システム開発の見積結局どこに依頼すればいいの?
開発会社を探す時間が取れない、探し方がわからない
と言った疑問に答えます。
この記事で、システム開発を外部委託で発注する時に便利な一括見積もりサイトを紹介します。さらに、見積を実施する差に気を付ける点も解説します。
✔記事の信ぴょう性
SIer SE→現、一部上場企業社内SE(IT歴15年以上)。基幹システム開発、及び、グローバル16拠点への導入やSCM・MDM等システム開発。社内SEの情報サイトIT Comp@ss運営者。「社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール」著者。
本記事で紹介するおすすめシステム開発一括見積もりサイト
【EMEAO】200社のシステム開発会社から要件にマッチする8社を無料で選んでくれる
公式URL: https://emeao.jp/
システム開発以外の比較も手掛ける一括見積もりサイト
システム開発、外注ベンダー検討の考え方
システム開発の外注ベンダーの考え方は2つです。
既存システムの開発・改修 → 既存ベンダーに見積依頼
新規システム開発 → 既存ベンダーを含む他ベンダーに相見積を依頼
既存システムの開発・改修 → 既存ベンダーに見積依頼
運用の面を考えると、かなりのレアケースを除き既存システムの改修の場合は、既存運用もしくは開発ベンダーに声をかけるべきです。
まれに、既存ベンダーでは対応できない要求の場合には要望に対応できる開発ベンダーを探す必要があります。その場合の注意点は、既存ベンダーが、他ベンダーが開発してくれたシステムの運用をみてくれるのか?の確認が重要です。
新規システム開発 → 既存ベンダーを含む他ベンダーに相見積を依頼
新規システム開発の場合には、効率よく無数に存在するシステム会社から候補ベンダーを探す必要があります。
その際に発生する社内SEや発注担当者の悩みと言えば、
・どこに声をかけたらいいかわからない or 沢山のベンダーにそもそもコネクションがない
・いちいち沢山のベンダーに声をかけるのが面倒
・大量に見積が来てもどの企業と詳細を詰めていくべきなのか判断難しい
と言った悩みを良く耳にします。
特に、IT担当者が不在の企業でもシステム開発は必要でそんな状況の際は非常に困ります。
システム開発の一括見積もりサイトおすすめ
システム開発の一括見積もりに便利なサイトをご紹介します。
EMEAO!
システム開発一括見積もりサイト利用の利点は、
・システム開発会社の得意領域を1社づつ調査する手間が省ける
・1社づつに同じ説明を毎回実施する手間が省ける
・コンシェルジェが無数の提案から厳選された数社に選定をお手伝いしてくれる
・見積依頼者(あなた)にコストは発生しない
・あなたのシステム開発会社の選択肢を広げることが出来る
があります。公式URL: https://emeao.jp/
特徴:
・登録しているのは第三者機関の審査を通過した優良業者のみ
・業界知識を持っているコンシェルジュが在籍
・システムの発注も取り扱いはあるもののシステム以外も取り扱いあり
システム業者の専門性という観点では、発注ナビがおすすめ
・審査済みの200社から要件にマッチする業者最大8社を提案
・電話相談可能(コロナによる業務抑制は実施していない感じでした)
・利用は完全無料
EMEAO利用の流れ
EMEAOの良かった口コミ・評判
口コミはいずれも高評価です。ネガティブな評価はありませんでした。
しかし、システムの専門性を鑑みるとやはり発注ナビがおすすめと思います。
システム開発ベンダー選定時・見積依頼時に気を付ける事
・システム開発ベンダーの得意領域をチェックする
・システム開発の体制は、発注ベンダー以外も含み構成も可能
・システム開発会社< 担当PM/PLスキルが非常に重要
システム開発ベンダーの得意領域をチェックする
一口にシステム開発と言っても、
・WEBシステム開発、
・クラウド型システム開発
・wordpressでの開発
等多岐にわたります。
1つのベンダーで全てを兼ねそろえている会社はありません。
更に、同じシステム開発会社でも、得意な業種が違います。
・製造業向けが得意
・医療系が得意
・金融系
・物流系
等々業種も分かれます。
以下でご紹介する一括見積もりサイト利用時はコンシェルジェが、得意不得意も見極め候補ベンダーの絞り込みを支援してくれます。
開発ベンダーの得意領域の実績の確認が重要
システム開発の体制は、発注ベンダー以外も含み構成も可能
一括見積もりサイトを利用すれば簡単にシステム開発を請け負ってくれる企業を見つけることが出来ます。しかし、だからと言って、その企業にプロジェクト全体を丸投げする必要はありません。
例えば、幾つかの例をご紹介します。
要件定義を自社で行いシステム開発部分のみを発注しシステム開発を依頼する
システム開発の経験があるメンバーが社内にいる+十分な工数が取れるのであれば社内で要件定義まで実施してしまうのも手です。これによりシステム開発全体の工数を下げることが出来ます。
中規模プロジェクトの場合、PMOに第3者を割り当てプロジェクト構成もあり
中規模プロジェクト且つ、社内にIT有識者が存在しない場合、信頼のおける人伝いにIT有識者をPMO的な位置づけで配置するのも手です。こうすることにより、外部ベンダーに丸投げにはならず、開発企業の進捗確認・成果物の妥当性をフォローすることも可能です。
又、仮に構築しようとしている仕組みがパッケージソフトの場合は、パッケージ製造元からアドバイザー的な方を体制に入れてしまうのも手です。こうすることで、そのパッケージ固有の設定を早く対応したり、バグ発生時に迅速に解消することも可能です。
システム開発会社の実績よりも、プロジェクト担当PM/PLスキル・経験が重要
システム開発会社の実績は、依頼する際にもちろん重要です。それ以上に重要な点は、プロジェクトにアサインいただくプロジェクトマネージャー(PM)とプロジェクトリード(PL)の経験です。
企業として実績があっても、担当いただくPM/PLに実績がなくては意味がありません。依頼する企業に実績があるということは体系化された開発手法や社内ノウハウが存在するという説明にはなります。しかし、最重要はあなたのプロジェクトにアサインされる担当のプロファイルです。
失敗する例は、契約完了まで実際のPM/PLと面接を行わず、上手い営業マンの営業トークで契約をしてしまった場合かなりの確率で痛い目にあいます。
システム開発の企業の実績だけではなく、プロジェクトに参画するPM/PLのプロファイルを確認する
なぜ日本のシステム開発に一括見積もりサイトの活用がおすすめか?
日本とアメリカのシステム開発の現状の違い
ガートナーの調査によると、
日本の開発の
・約3.5割は、外部委託
・他3.5割は、内部委託と外部委託が半々
・他3割は、ほぼ内製
海外では、一般的にシステムエンジニアを内部で抱えほとんどが内製開発です。日本のシステム開発においていいベンダーとの開発は重要なポイントになります。
更に、興味深い事に、日本のSIベンダー(2016年)の構造は、以下のトップ5社がシェアの半分を締、残りの半分のシェアを多数のベンダーでしのぎを削ると言った構造です。
大手ベンダーを利用しない限り無数に存在するベンダーから最適なベンダーを見つけるという難題が残る構造です。
どの企業でもベンダー選定は苦労しています。
もしくは、適切なベンダーを見つけることが出来ず結局知っているベンダーに無理くりお願いする構図です。
システム開発 外注すべきか?内製すべきか?の判断基準
システム開発を外注すべきか?内製すべきか?
内製の開発部隊が存在する場合は、既に体制構築に投資を行っているため内製を進めがちです。しかし、実際にはシステム開発は外注するべきです。
日本は海外と違い終身雇用がまだ根深く根付いています。その為、簡単に新しい技術ができるシステムエンジニア人材を市場から採用し、不要になったた解雇することができません。
システム開発内製化のデメリット
その為、一度内製開発に踏み切ると、
・システム開発言語が固定される(担当の得意な言語になりがち)
・ビジネスが拡張した際に開発能力をスケールしずらい
・システムの品質も(ひとにもよりますが)上がりずらい
・採用した人材に依存する
・システムがブラックボックス化しやすい
と言ったデメリットもあります。
システム開発内製化のメリット
メリットとしては、内製開発を実施すると
・費用を抑えられる傾向がある
・開発スピードを上げることが出来る
等々あります。
システム開発内製の実態
メリットもありますが沢山の内製開発をしている企業の実態は、
・初期開発はまあまあいいが、運用が始まると開発者が障害対応で後続開発が進まない
・システムがブラックボックス化する=>理由:ドキュメント作成の優先度が低い
・業務要件定義も、アジャイルなのか?なーなーの開発なのか?曖昧になる
・新しい開発手法・技術が社内適用されない(内製開発者の得意領域にかたよる)
と言ったことがどの企業でも発生しています。
繰り返しになりますが、海外では人材の流動性が高いという文化・商習慣の違いから日本とは違う景色になります。
外注ベンダーの見積・提案の妥当性に関して
様々なシステム開発ベンダーに見積依頼をすると金額にかなりばらつきが出ます。これは、伝える内容が文章化されていなければいないほど説明の解釈により作業見積が変化し金額差異としてあらわれます。
どうすれば、優れた提案か?を見分けられるのか?をご紹介します。前提は、あなたの周りにITの詳しい知識を持った人がおらず開発の内容の精査が難しい場合にどうするか?のアドバイスをします。
優れた提案・提案者の特徴です。以下該当しない、もしくは説明が不十分の場合は見積取得時に確認が必要です。
・システム開発の提案は金額ではなく工数で確認
・優れたPMは顧客に寄り添い目的・課題の確認を実施する
・対応が早い
・そもそも優秀な提案は素人でもわかるように提案してある
システム開発の提案は金額ではなく工数で確認
ベンダーから提案される見積金額を見るとおそらく金額にばらつきが生まれます。これは、企業事の開発者単価の違いによるものです。なぜ金額が高いのか?の議論よりもより前向きな協議が出来るように、提案のそれぞれの工程の工数の根拠を確認すべきです。
例えば、テスト工程ですが、
A社 0.4人月 B社 0.8人月で見積もったとします。
A社は、通常のテストを想定した工数
B社は、今回のプロジェクトの勘所はシステム性能なので手厚く性能テストが必要
といった意図を確認することが出来ます。
金額だけでなく、システム開発の工数で意図を確認することにより、金額ではなく考え方も把握する事も出来ます。
優れたPMは顧客に寄り添い目的・課題の確認を実施する
システム開発業者と会話を進める際に、優れたPM/PLを見分ける方法があります。
それは、PM/PLがお客の解決したい課題・目的をヒアリングしてくるかどうかです。請負の言われた事を作ろうとするベンダーは要件と仕様をヒアリングしてこようとします。
一方、優秀な開発ベンダーは、依頼者が求める仕様・要求は素人が考えるソリューションの選択肢の1つと理解し、本当に解決したい課題から他の提案がお客様の為になることを経験から理解しています。
対応が早い
仕事の出来る人で、仕事が遅い人を見たことはありません。
問い合わせの対応が遅い場合は、開発品質も怪しいと考えて経験上問題ありません。出来る人が、レスポンスだけ遅いとかんげる方が不自然です。
そもそも優秀な提案は素人でもわかるように提案してある
優れたシステム開発ベンダーやPMは、素人にも分かり易い説明をします。万が一、提案自体が分かりずらいのであれば、あなたの知見の足りなさと考えるべきではなく、相手の能力不足と考え馬の合わないベンダーとはその先に進むべきではありません。システム開発は数か月は一緒に仕事するパートナーになりますので不快な人と仕事をするべきではありません。と開発実力は違います!ますこの落とし穴を認識しましょう。
システム開発の外注探しに便利!一括無料見積りサイト|IT担当必見まとめ
【EMEAO】200社のシステム開発会社から要件にマッチする8社を無料で選んでくれる
公式URL: https://emeao.jp/
システム開発以外の比較も手掛ける一括見積もりサイト