なぜ社内SE不要・いらいないって言われてるか知りたい
自分もお払い箱にならないようにしたい
市場価値・転職を有利にするためにどうキャリアを考えていくべきか知りたい
といった疑問に答えます。
この記事を読むことで、
・どんな社内SE/情シスは不要と言われているか?
⇒4つのパターンで解説
・それぞれ、社内SEいらない!と言われないようにどんなアクションが必要か?
を解説します。
社内SEの人・目指している人で現状に危機感を感じている方は次の打つ手が明確になります。
✔記事の信ぴょう性
✔記事の信ぴょう性
SIer SE→現、一部上場企業社内SE(IT歴15年以上)。基幹システム開発、及び、グローバル16拠点への導入やSCM・MDM等システム開発。社内SEの情報サイトIT Comp@ss運営者。「社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール」著者。
社内SE/情シスがいらない4つのパターン
一概に、社内SE/情シスいらないといわれるケースも様々なタイプに分類できます。
①業務ユーザーから見て
お願いしたことをやってもらえず「使えない・いらいない」と言われる
②Sier SEから見て
社内SE/情シスの方が素人すぎて「使えない・いらいない」と言われる
③経営者目線
システムの重要性・仕事内容を理解できず「使えない・いらいない」と言われる
もしくは、
ビジネス要求を現在のITでは達成できず「使えない・いらいない」と言われる
④その他
理不尽に「使えない・いらいない」と言われる
こんな風に分類できます。
①業務ユーザーから社内SE/情シス不要・使えないといわれるケース
ざっくり、企業の中で社内SE/情シスに求められる役割が、
A. 社内インフラを整備する
B. ITでビジネス貢献をする
の2つに分類できます。それぞれの役割でユーザーの不満内容も違います。それぞれ解説します。
A. 社内インフラを整備する
IT投資に積極的ではない、企業の場合、情シス・社内SEの役割=「社内インフラ整備」です。例として、パソコンの整備、ユーザー管理、ネットワーク整備等々です。
この場合のユーザーの不満は、パソコンの設定お願いしたけど対応遅い、といったサービスへの不満です。
B. ITでビジネス貢献をする
一方、大企業などでは、ITの重要性を理解し、「ITでビジネス改善」を社内SE/情シスに期待しています。業務を抜本的に効率化・仕組化するドライバーとしてITと業務協業し改善につなげます。
この場合のユーザーの不満は、あまり出にくいと思います。
理由は、IT部門が業務ユーザーと要件定義等を行う場合IT素人から見るとパフォーマンスの良し悪しは判断できずらいからです。しいて言えば、社内SE/情シスのビジネススキルが不足しプロジェクト推進などがいけていない場合には、ユーザーからクレームがあるかもしれませんが、、、
とはいえ、その場合でも広義の社内SE/情シスいらないとはならず、どちらかというと重宝される存在と言えます。
したがって、ユーザーからの社内SE/情シスいらないという声のほとんどは、「A. 社内インフラを整備する」方に対してです。
Bのタイプの社内SEへの転職は、「必見】社内SEにおすすめ転職エージェント16選|現社内SE談」の記事でご紹介しているエージェントがおすすめです。社内SEに特化しているから違いを理解した提案を期待できます。
社内SEが行っているシステム開発とは?をもっと詳しく知りたい方は、「社内SE/情シスにとってのシステム開発とは?【本質】」の記事もおすすめです。
話をもどし、Aの場合の社内SE/情シスの方が使えない・いらん!と言われないためにすべきアクションは以下です。
社内SE/情シスとしてのスキルを上げる
社内SEの勉強におすすめ!システム開発が学べる本22冊【厳選】
社内SE・情シス初心者必見!おすすめ勉強会・研修・セミナー21サイト
②Sier SEから見て社内SE不要・いらないと内心思われているケース
社内SE・情シスがSier SEに丸投げし、業務ユーザーとの調整等何もしないケースです。初心者の時はこういったケースも発生してしまう場合もあるので地道に勉強し学んでいくしかないです。
Sier SEさん目線でいうと、自社でできないから外注してるわけなので、社内SE/情シスが素人な場合は「社内SEつかえない」と愚痴るのではなく、それを踏まえた体制・提案をしてほしいものです。というかすべきです。
③経営者目線で社内SE・情シスは不要・いらないと言われるケース
自分にはあまり関係ないかなと思わずに流し読みください。
IT経験の浅い時期には、社内SE/情シスとして求められる要素は、単一アプリケーションの開発だったりします。
しかし、経験が上がるにつれ、組織の機能の開発、業務軸での改善、もっと上位になるとITプラットフォームとしての、事業ドメイン、企業ドメインでの仕組構築=システム化を検討できるようになります。
経営者の目線では、課長・部長・IT役員・CIOにはそういったITソリューションでのビジネス貢献を期待しています。
しかし、そういった期待に対応できない場合不満の声が上がります。(声というよりは、配属が変わったりさせられます)
より上のレイヤーでシステム構築ができるようになるためのおすすめのアクションとしては、
自分の職位より、1つもしくは2つ上位の視点で目の前の仕事を常に考え・行動を心がける
です。
様々な仕事での経験を、自分の目線と上司の目線で同時に考え行動していくわけなので経験値がどんどん蓄えられますし、いざ自分が上司になった際には疑似体験を済んでいる可能性が広がるので仕事の質も上がります。
④その他:理不尽に「使えない・いらいない」と言われるケース
社内SE・情シスの仕事は、Sier SE=システムプロの方と、業務ユーザー=業務はプロ・ITは素人の人とのお仕事です。
どうしても業務ユーザーで、ITを何もわからず理不尽な発言をされる場合もあります。そういう時は、聞き流しましょう。
耳と心を傾けるべきは、話を聞くべき人のコメント・意見で、聞くべきではない人の意見は心にとめないのがおすすめです。誰の話を聞くべきか、そうでないかは重要。信頼できる人か?あなたの業務を理解できる人か?で判断が必要です。
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Sier SEで社内SE/情シスへの転職を検討中の方へ
Sier SEとしてのアプリケーション開発・パッケージ導入の経験は、どの事業会社の社内SEとしても重宝されます。
しかし、注意が必要なポイントは、
事業会社のITに求められるのは素晴らしいITシステムではありません。
必要なのは、
問題を解決してくれるITソリューションです。
この違いを理解して、社内SE/情シスとしてお仕事をする必要があります。
そもそもITとしてどんな仕組みを構成すべきか?ITプラットフォームとしてどうあるべきか?
その上で、短期・中期のビジネスの課題を解決する為にどんな選択肢がとれるのか?を価値の観点から考えお仕事をする必要があります。
ビジネスに興味がある人には、社内SE/情シスはお勧めです。興味がわいた方は、ぜひ、社内SEのドアをノックしてみてください⇒【必見】社内SEにおすすめ転職エージェント16選。
こんな社内SE・情シスは不要・いらない、と言われる理由と回避策まとめ
社内SE/情シスが不要・いらないといわれる以下の4つのケースと回避策をご紹介しました。
①業務ユーザーから見て
お願いしたことをやってもらえず「使えない・いらいない」と言われる
⇒自己啓発に取り組む
⇒一部のユーザーは無視する
②Sier SEから見て
社内SE/情シスの方が素人すぎて「使えない・いらいない」と言われる
⇒①と同様の打ち手
③経営者目線
システムの重要性・仕事内容を理解できず「使えない・いらいない」と言われる
もしくは、
ビジネス要求を現在のITでは達成できず「使えない・いらいない」と言われる
⇒1階層・2階層上の視点で仕事に取り組む
④その他
理不尽に「使えない・いらいない」と言われる
⇒無視する
経験(職位)とともに社内SE/情シスに求められる役割も変化していきます。さらに、今後のITを考えると、ますます社内SE/情シスにはビジネス貢献・ITをどう使いビジネスに貢献するか?が求められます。
将来を意識して、準備をすることで、IT業界で必要とされる人材になれば需要の増加するIT業界ですので将来のキャリア・年収アップも狙えます。
とどのつまり、社内SE/情シスの使えない・いらないという声には耳を傾けず、根本的に愚直にスキルアップをしていく(おすすめはビジネス目線)事が重要です。