上流工程ってどんな感じなの?
上流工程はきついの?つまらないの?
どんな人が上流工程に向いてるの?
と言った疑問に答えます。
この記事を読むことで、
・上流工程と下流工程の違い
・上流工程がやりたくない、つまらない、きついと感じる理由
・上流工程に向いている人
・上流工程のやりがい
・上流工程が出来る仕事への転職方法
が分かるようになります。
✔記事の信ぴょう性
SIer SE→現、一部上場企業社内SE(IT歴15年以上)。基幹システム開発、及び、グローバル16拠点への導入やSCM・MDM等システム開発。社内SEの情報サイトIT Comp@ss運営者。「社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール」著者。
上流工程と下流工程の違い
上流工程とはどの工程を指しているのか??下流工程との違いに関して以下観点を解説していきます。
上流工程はどの工程?
上流工程と下流工程の目的の違い
上流工程に必要なスキル
上流工程はどの工程?
一般的なシステム開発のプロセスは以下です。
社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール
上図の「要件定義から基本設計」のプロセスを上流工程と呼びます。社内SE(シニアになればなるほど)等の場合、「起案から立上」も含め上流工程と言う場合もありますが、本記事では一般的な上流工程の定義の要件定義から基本設計を対象に本記事以下を解説していきます。下流工程は、「詳細設計、コーディング、テスト」の工程です。
上流工程と下流工程の目的の違い
上流工程と下流工程の目的の違いは、担当するフェーズの目的とも言い換える事が出来ます。システム構築の上流工程では、何をどのように具体的にシステムで解決するかを明確にすることが目的です。下流工程では、既にシステムで作る事は決まっているため、どう担当する仕組みでモノを作るのかを検討します。
社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール
上流工程に必要なスキル
ここまでの担当する業務の違いから、求められるスキルも異なります。上流工程の推進に求められるスキルの例は以下です。
ビジネス理解力
コミュニケーションスキル
抽象化能力
IT知識
ビジネス理解力
上流工程では事業部や業務部門の抱えるビジネス課題を理解し、曖昧なシステム要件を元に、システムでどのように解決するか具現化するスキルが必要です。
コミュニケーションスキル
上流工程では、下流工程とは異なり事業部や業務部門などIT素人とも会話する場合があります。その為、相手が発する要件は的を得ていなかったり、本当に求めている物を言語化できていない場合もあります。相手が直接言わない内容も予測し吸い上げる高いコミニケーションスキルが必要です。又、その逆も然りでIT用語を分かり易くIT素人に伝える必要があります。
抽象化能力
収集した情報を、現場担当、管理職、プログラマーと言った異なるレイヤーや役割の人と会話するには、それぞれの立場で知りたい情報粒度に抽象度を上下させる必要があります。
IT知識
上流工程では、どうシステムを技術的に操作したり、構築するかよりも、広いIT技術の・ソリューションの知識=何を知っているかが求められます。
上流工程が「きつい」、「つまらない」と言われる理由
上流工程と下流工程の違い(特徴)が人によっては、やりがいにも感じられ、人によってはきつい、つまらない、つらいと感じるかもしれません。解説する特徴は以下です。
スキル・経験不足
抽象的な作業
責任の重さ
人間関係の問題
生み出す価値の違い
スキル・経験不足
上記で解説した様に、上流工程と下流工程では求められるスキルが異なります。この点を理解せずに、上流工程でも下流工程と同じ前提で臨む場合不快に感じるかもしれません。この本当の課題は、これまで、実施していた工程が下流工程の場合、そこで得られた経験は活かせはするものの、上流工程は新しいチャレンジである点を理解し、出来なくて当たり前、最初は大変でも仕方がないと頭を切り替える必要があります。
抽象的な作業
上流工程では、下流工程と違い、定義された仕様に基づきコーディングをしたり、テストしたりする作業とは異なり、抽象的=言い換えると想像力の必要な業務です。このような業務を好む人にとってはプロジェクト事に新しいチャレンジを楽しむ事が出来ます。単純作業を好む人には向いていないかもしれません。
Xの声
chatbotGptにて検索結果
「具体的なコーディングが好きなプログラマーにとって、抽象的な要件定義や基本設計は面白く感じられません。実際に手を動かしてコードを書きたいのに、机上の空論ばかりではフラストレーションが溜まります。」
責任の重さ
上流工程でのミスは、プロジェクト全体に影響を与えると考えてしまいプレッシャーに感じる人がいます。しかし、実際には、システム開発における工程はどのフェーズでも重要で、どの工程でも他に影響を与えます。この点も、それまでの経験でのコンフォトゾーンなのか外なのかによると思います。
Xの声
chatbotGptにて検索結果
「上流工程でのミスは、プロジェクト全体に大きな影響を与えます。要件定義や基本設計の段階で誤りがあると、後の工程で大きな問題になるため、常にプレッシャーがかかります。自分の決定が全ての基盤になると考えると、精神的にきついです。」
人間関係の問題
上流工程がつまらないという別のケースは人間関係の問題です。これは、上流工程と下流工程では、多く関与する人が異なる為です。下流工程では、ITと詳しい人との接点が殆どですが、上流工程では、経営層や、事業部、業務部門、更にはもちろんシステム開発者と様々な人々と接点があります。その為、こういった人間関係が楽しいと感じる人もいれば、きついなと感じる人も中にはいます。
Xの声
chatbotGptにて検索結果
「クライアントとのミーティングや他のチームメンバーとの調整が多く、技術的な仕事よりも対人スキルが求められます。技術が好きでこの仕事に就いたのに、ほとんどが会話や調整ばかりだと感じることがあります。」
生み出す価値の違い
上流工程では、IT技術を知り、活用しビジネスへの貢献を狙うイメージです。一方、下流工程ではIT技術を実際に使い、触れ業務を実施します。このITとの関係性(距離感)が楽しいと感じる場合もあれば、もっと直接的にITに携わりたいと感じ、物足りなさを感じる場合もあります。
Xの声
chatbotGptにて検索結果
「具体的なコーディングや目に見える成果が少ないため、達成感を感じにくいです。自分が何を達成したのかが見えづらく、やりがいを感じにくいです。」
上流工程のやりがい・魅力とは?
ここまで、上流工程の特徴とつまらない、きついなと感じる側面から解説しましたが、ここからは、上流工程の特徴を知ったうえで、どんな人が上流工程に向いているのかを以下の観点で解説します。
・ITを使いビジネス貢献に興味がある人
・ものづくりを頭からお尻まで実施したい人
・コミニケーション能力が高い人
・分析力や抽象化能力が高い人
もしくは、上記能力が今高くなくともこれから上記を伸ばしたい人も対象と思います。
ITを使いビジネス貢献に興味がある人
上流工程の何が楽しいかと言うと、システム開発はモノづくりですが、上流工程では、ビジネスづくりやシステム開発のスキーマづくりから携われます。IT技術も好きだけど、そもそもビジネス貢献にさらに面白みを感じる人にはおすすめです。
ものづくりを頭からお尻まで実施したい人
上流工程のやりがいの一つが、一連の工程を頭からお尻まで出来ることです。自ら検討したソリューション・グランドデザインから実際のコーディングまでシステム開発を丸っと堪能したい人に向いています。
コミニケーション能力が高い人
先ほどでネガティブなポイントでコミニケーションにの多様性を解説しましたが、これは裏返しでは魅力でもあります。ITの知見を武器に、ビジネス・業務ユーザーとビジネス設計・システム設計に関して白熱した討議が出来る、苦労も多いですが面白みも沢山あります。例えば、業務ユーザーが考えもしなかったITソリューションを提案し劇的に彼・彼女らの仕事が楽になり、会うたびに感謝される等です。
分析力や抽象化能力が高い人
上流工程では、謎解きです。ビジネスの課題をコミニケーションから推測し、どのようにシステムで解決できるか分析し検討します。複雑な問題を、分解したり抽象度を変え様々な角度で考える必要があります。
上流工程が出来る仕事への転職方法
上流工程で出来る仕事への転職のおすすめは、ITに特化した転職エージェントの活用です。ITに専門性が高いエージェントだからこそ、あなたの経験を活かしつつ、興味のある求人をマッチアップが可能です。上流工程の転職におすすめの転職エージェントを比較した記事を参考までご紹介します。
この記事を読んで、やっぱり下流工程が好きそう
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Sier SE・SES(システムエンジニア)おすすめ転職エージェント15選
②プログラミングを伸ばし、転職支援を受ける
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上流工程に興味がある
③社内SEやコンサルへ転職する
【必見】社内SEにおすすめ転職エージェント16選|現社内SE談
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上流工程とは? きつい? つまらない ?現社内SEがその理由と解決方法を解説まとめ
上流工程はどの工程?
→要件定義から基本設計
上流工程と下流工程の目的の違い
→上流工程、システム開発で何を作るか、どう課題解決をするか決める
→下流工程、仕様をどう不備なく作るか
上流工程に必要なスキル
→ビジネス理解力
→コミュニケーションスキル
→抽象化能力
→IT知識
上流工程が「きつい」、「つまらない」と言われる理由
スキル・経験不足
抽象的な作業
責任の重さ
人間関係の問題
生み出す価値の違い
上流工程のやりがい・魅力とは?
・ITを使いビジネス貢献に興味がある人
・ものづくりを頭からお尻まで実施したい人
・コミニケーション能力が高い人
・分析力や抽象化能力が高い人
もしくは、上記能力が今高くなくともこれから上記を伸ばしたい人も対象と思います。
上流工程が出来る仕事への転職方法
この記事を読んで、やっぱり下流工程が好きそう
①システムエンジニア向け転職エージェントで年収やキャリアアップを狙う
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