IT・SEから異業種へ転職してみたい!
おすすめの転職方法を教えて!
と言った疑問に答えます。
IT人材のビジネスにおける需要は年々増し異業種転職も様々なチャンスがあります。一昔前ならこれと言っておすすめの転職方法・業界はありませんでしたが、今IT人材の異業種転職でおすすめの1つはDXの波に上手く乗ることです。
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本記事で解説する内容
・ SE/ITからの異業種転職の難易度とは?実態調査結果
・SE/ITからの異業種転職に必要な考え方を整理
・IT人材におすすめのDXのビックウェーブとは?
を解説していきます。
✓記事の信ぴょう性
IT歴(Sier&社内SE)計15年以上。Sier・社内SE両方を経験。過去グローバルなERP導入プロジェクト等を実施。Sier+社内SE両方の目線から学んだリアルな情報を提供を可能。
SE/ITからの異業種転職の難易度とは?実態調査結果
どれくらいの方がSE/ITから異業種転職を行っているか?を見ていきます。
IT業界の転職事情を2つの切り口で分析
- 業界・業種関係なく、約50%は異業種転職が行われている
- SE・IT人材の異業種転職は若い方が有利
業界・業種関係なく、約50%は異業種転職が行われている
DODAの調査結果をもとに解説します。上図の濃い緑が業種別の異業種からの転職を表しています。
どの業種を見ても、大体半分くらいの転職は異業種からです。
さらに、注目は一番右です。IT・通信への異業種転職は一番少ない傾向があります。
なぜ、ITへの転職が業種比較で一番少ないか?という理由は、
・IT業界は伸びているので流出が少ない
・専門性が高いため異業種からの転職が少ない
からと推測します。
言い換えると、IT人材からしてみると選択肢が一番豊富であると言えます。
参考:IT業界の堅調な需要と求人
IT業界の将来性に関しても触れておきます。
2019年9月のDODA社の調査では、なんと、2.69倍で完全な売り手市場です。(以下図参照)
以下のグラフが一般の有効求人倍率です。「1.63倍」となっています。一方、IT業界の2.5倍を超える求人がいかに魅力的か理解できます。
SE・IT人材の異業種転職は若い方が有利
SE/IT人材の異業種転職が若い方が有利な理由を数字で見ていきます。
転職者の比率で見てみると以下の様に、転職者の約20%は34歳まで(青線+水色線)となっています。
もう一つ参考になる数字が、DODAが公表した以下の表です。
年代別の異業種からの転職数です。年齢の若い方が異業種転職の割合が高いことが理解できます。
SE/ITからの異業種転職に必要な考え方を整理
IT/システムエンジニアからの異業種への転職の前にいくつか整理しておきたい考え方を解説します。
自分の強み・興味は何のか?
転職エージェントの選び方も注意しよう
転職プロセスを効率化
異業種転職に思い切って飛び込む勇気
自分の強み・興味は何のか?
SE・ITから異業種への転職を検討していて転職エージェントと会話してみたけど、、、どこでも結局大手Sierを提案されうんざり。。。
こんな経験あるのではないでしょうか?
なぜこういった事態に陥るのか?理由は、需要と供給のアンバランスです。
IT人材の強みは、ビジネスの何にでも通用するITの知見です。
何も考えずに転職エージェントに登録すれば、あなたの趣向ではなく、あなたの経験を一番生かしより高給なポジションについてもらえる求人を紹介します。
その状態を避けるためには、
・なぜIT業界が嫌なのか?
・どんな業種になぜ興味があるのか?
を徹底的に整理が必要です。
これをクリアに伝えられないと、あなたのバックグランドを生かした提案ばかりで転職活動したくない、、、私のレールは変えることができないのでは???と意気消沈します。
転職エージェントの選び方も注意しよう
転職エージェントを選ぶ際にも注意が必要です。
私の知り合いでは、ITから飲食業、花火師、土木業等様々な異業種転職を成功させた方がいます。
いずれの方も自分のやりたいことが明確で、その道に特化したエージェントを利用し業種特化の転職活動を実施しました。
間違っても総合大手で異業種転職の相談はおすすめできません。総合大手では品ぞろえも多いわけなので結局ITに関連した求人を紹介されます。
知り合いでも、リクルートを使いいつもコンサルばかり紹介され、、、私はもうITから抜け出せないのでしょうか???と相談されてたこともあります。
→ITの知見のある人材であるほど、エージェントとしては可能性(より高額求人に内定)を鑑み提案してみたくなりますね。
転職プロセスを効率化
転職の敵は、転職活動に上手く時間を使えないことです。転職は誰でも多少は後ろ髪をひかれます。目の前の仕事もありなかなか時間が取れません。
その忙しい時間で転職活動を効率化させるために必要な事は、転職活動の外注=転職エージェントのフル活用です。
異業種転職に思い切って飛び込む勇気
正直異業種転職に飛び込むのには勇気がいります。
ここで混同されるのが、
・転職活動
・実際の転職
の違いです。
転職活動は、特に勇気なく、時間さえ作れればできますし、リスクも何もありません。面接してくれるかどうか、そもそも応募するかどうかもまだまだ先の話です。
スティーブ・ジョブズの有名な言葉
— れおな@ゆるミニマリスト (@REONA31) September 15, 2018
もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?
人生最後だったら、好きな事をやって、好きなものを食べて、大好きな人と過ごしたいはずなのに現実は違う人が多い
今はムリでもそこに向かう努力はできる pic.twitter.com/RB4BOafvSd
迷っている方でも、以下でおすすめの転職活動の小さなステップを踏み出すことをおすすめします。
リスクがありません。
IT人材の異業種転職におすすめの選択肢がDXの5つの理由
一昔前であれば、IT人材の異業種転職でこれといっておすすめできる分野はありませんでした。自分の心のおもむくまま好きな仕事を見つけるのがベストと思います。興味のある分野に思い切って飛び込むべきと言っていました。
しかし、今は状況が異なります。IT人材+異業種転職したい人には確実に追い風がDXです。
理由は以下です。
DXは非常に幅広い業種業界で転職の選択肢が広い
将来の需要も堅調
過去の経験を捨てることなく生かしてキャリアアップを狙える
ITから離れることも可能
DXは非常に幅広い業種業界で転職の選択肢が広い
DXはデジタル化を前提に、今までの業務改善にとどまらず非常に広範囲な業種・業界で改革が行われます。日本でのDX化はまだ始まったばかりでDX人材は今後も必要とされることが明白です。
将来の需要も堅調
経済産業省の予想では、DXを含めたIT人材のニーズは2030年には最大79万人の不足が予想されています。少子高齢化・産業の空洞化の進む日本においてこれだけ底力のある業種業界あるでしょうか?
過去の経験を捨てることなく生かしてキャリアアップを狙える
DXの領域が多岐にわたるため、IT側としてだけではなく、業務・ビジネス・事業サイドのDX関連の仕事に転職も狙えます。IT的な開発・運用うんざりという人も、過去の知見を活かしつつ嫌いな仕事から距離をおけるおいしい感じではないでしょうか。全くゼロスタートでないのも魅力です。
ITから離れることも可能
上記に関連しますが、DXでは、デジタル化を前提にした
・働き方
・業務プロセス
・組織
・ビジネスモデル
の改革が行われます。
IT開発から距離を置いたポジションも探すことができます。
DX転職におすすめの転職エージェントは以下で詳しく解説しています。DXはデジタルを軸に転職活動するので、ITの領域に強みのあるエージェントには必然的に質の高い求人が集まります。
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IT・SEから異業種転職したい。押し寄せるDXの波まとめ
ITからの異業種転職は統計的にも若い世代では比較的ポピュラーに発生しています。転職率も若い年代であれば高い成功確率です。
ITからの転職におすすめは、DXの波を上手く活用した転職活動です。
DXはデジタルを軸に非常に幅広い業界・業種で改革が行われITのバックグラウンドのある人材は引っ張りだこです。
ITの知見を活かしつつ、IT側ではなく業務側・事業側で活躍も十分に狙えます。
この追い風を生かしてみてはいかがでしょうか。(異業種転職とは関係ないですが、私もこのDXの波を上手く活用し転職+年収アップに成功できました。)