基本情報技術試験ってそもそも何?
どう誰に役に立つの?
どう勉強すればいいの?
と言った内容を解説します。本記事を読むことで、基本情報技術の基礎から対策方法まで分かるようになります。
本記事で解説する内容は以下です。
・基本情報技術者試験とはそもそも何か?
・どんな人を対象に用意された試験か?ITパスポートとの違い
・この資格を取得するメリット
・試験の内容
・勉強方法、勉強時間目安、料金
・試験受講時の注意点
・過去の問題集
・試験までの流れ
・試験費用
>>基本情報技術者試験の勉強におすすめ
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基本情報技術者試験とは?
基本情報技術者試験の基礎を理解する為の観点を解説します。
解説する内容
基本情報技術者試験の定義
IPA(情報処理推進機構)とは
基本情報技術者試験の定義
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の一つで、日本のIT業界における基本的な知識やスキルを測定する国家試験です。ITの基礎知識だけでなく、実践的な技術やマネジメントの理解を問う内容になっています。試験の実施はIPA(情報処理推進機構)が行っています。
私の書籍【社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール】で社内SEにお勧めの資格の中でも基礎を学べる技術系国家資格の1つとして紹介しています。
社内SE 1年目から貢献!情シス 企画・開発・運用 107のルール
IT初心者の方がなにから勉強したらいいか迷ったら、上図の基礎から勉強をお勧めしています。
IPA(情報処理推進機構)とは
IPAって何?と疑問に思われた方の為に、IPAとは?も解説しておきます。
IPAIPA(情報処理推進機構)は、日本の経済産業省所管の独立行政法人で、正式名称は独立行政法人 情報処理推進機構(Information-technology Promotion Agency, Japan)です。1998年に設立され、IT分野における様々な活動を通じて、社会や経済の発展に寄与することを目的としています。
ITに携わると、様々な場所のIPAの名前をちょこちょこ耳にします。
例えば、開発手法を検索しているとIPAの文章を見つけたり、テンプレート等もIPAの参考資料をみつけたりします。
IPA公式サイト
各種テンプレート記事
IPAの主な役割は
情報セキュリティの推進
IT人材の育成
先進技術の研究・推進
ソフトウェア開発の品質向上
です。
このうち、IT人材の育成の一環で情報処理技術者試験の実施を行っています。IPAは情報処理技術者試験を通じて、ITスキルの認定を行っています。この試験には以下のような種類があります。
初級者向け:ITパスポート試験、基本情報技術者試験
中級者向け:応用情報技術者試験
上級者向け:プロジェクトマネージャ試験、データベーススペシャリスト試験など
基本情報技術者試験とITパスポートの違い
本記事の主題は基本情報技術試験ですが、ここまでの解説で、自分にはITパスポートの方がむいてるのか違いが気になる方もいらっしゃると思います。ですでの、ここでは、基本情報技術者試験とITパスポートの両方を比較し解説します。
解説する内容
試験の目的と対象者
試験範囲と内容
難易度の比較
試験の活用シーン
費用と試験方式
取得することでのメリット
試験の目的と対象者
項目 | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
目的 | ITの基礎知識を広く学び、非IT職を含めたビジネス全般で活用する | IT技術の基礎を理解し、IT業界で働くための第一歩を踏み出す |
対象者 | IT未経験者、文系学生、社会人、一般的なビジネスパーソン | IT業界を目指す学生、新人エンジニア、プログラマーなど |
難易度 | 易しい(入門レベル) | やや難しい(基礎から実践的な技術まで問われる) |
ITパスポートも基本情報技術者試験も誰でもうけてOKですが、ITに関係する職業でどんな人に向いているか記述すると以下のイメージです。
- SIerやSE(システムエンジニア):システム開発や管理に関わる初級者。
- 社内SE:企業内でITインフラを管理・運用する初心者。
- プログラマー:プログラミングやシステム開発を目指す人。
- 一般のビジネスパーソン:ITリテラシーを高めたい人。
特にIT業界でのキャリアをスタートさせたい人に向いていますが、IT未経験者や文系出身者でも挑戦可能です。
試験範囲と内容
項目 | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
試験範囲 | – ITの基礎知識(ハードウェア、ソフトウェア) | – ITの基礎知識に加え、プログラミングやアルゴリズム、ネットワークなど技術的な知識 |
– 経営戦略やマーケティングなどビジネス知識 | – データベース、セキュリティ、システム開発プロセス | |
試験形式 | – 選択式(四肢択一、約100問) | – 午前試験:選択式(80問) |
– 試験時間:120分 | – 午後試験:記述式(アルゴリズムやプログラムを解く) | |
– 試験時間:午前150分、午後150分 |
難易度の比較
比較ポイント | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
必要な学習時間の目安 | 30~50時間程度 | 100~150時間程度 |
難易度 | 入門レベル(IT初心者向け) | 初級~中級(ある程度の論理的思考力が必要) |
合格率 | 約50~60% | 約30~40% |
試験の活用シーン
比較ポイント | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
活用できる場面 | – ITの基礎知識を持つことを証明。 | – IT業界の登竜門としてキャリアのスタートに有利。 |
– IT職でなくても業務効率化や企画業務に役立つ。 | – システムエンジニアやプログラマー志望者に有利。 |
費用と試験方式
比較ポイント | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
受験料 | 7,500円(税込) | 7,500円(税込) |
試験方式 | – CBT(コンピュータで受験可能) | – CBTまたは筆記試験 |
– 年中受験可能 | – 年に複数回(春期、秋期)実施 |
取得することでのメリット
試験取得のメリットは以下です。
IT知識の基礎固め:幅広いIT知識を学べる。
業界での信頼性:IT業界では基本情報技術者資格を持つことで一定の評価を得られる。
キャリアアップ:システムエンジニアやプログラマーへの転職・就職で有利。
国家資格:公的資格として、社内評価やプロジェクト提案時にも役立つ。
私の書籍でも資格取得をお勧めしているのは、特に初心者の方がゼロからIT系の勉強をする際に、何から勉強したらいいのかわからない、そんな場合に、勉強準備の時短として基本形のIT資格の取得を目指し勉強をお勧めしています。一通り基礎を勉強することでITを広く浅く知ることが可能です。その上で、自分の興味のある分野を深堀したり、興味のある領域を広げ知識を身に着けることが可能です。
実際にSNSでどんなこえがあるのか調査してみました。
転職成功:「未経験からSEに転職できた!」
仕事の効率向上:「ITの基本が分かるようになり、業務で役立つ」
自身の成長:「資格勉強を通じてITの世界に興味が持てた」
メリットをITパスポートと基礎情報技術者試験でわけて更に記載すると以下です。
ITパスポート試験
- IT初心者や非エンジニアでも取得しやすい。
- ITの基礎知識があることをアピールでき、社内でのIT関連業務の提案や改善に役立つ。
→ITの人よりもビジネスパーソンにう役立つといえます。
基本情報技術者試験
- ITエンジニアとしての基礎力を証明。
- 転職や就職活動で評価されやすい。
- IT技術の基礎知識だけでなく、実務スキルも学べる。
どちらを受験すべきか?
ITパスポートが向いている人
- IT初心者で、基礎知識を学びたい人。
- IT職ではないが、ITリテラシーを高めたいビジネスパーソン。
- 軽い学習負担でITスキルを証明したい人。
基本情報技術者が向いている人
- IT業界への就職や転職を目指す人。
- プログラマー、システムエンジニアになりたい人。
- IT業界でキャリアを積みたい人。
基本情報技術者試験の勉強方法、時間、料金
基本情報技術者試験の勉強方法
書籍:
- 定番の参考書(例:「基本情報技術者試験対策テキスト」)
オンライン講座:
- スタディング
- UdemyやN予備校、ドットインストールなどで動画学習。
過去問題集:
- IPA公式サイトや市販の問題集で実践的な学習。
- IPA公式サイト(無料で過去問PDFを提供)
情報処理技術者試験 過去問 - 基本情報技術者試験.com(オンラインで解ける問題集)
基本情報技術者試験.com
学習時間の目安
学習時間の一般的な目安をネットで検索してみました。
- 初心者:100~150時間(1日2時間で約2~3か月)
- 経験者:50~100時間
*経験者の定義が謎ですが、、、それは今回は触れない事にします。。。
費用
- 受験料:7,500円(税込)
- 教材費:5,000~15,000円
- オンライン講座(必要に応じて):5,000~30,000円
総費用目安として、20,000~50,000円(受験料+教材費+講座費)をかけているのが多いようです。
試験までの流れ
- 受験登録(試験日の2~3か月前)
- 教材選び(試験登録後すぐ)
- 基礎学習(1か月間)
- 過去問演習(試験の2か月前から)
- 模擬試験(試験1か月前)
- 復習と調整(試験前2週間)
基本情報技術者試験とは?基礎~対策解説:メリット、過去問、勉強法、勉強時間目安、料金まとめ
本記事で解説した以下の内容をまとめます。
試験の目的と対象者
項目 | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
目的 | ITの基礎知識を広く学び、非IT職を含めたビジネス全般で活用する | IT技術の基礎を理解し、IT業界で働くための第一歩を踏み出す |
対象者 | IT未経験者、文系学生、社会人、一般的なビジネスパーソン | IT業界を目指す学生、新人エンジニア、プログラマーなど |
難易度 | 易しい(入門レベル) | やや難しい(基礎から実践的な技術まで問われる) |
試験範囲と内容
項目 | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
試験範囲 | – ITの基礎知識(ハードウェア、ソフトウェア) | – ITの基礎知識に加え、プログラミングやアルゴリズム、ネットワークなど技術的な知識 |
– 経営戦略やマーケティングなどビジネス知識 | – データベース、セキュリティ、システム開発プロセス | |
試験形式 | – 選択式(四肢択一、約100問) | – 午前試験:選択式(80問) |
– 試験時間:120分 | – 午後試験:記述式(アルゴリズムやプログラムを解く) | |
– 試験時間:午前150分、午後150分 |
難易度の比較
比較ポイント | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
必要な学習時間の目安 | 30~50時間程度 | 100~150時間程度 |
難易度 | 入門レベル(IT初心者向け) | 初級~中級(ある程度の論理的思考力が必要) |
合格率 | 約50~60% | 約30~40% |
試験の活用シーン
比較ポイント | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
活用できる場面 | – ITの基礎知識を持つことを証明。 | – IT業界の登竜門としてキャリアのスタートに有利。 |
– IT職でなくても業務効率化や企画業務に役立つ。 | – システムエンジニアやプログラマー志望者に有利。 |
費用と試験方式
比較ポイント | ITパスポート試験 | 基本情報技術者試験 |
---|---|---|
受験料 | 7,500円(税込) | 7,500円(税込) |
試験方式 | – CBT(コンピュータで受験可能) | – CBTまたは筆記試験 |
– 年中受験可能 | – 年に複数回(春期、秋期)実施 |
総費用目安として、20,000~50,000円(受験料+教材費+講座費)
取得することでのメリット
IT知識の基礎固め:幅広いIT知識を学べる。
業界での信頼性:IT業界では基本情報技術者資格を持つことで一定の評価を得られる。
キャリアアップ:システムエンジニアやプログラマーへの転職・就職で有利。
国家資格:公的資格として、社内評価やプロジェクト提案時にも役立つ。
過去問題集
- IPA公式サイトや市販の問題集で実践的な学習。
- IPA公式サイト(無料で過去問PDFを提供)
情報処理技術者試験 過去問 - 基本情報技術者試験.com(オンラインで解ける問題集)
基本情報技術者試験.com
書籍
- 定番の参考書(例:「基本情報技術者試験対策テキスト」)
オンライン講座
- スタディング
- UdemyやN予備校、ドットインストールなどで動画学習。
基本情報技術者試験は重要ですが、それ以上に大切なのは「学んだ知識を実際に活用する力」です。資格取得をゴールではなく、スタートとして活かしましょう。