システム要件定義が上手くできない・漏れが発生する
どうすればシステム要件定義を上手く推進できるかコツを知りたい
といった悩みを解決します。
本記事を読むことで、社内SE/システムエンジニアの方がシステム要件定義を行う際にどのよう考え要件定義に取り組むべきか?を理解できます。これにより、業務ユーザーからの2転3転する要件に振り回されずシステム要件定義を推進することが出来ます。
✔記事の信ぴょう性
米にてシステムエンジニア→現、某一部上場企業の情報システム部門、社内SE管理職として活躍中。システムエンジニア・社内SEとしての15年以上の体験・学びを通して有益なアドバイスが出来ます。
「システム要件定義の進め方とは?【完全初心者ガイド】社内SE必見」
の記事でシステム要件定義の進め方・プロセスに関して紹介しています。合わせて読んでみてください。
Amazonから学ぶ要件定義で失敗しないシステム開発方法
現状、ビジネスにとってITは欠かすことのできない重要な存在です。裏を返すと最も現代で成功しているビジネス=システム開発で成功していると定義できます。
更に、システム開発の失敗の約50%は要件定義が起因という事実から考えると、現代最も成功しているビジネス=現代で最も要件定義を上手く遂行するノウハウを持ち合わせているビジネスと置き換えることが出来ます。
✔合わせておすすめ記事
システム開発の遅延理由50%は「要件定義の失敗」事例と回避策
要件定義の最もうまいビジネス=Amazon
Amazonの快進撃の陰には、様々なシステム開発があります。そのプロジェクト・システム開発の成功の積み上げがAmazonビジネスの成功を支えています。
『アマゾンのシステム開発 』 と『一般的なシステム開発の開発の違い 』 をあぶり出し、失敗しない開発法を解説していきます。
この考え方をあなたのプロジェクトに取り入れることで、システムエンジニアの鬼門である要件的の成功確率を大幅に上げる事が出来ます。
Amazonの快進撃(参考情報)
破竹の勢いを続け最近では、オンライン販売だけではなく、クラウドサービス(AWS)、小売販売(ホールフーズ)まで幅広く成功を収めるAmazonです。
新しいサービスも順調に売り上げを伸ばし、Amazonの売上は右肩上がりです。
Amazonの事業別の売上推移
内側のグラフが2016年、外側の円が2018年の事業別の売上高です。
2016年にはなかったホールフーズ事業の伸びや、AWS・サードパーティーセラーサービスの伸びが目立ちます。
つまり、Amazonは失敗しないシステム開発を継続するノウハウがそこにある推論立てれます。失敗ばかり繰り返していたらここまでの急激な成長はなかったでしょう。
Amazonから学ぶシステム開発で失敗しない方法
Forbusの記事「 ジェフ・ベゾスの名言10選 「変わらないものを軸に戦略を立てよ」 」でAmazon CEOのジェフベゾス氏の名言にヒントがあります。
✔優れたサービスを生み出し続ける要件定義のエッセンス
Amazonの強みの源泉にある徹底的なユーザーファーストの方針
①顧客に執着せよ。
②顧客のニーズから逆算せよ
深堀して解説していきます。
底的な「顧客の視点で 」 で失敗しないシステム要件定義を実現
アマゾンの会議ではユーザー用に椅子を1席開けているのは非常に有名な話です。会議の場で、「それはユーザーの為になるのか?」の意識を忘れないために行います。 徹底的なユーザーファーストの文化・意識がアマゾンの成長の根幹にあります。
『世界で1番のユーザーファーストの企業が、世界で一番成長した。 』 シンプルなロジックと結果で証明しています。
なぜ、優秀な人材でごった返すAmazonの会議であえて席を一つ開ける必要があるのか?
答えは簡単です。
それだけ難しいく重要だからです。
簡単であれば、そんな事を実施する必要がありません。
顧客のニーズから逆算 |失敗しない要件定義のコツはユーザー求める物・サービスに徹底しているから
Amazonはプロダクトがどんなメリットがあるかを先に考えバックワードで商品仕様を検討していきます。
Amazonに勤めていた方の講義で聞いた話です。
Amazonの新商品開発審議は、1~2枚のワードの紙で行います。
どんなサービスを提供するのかユーザー目線で享受する内容を記載します。
会議審議者は、その内容をだまって読んでその後にディスカッションします。
本当にお客様に有益なサービスを開発できるか?の視点で徹底的に考え抜く仕掛けがそこにあります。
AWSも同様の方法のユーザーファーストの意識で生まれたサービスになります。
意識だけでは使い物にならない具体的にどう気を付ければいいかアドバイスして!
失敗しないシステム要件定義の具体的なポイント
Amazonで取り入れているユーザーファーストの習慣をまとめると2つです。
・会議で目に見える形で席を設けユーザーを想像する
・商品開発の際に先に顧客メリットを考えバックワードで仕様選定をする
このままだと、個人レベルで取り入れるのは難しいので以下の様に加工します。
・抽象化思考を使い第3者視点でニーズを考える
・逆算思考でバックワードで考える習慣を鍛える
抽象化思考を使い第3者視点でニーズを考える
抽象化思考はユーザーの視点で物事を考える際に役に立つ思考術です。
あなたの目線で物事を捉えるだけでなく、視点を変えることで、違った角度で要件定義を進める事が出来ます。
例えば、ユーザーだけではなく、運用者目線でこの機能開発した場合回るだろうか?もしくは、通常の大多数のボリュームの顧客ではなく、少数の優良顧客の目線でこの機能は便利だろうか?等視点の広がりを操作できます。
逆算思考でバックワードで考える習慣を鍛える
究極の開発は、ユーザーが求めるものを提供すれば必ず成功します。
使いもしないサービスを開発してしまい失敗します。
ユーザーの視点から出発し物事を逆算で考えることにより無駄をそぎ落とした本当にユーザーの為になる要件定義が可能です。
社内で要件定義を実施する際も、大抵の場合も対面するのは業務ユーザーであり、本当のお客様ではありません。
システムエンジニアとしては、迷ったらユーザーに聞け!の視点で逆算思考が重要になります。
Amazonに学ぶシステム要件定義を失敗を未然に防ぐ考え方のコツまとめ
システム開発プロジェクトの鬼門の50%は要件定義フェーズです。要件定義の成功はすなわちプロジェクトの成功です。
Amazonは徹底的なユーザー視点でお客様の為になる要件を定義し開発する事で意味のあるサービスを開発し破竹の快進撃を続けています。
システムエンジニアが個人単位でアマゾンの成功エッセンスを取り入れるためには①様々な視点での検討が可能な抽象化思考と②ユーザーの視点から物事を考える逆算思考を身につける事により失敗しない要件定義を進める事が出来ます。