
どうSES優良・ホワイト企業を見分ければいいの?
と言った疑問に答えます。
お世話になっているSier企業の部長さんにSESの優良企業の見分け方等色々ご質問させていただきました。アドバイスを元に記事にまとめました。
(言い回しは一部分り易く修正しています。本人のお写真は撮ることができなかったので(シャイ?)、似ている写真を見つけてきました。上記写真の方を日本人にして年齢+20歳で眼鏡をかけた感じのさわやかで優しい方です。ご協力ありがとうございました)
よく言われている優良SES企業に見られる特徴は、
・継続的な商品・サービス・人材開発
・福利厚生が充実
・教育・研修制度が充実
・派遣先のSEさんへのフォローがある
・チームでプロジェクト参画している
・給与がいい
・昇給がある
・社員の定着率がいい
・人気ある
・口コミがいい
・商流が浅い段階から参画している
と言ったものです。
本記事を読むことで「なぜ優良企業は上記の特徴がみられるのか?」その仕組み・本質を理解でき転職活動に役立つことが出来ます。記事後半では、企業選定に役立つツールもご紹介します。
✔記事の信ぴょう性

SIer SE→現、一部上場企業社内SE(IT歴15年以上)。基幹システム開発、及び、グローバル16拠点への導入やSCM・MDM等システム開発。社内SEの情報サイトIT Comp@ss運営者。「社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール」著者。
Sierの部長さんが教えてくれた働きやすいSES企業が行っている事・特徴

以下の質問を投げかけて回答いただきました。
SESってそもそも業界構造的にいいSES会社とかあるんですか?
どういう企業がいい企業なんですか?
SES大手といわゆるブラック企業は何が違うんですか?
SESさんは基本客先常駐でトレーニングといってもいつどうやってやってるんですか?
SESさんって企業と案件のあたりはずれどう見分けれるんですかね?
SESってそもそも業界構造的にいいSES会社とかあるんですか?
SES(客先常駐)は、基本お客様の案件によって本当に仕事はまちまちで、当たりはずれもあります。いい仕事に毎回あたるかというとやっぱり難しいですね。
でも、いいSES企業とそうでない企業は、どの業界も同じようにありますね
SESの業界構造に関して「SESやめとけ?やばい?その理由|SES業界の闇と実態を解説」の記事で詳しく解説しています。
どういう企業がいい企業なんですか?
一概にいい企業は人によって難しいですね。でも、大手だったりいわゆる人気の企業にはお客様からもSEさんからも人気・信頼ありますね。
SES大手といわゆるブラック企業は何が違うんですか?
色々違いはありますよ。
例えば、社内教育とか客先常駐といっても一人で送り込むのではなくきちんと支援したりとかちがいますよ。
SESさんは基本客先常駐でトレーニングといってもいつどうやってやってるんですか?
基本客先常駐だと、なかなか社内教育に参加とかはできません。しかし、月とか3か月に1度とか社内研修に参加してもらいます。
弊社の場合、SESだけではなく開発もやっている部隊もあるのでそういった部隊のノウハウ共有とか勉強教材をうけたりとかやってます。*現場からの学びを共有もしますが、基本はお客様の機密情報なので直接はできないので、直接的な現場の学びのエッセンスくらいを共有とかしたりもしてます。
トレーニングに関連し、本当は技術が日進月歩しているのでどんどん新しい人を少しチャレンジングな現場に投入し技術を磨きそだてていきたいですね。
SESさんって企業と案件のあたりはずれどう見分けれるんですかね?
SESの仕事上、配属される企業案件によってあたりはずれがあるのも事実です。合うあわないが本当にあるので、私も配属してみたらあわなくてバックレられ大変な経験したこともあります。。。。汗
SESで働く場合、あまりにも規模の小さい企業(下請けの下の方)は業界構造的(単価・年収)にきびしいでしょうね
お客様によっては下請けNGのところもありますがない場合はきりがないですし。
下請けOKにするとメリット内容に聞こえますがなぜ下請けOKにしてるところもあるのですか?
下請けOKにしないとプロパーの人材の範囲で人を確保する必要があります。やっぱり、専門技術を求められるような案件の場合、下請けOKの方が広く人材を探すことができるのはメリットです。。。
但し、間に企業が入れば入るほどやっぱり、単価給与は厳しいですよね
Sier部長さんとの会話で得られた学びをまとめると

SESさんを管理される目線で非常に有意義な質問を他にもさせていただきました。教えていただいた内容をまとめます。
SESの優良・ホワイト企業を見分ける観点は、
大手Sierは大手なりの理由があり優良なケースが多い
優良SES企業では、教育・支援もしっかりとしている
ある程度の規模のSES企業であれば商流が浅い=ひどい下請け回避可能
です。1つづつ補足をしていきます。
大手Sierは大手なりの理由があり優良なケースが多い
なぜ、いい人材が在籍しているのか?福利厚生を充実できるのか?給与がいのか?教育を充実できるのか?答えは資金力があるからです。言い換えると継続的に利益をだせているからです(スタートアップ等のぞく)
「継続的な利益」を出せているから、
結果として
・継続的な商品・サービス・人材開発が可能
・福利厚生も充実可能
・社員に還元可能
・教育・研究開発に資金投入可能
です。
さらに、こういったモロモロがあるので
・社員が定着
・人気があり
・口コミがよくなる
と言った具合で、正のサイクルがグルグルとまわります。
根底には、ビジネスとして、
社会に必要とされる商品・サービスをお客様に提供できている
しっかりとした経営がされている
社員にもしっかりと利益を還元できている
この3つが備わっている結果と言えます。
中小企業がダメだ!と言っているわけではなく大手=優良にはそれなりに訳がある!という示唆です。
優良SES企業では、教育・支援もしっかりとしている
上記で解説した資金的に余裕があり、さらに経営者が人材を大切に扱っている場合は当然の結果として社員に何かしらの形で還元する仕組みがあります。企業によっては、年間決められた額を書籍に投資できたり、研修などの補助があったり制度が充実しています。
ある程度の規模のSES企業であれば商流が浅い=ひどい下請け回避可能
あまりにも小さい企業では、お客様とのパワーバランスや売り上げの状況的に仕事を交渉できない、もしくは下請け案件でも選べない場合もあります。SES企業としてのビジネスの優位は間違いなく獲得できる案件のバリュエーションに影響します。ビジネス構造上、商流の浅さは重要な観点です。
ここたんのSES歴史★からわかる、SES常駐での快適な過ごし方。
— ここたん@ATフィールド全開えんぢにあ (@cocomuraperson) November 12, 2020
転職先SESとして
①役員と距離の近いSESを選ぶ
②商流が浅い案件の多いSESを選ぶ
③大手企業とズブズブのSESを選ぶ
と、常駐先で人権が保たれます。寧ろ快適に過ごせます。更には学びも多く成長できます。#結局は自分の選択
SESさんにとっての本当によい企業とは?

SESさんが本当にいい企業を見つけるために、私自身転職時に考慮している観点を元に良い企業の考え方を解説します。
観点は以下です。
SESさんにとっての良い企業と優良企業は違う
仕事は強みを生かすべきである
尊敬できる人の元仕事をすべき
SESさんにとっての良い企業と優良企業は違う
ここまでの説明を覆すようですが、大手=だからあなたにとっていい企業ではありません。
ここまでSES優良企業とは?に関して解説しました。しかし、これはあくまで
素晴らしいビジネスとは?
社会貢献がしっかりと出来ている企業とは?
という観点です。
そんな優良な企業があなたにベストとは限りません。企業売上と利益だけで転職先の企業をフィルタリングできたら正直苦労はいりません。優良企業に就職したから誰でも幸せになれるか?というとそんなわけはなく、人生におけるライフステージやあなたが何を求めるか?優先するか?で異なります。
仕事は強みを生かすべきである
仕事を選ぶときは、好きな事=得意な事を軸に仕事を選ぶべきです。そんなの理想論過ぎると思うかもしれませんが、転職活動を行う時点でその考慮・努力がなければ100%一生手に入りません。
数々のビジネス書籍で有名なピータードラッカー氏(オーストリア出身の経営思想家で、「経営学の父」「マネジメントの権威」「ビジネス・コンサルタントの創始者」)が以下の様に言っています。
本田宗一郎が本田技研工業というベンチャーを始めるにあたって行ったことだった。
彼は、マネジメント、財務、マーケティング、販売、人事をパートナーとして
引き受けてくれる者が現れるまで事業を本格化しなかった。
彼自身はエンジニアリングと製造以外は何もやらないことにしていた。
この決心がやがてホンダを成功に導いた。ピーター・ドラッカー
人生の時間は限られていて、好きな事・得意な事を目いっぱい充実できるように努力が必要です!!
「嫌いなことを無理にやったってしょうがないだろう?
— COMPASS@障害者の為の転職支援サービス (@Compass_times) September 17, 2018
私は不得意な事はやらず、得意な事をやるようにしている。
金を稼ぐより、時間を稼げ。」
本田宗一郎(Hondaの創業者)#心に響く名言 pic.twitter.com/iLItB9L2Pn
尊敬できる人の元仕事をすべき
尊敬できる人のもとで
— はるる健康管理室 (@pocho5po) March 26, 2021
働きなさい
『人間は、誰と付き合うかで
大きく変わっていく。
出会った人の誰を、先生や
友人、パートナーとして
選ぶかが、人生を決めていく。』
ウォーレン バフェット☘
この言葉が心にささります
さんざん企業、仕事の話をしてきました。が、仕事で一番影響があるのは直属の上司です。
企業がどんなに良かろうと
案件がどんなによかろうと
直属の上司が悪ければ結局仕事は楽しくなくなります。
以下で、企業調査を効率的に行うツールを紹介しますが、いい上司=馬が合う上司を判別するために転職時は面談を大事にしましょう。直感的に馬が合わない人は、大体あっています。時間をかけてもかわりません。
沢山の時間を費やすお仕事です、是非、面談を見てもらう場とだけ捉えず、上司となる人がどんな方なのか?考え方なのか?他の部下を扱っているのか?聞いてみる事をおすすめします。
SESの優良企業・ホワイト企業は、企業分析で儲かっている企業・大手等で判別可能
SESさんが楽しく仕事が出来る仕事を見つける為には、あなたの特技を生かした仕事で馬の合う上司がいるか?も重要な観点
どうすれば自分の軸を見つけることができるのか?

自分の軸の見つけ方は意外と簡単です。
多くの人は自分の軸を見つけたいとは願うけども、自分と向き合う時間を作らない人が多数です(私もそうでした)。
落ち着いた時間を確保し、
履歴書を更新し自分を振り返ってみる、
転職エージェントでとりあえず情報収集してみる、
転職系の書籍を読む
等、具体的なアクションを実行し自分と向き合うことが重要です。
私のおすすめは以下です。
・転職エージェントに相談の面談設定
↓
・その日までに履歴書更新
↓
・エージェントのQAを通して自分発見
↓
・今の自分の市場価値やマーケットの情報収集
転職するしない別にして、定期的な履歴書の更新+転職情報収集は自身の振り返りと評価確認になるので本当にお薦めです。
どうすれば大手企業・優良企業をリサーチできるの?おすすめは?

ここまではSES企業の見分け方の考え方の話をメインで実施しました。ここからはより具体的にどうすれば、企業調査できるか?その方法とおすすめのツールを紹介します。
SESの転職活動・軸の分析におすすめ SES向け転職エージェント
企業調査におすすめIRBANK
企業の口コミ調査におすすめ転職会議
SESの転職活動・軸の分析におすすめ SES向け転職エージェント
SESさんの転職にはIT業界に詳しい特化したエージェントを活用すべきです。
ITに特化したエージェントだからこそ
・なにがホワイトなのかブラックなのか
・SEさんの口コミ・裏情報が聞ける
・求人が既にIT系で絞られ時間効率がいい
・IT素人ではないので言いたいことが伝わりイライラしない
等々メリットがあります。
転職エージェントの活用をおすすめする理由が、時間効率が何よりです。転職活動本格化前からあなたの忙し時間をアウトソースし(無料で)転職エージェントを上手く活用し転職活動時間の効率化をおすすめしています。
自分と向き合う時間を作ったけど、なかなか軸みつからない!という場合(私もそうですが)転職エージェントと会話している中でいろいろ引き出してくれるので自分発見できると言ったメリットもあります。
企業調査におすすめIRBANK

企業の業績・株価情報・IR調査で一番おすすめはIRBANKです。右上の検索窓に調べたい企業を入力することで以下の様に様々な企業の情報を調べることができます。

企業の口コミ調査におすすめ転職会議

企業の口コミ情報収集に便利なツールは転職会議です。
国内最大級100万件以上の転職口コミサイトで、転職エージェントの活用と合わせて利用することで巷での評判・口コミをリサーチ出来て便利です。
例えば、参考までにアクセンチュアの口コミを覗いて見ると、3948件と凄まじい数です。

Sier部長さんに聞いた。SES優良企業・ホワイト企業の見分け方まとめ
SES優良・ホワイト企業の特徴は、
・継続的な商品・サービス・人材開発
・福利厚生が充実
・教育・研究開発が充実
・派遣先のSEさんのフォローがある
・給与がいい
・昇給がある
・社員の定着率がいい
・人気ある
・口コミがいい
といったものでした。
その理由は、
ビジネス基盤が安定ししっかりとした利益を生み出している
経営者が社員に還元する方針がある
でした。
優良企業を見分ける簡単な方法は企業の業績・口コミの調査です。しかし、この調査だけでSESさんにベストのお仕事を見つけられるわけではなく、最も大事なポイントは自分と向き合い好き=得意は何かを分析し、それにあった仕事を探すことです。さらに、転職検討時は企業・仕事の役割だけでなく上司となる人と馬が合うのか?が仕事を楽しめる・楽しめないを分ける非常に大きな要素になります。