社内SEの経験がないけど社内SEに転職できるか知りたい
どんな準備が出来るの?方法は?
気を付けるべき点は?
といった疑問に答えます。
結論、難しいです。
難しいですが、それでもチャレンジするメリットと上手く進める方法はあります。
本記事で、
・社内SEへの転職が難しい理由と対策
・難しくてもチャレンジするメリットや魅力
を解説します。
是非、この記事でチャレンジしてみようかな~という方が一人でも増えることを願っています。
✔記事の信ぴょう性
SIer SE→現、一部上場企業社内SE(IT歴15年以上)。基幹システム開発、及び、グローバル16拠点への導入やSCM・MDM等システム開発。社内SEの情報サイトIT Comp@ss運営者。「社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール」著者。
IT未経験者の社内SEへの転職が難しい理由と対策
まずはじめに理解したいのが、IT未経験者でも社内SEに転職は可能です。私の周りでもいくつかのケースを知っています。例えば、
・もともと製造業の業務部門で働いていたが、システムにも精通しやがてITの方の興味をもち社内SEへ進路変更
・飲食店で働いていたが、ITに興味を持ち自分で勉強しスクールにも通いITへ進路変更
等々です。ですので、未経験から社内SEへの転職は可能ですし、メリットがあります(メリットは後述します。)あまりにも、私が社内SEをお勧めする人に聞こえますが、単純に自分の好きな社内SE職を未経験でも興味のある人に情報を届けたい思いで記事を書いているだけで、特に、どこかのスポンサーからお金をもらって記事を書いているわけではありません。右のバナー等には広告は張っていますが。
本題に戻ります。
なぜ転職が難しいか?のロジックを解説します。
IT未経験者の転職が難しいには3つの”未経験・経験不足”が問題です。
・転職活動未経験
・IT経験未経験
・IT業界知識なし
この3つが重なり、転職を難しくしています。
したがって、本記事では、
・どうIT知識・経験を補うか?
・どうIT業界知識不足を補うのか?
・どう転職活動未経験を補うのか?
の順でどうそれらの”未経験・経験不足”を解消できるか解説します。
IT未経験者がIT知識を養う3つの方法
社内SEへの転職が難しいポイントは、当然ですがITの知識と経験が不足しているからです。特に、中途の社内SEの採用を検討する場合(新卒採用ではなく)、ある程度他社やSierで経験や実績のある即戦力を募集しています。特に、中小企業等そもそも自社内の社内SE枠に限りがある為その枠をIT未経験者にポテンシャルだけで採用はしません。
したがって、社内SEへの転職はこのIT知識と経験不足を何らかの方法で補うことが出来れば可能です。方法は3つです。
・ITの専門知識をスクール等で学び転職する おすすめ
・独学で勉強し資格を取る おすすめ2
・未経験OKなIT系に転職する 非おすすめ
・ITの専門知識をスクール等で学び転職する おすすめ
世の中にはIT系の勉強もできさらには転職を支援してくれるスクールがあります。中には無料でスクールに通えたり(企業協賛モデル)や政府からの支援を受け勉強できるスクールもあります。後ほど解説しますが、それほどIT人材は枯渇しており喉から手が出るほど欲しい実態を表しています。無料スクールに行けて転職支援までしてくれるスクールと言うと怪しく聞こえるかもしれません。以下の記事では、どのようにそのビジネスモデルも成り立っているのか?も解説しています。
・独学で勉強し資格を取る おすすめ2
独学で勉強が本来は1にも2にも実力がつく近道です。しかし、転職という観点では、独学しただけではあまり役にたちません。独学し、資格を取得することによりあなたにITスキルがあることを証明することが可能です。社内SEにMUSTで必要なスキルは存在しません。しかし、狙う社内SEの求人に遊里によっては働く資格はあります。
一般的に社内SEにおすすめの資格は以下の記事で解説しています。
資格を取得する際には、ネットワーク系の資格もあれば、アプリケーション開発の資格まで様々です。これらを全て学んでから転職しようなんて考えていたら一生転職はできません。おすすめは、まずはとりあえずどんな求人があるのかチェックし、エージェント等にどんな資格が転職したい求人タイプに求められているのかヒアリングしてみることです。
もしかすると、求人によっては、ITプロジェクトでITの知識が少なくとも特定の業種・業界知識を求めている場合には、勉強することなく転職するラッキーなパターンもあり得ます。社内SEがシステム開発する場合、自社の内製していない場合、Sierを活用するためそこまでIT知識を必要せず、プロジェクト管理や一般的なIT知識で意外といけてしまう場合もあります。
ですので、求人情報から逆算で必要資格をあぶり出す+市場の求めるニーズにオープンにしておく意味でとりあえずいくつかのエージェントに登録し情報収集も有効です。社内SEにお勧めの転職エージェントは以下で解説しています。
独学での勉強にお勧めの書籍は以下で解説しています。
・未経験OKなIT系に転職する 非おすすめ
最後の1つは、未経験でもOKな就職先に飛び込み知識と経験を積む。。。です。が、この方法は個人的にお勧めしません。理由は、未経験でもOK=誰でもいいわけですので、そういう誰でもOKな仕事、給与などの条件もいいはずがありません。SESの求人などではこのような未経験可な求人も存在します。
もし、早くIT経験を積みたいと考え自分にはIT業界に飛び込むのがあっているとしても、まるっきし未経験の業種業界にするのではなく、英語×ITや今までの業種経験×IT等何かしらこれまで経験・知識と接点がある求人を選ぶことを強くお勧めします。
どうIT業界知識を養うか?
一見IT未経験の転職とIT業界知識はあまり接点がないように思えるかもしれません。しかし、この知識は重要です。社内SEはITの仕事をしますが、正確にはIT業界の外にいます。ITのSierなどと協力し、ビジネスに価値をもたらすのが仕事です。この社内SEのIT業界内での位置づけ、関係性、又、広義の社内SEのどこに自分が興味があるのかを知ることで、転職活動を効率的に進めることが出来ます。コンパスもマップも明かりもない状態で山道を歩き目的地を目指すよりは、自分がどこを歩いていてスマホで場所を確認しながら進んだ方が目的地に上手くつくことが出来るのは明白です。IT業界知識を上手く学ぶ方法は、以下の記事がスタートとしてお勧めです。
もし、書籍で学びたい方は、私の書籍(本の詳細を読む)でも学ぶことが出来ます。
IT業界の動向
業界知識に加え、IT業界がどんな時間軸で動いているかも押さえておくと有利です。日本の雇用の実態を考えると、大げさに言うとITと医療のみ拡大を続けています。他領域は衰退を続けています。求人倍率で見ると、IT業界のみ好調と言うことが理解できます(以下図参照)。2019年9月のDODA社の調査では、転職求人倍率2.69倍。つまり、転職しようと思った時にIT系の転職選択肢が一人2.69社=3社くらいあるということです。
IT業界の求人数と倍率の推移が以下です。一目瞭然で右肩上がりです。
足もとこういった現状を踏まえIT業界はどんな時期にあるかを抑えておきましょう。
どう転職活動未経験を補うのか?
なんでも初めては不安でいっぱいで、上手くできない事も多いです。転職活動も同じです。ITへの未経験での転職に加え、そもそも転職活動自体も未経験とあれば、かなり厳しい戦いをいどんでいます。が、しかし、そんなにころころ転職をするわけではないので転職活動未経験は致し方のない事です。しかし、しかし、大事な転職なのでそうもいっていられません。上手く転職活動を進める為に、転職の一般知識を養う必要があります。この準備の方法も上記で解説した、ITに特化した転職エージェントを使い、面接準備、履歴書準備、を余裕をもった時間をかけ準備するしかありません。逆に言うと、転職が必須になるときに始めるのではなく、転職にむけてゆっくりと少しずつ準備を心と時間に余裕を持って進める必要があります。
これらを、しっかりとリサーチし準備することでSE未経験者でも転職チャンスは十二分にあります!