエンジニアをSier,社内SE,SESに分類したものです。
この3社の関係性を、システム開発の依頼・支払いの構図の関係性で図にすると以下です。
この関係性から、求められる役割と責任も変わり、お仕事の働き方・ストレス度合いにも影響をします。*ストレスは人により感じ方は違いますが、、
・社内SE=依頼側。ストレス中 社内ユーザーからのプレッシャー
・Sier SE=請負側。ストレス大 社内SEからのプレッシャー
・SES=支援側。ストレス小 Sier SEからのプレッシャー
といった感じです。
あわせておすすめ記事
SESと他システムエンジニア職の給与の違い
さらにこの構造を使い、
・SESと他システムエンジニア職の給与の違い
・業界構造の違いによるSESの働き方の闇
を解説することができます。
以下の記事で解説している内容のまとめになります。SESは以下の3要素の為、システムエンジニア・社内SEに比べ年収が低い傾向です。
SESのピンハネの構造
職種別の案件時の大体の単価
職種別の案件時の大体の年収
SESのピンハネの構造
ピンハネの構造は、以下です。社内SEがSier企業にシステム開発の発注をし、それを下請けに開発支援の依頼をします。その過程でSES企業に開発・運用等の支援を行うのが大体のIT業界の構造です。その下請け企業は、当然発注元金額から利益を除かれた金額をベースに依頼されていきます。
あわせておすすめ記事
職種別の案件時の大体の単価と年収
この一連の構造の下流の企業であればあるほど、厳しい状況になります。この構造の為、年収のレンジとしては以下が相場です。
業種 | 平均年収 | 単価感 |
---|---|---|
社内SE | 510万円 | N/A |
システムエンジニア | 550万円 | 120万~350万 |
SES | 350~400万 | 60万~120万 |
SESのメリット・デメリットは?
ここまでの内容理解するとSESやめておいたほうがいい感じがするけどメリットってあるの?
SESにもSESの魅力があります。実際、Sier SE疲れたという理由で、SESに転職される人もいます。
SESのメリットは以下です。(「客先常駐(SES)のメリット・デメリット8選|素人必見」の記事で解説した内容の抜粋です。)
①IT技術を様々な企業で学ぶことが出来る
②管理職としてではなく一生現場で挑戦ができる
③ライフワークバランスを維持しやすい
④底堅い求人と将来性
④はSESだけのメリットではないですが、①~③のメリットをまとめていうと、IT初心者の方が異業種からITへのエントリーとしてSESを利用するケースがあります。また、労働時間も、Seir SE比べ相当ライフワークバランスを維持しやすいです。
あわせておすすめ記事
SESはこんな方におすすめ
SESは、
・IT初心者の方
→未経験OKな求人も多数ある
・ライフワークバランスを重視したい人
→あくまでもシステム開発における業務支援が仕事
におすすめです。
ガッツリ稼ぎたい人には、Sier SEや大手の社内SEがおすすめです。ITエンジニア向けの転職エージェントは、「超便利なSE備忘録|ITの転職におすすめエージェント全まとめ」の記事で詳しく解説しています。
優良なSES企業を見つけ転職を成功させる方法
どうすれば素敵なSES企業に転職できるの?
抑えておきたいポイントは以下です。
・IT未経験者からの転職方法
・優良SES企業の見分け方
・SESの転職におすすめの転職エージェント
IT未経験者からの転職方法
IT未経験の方が、IT業界に転職する場合おすすめの転職方法は、以下の記事で詳しく解説しています。実は、プログラミングスクールでは転職を前提に無料で開発を学べるサービスを提供していたりました。いきなり、未経験でSESに飛び込むのもありですが、勉強し地固めして転職のほうがその後とのキャリア構築がスムーズです(現場に入るとなかなか体系だって勉強するのが難しい為)
優良SES企業の見分け方
以前に大手SES企業の部長さんに優良SES企業の見分け方をヒアリングしました。以下の記事を参考にしてください。
ヒアリングした内容は、なぜ優良と言われるSES企業は、以下のような特徴があるのか?です。
・継続的な商品・サービス・人材開発
・福利厚生が充実
・教育・研修制度が充実
・派遣先のSEさんへのフォローがある
・チームでプロジェクト参画している
・給与がいい
・昇給がある
・社員の定着率がいい
・人気ある
・口コミがいい
・商流が浅い段階から参画している
SESの転職におすすめの転職エージェント
失敗しないSESへの転職におすすめは、SESに専門性の高いエージェントの活用です。SEの十分な求人があり、ITの専門性の高い転職エージェントのおすすめは以下の記事でまとめています。
IT初心者にわかりやすくSES(System Engineering Service)とは?を解説まとめ
本記事でSESに関連する、
・SESとSier SE・社内SEの仕事の違い
・SESを取り巻くITの業界構造と闇
・SESをやめたい理由
・SESの給与・単価・年収
・SESへの転職方法
をご紹介しました。
SESとはどんな仕事なのか?メリット・デメリット両方の側面をご理解いただけたのではないでしょうか?
ITに興味がある方に合わせておすすめが、今話題のDXです。DXに関した記事は以下です。