2017年12月からの半年間で3.8%増となり、初めて8億人を突破した。 うち、スマートフォンなどの携帯端末によるネット利用者は4.7%増の7億8,774万人となり、ネット利用者全体の98.3%を占めた。 ネット普及率は1.9ポイント上昇し、57.7%となった
出所:JETRO
なぜ、中国はここまでスマホとアプリが人々に一気に浸透したのか?
といった疑問を、中国の某企業で現地法人の社長を務める方と対談する機会があったのでヒアリングしました。
中国のスマホ普及率って実際はどんな感じでしょうか?
現法社長:中国では、誰もがスマホもってるね。もう、スマホなしじゃ生活できないよ。
デバイスの普及にともなって、アプリも様々なのあるしね。
特に、Wechatがすごいね。
いまじゃ、Wechatがあれば、食事から銀行の支払いなんでもできちゃうね。
ないと、タクシーすら乗れなくて不便だね。
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どうしてこんなに早くスマホが普及したのですか?
現法社長: 中国にスマホが進んだ背景は、日本とインフラの発達の時代背景の違いが大きく関連あるよ。
日本では、各家庭に電話回線が引かれ、その回線で電話つかったよね。
なので、印象として、家庭用黒電話→デスクトップPC→PHS→ガラケー→ラップトップ→スマホみたいな流れで日本はどんどんスマホ・ネット環境が整備されていったね。
ところが中国は、発展途上だった為、電話回線みたいなのもなかったんだ。
なので、
電話なし→スマホみたいな流れで進化した印象です。これは、中国に限らずアフリカやインド等の発展途上国も同様の流れですね。
なぜこの流れで中国はスマホが普及したのか?
現地法人社長:
中国としては、インターネットを活用したいが、既存のマンションを工事して回線引くにはコストがかかるから困るなと考えていた。
そんな中、世界はどんどんインターネットの流れになり、中国もどうしようか迷っていた。
ところが、技術の進化は早く考えてるうちに、一気にインターネットは有線から無線に進化し、デバイスも小型化した。
その結果、中国は無線・スマホの組み合わせで既存の建物を改修することなくインターネットを普及する手段を手に入れました。
中国では既存権益が少なかった
現法社長:さらに補足すると、日本と中国ではこの進化の過程の違いがイノベーションをさらに生み出しやす土壌を作りました。
日本では、一度構築してしまった、社会インフラを破壊するほど度胸はなく、逆に中国ではその制約がないわけなのでどんどんイノベーションにチャレンジできます。
中国はさらに持ち前のチャレンジングスピリッツ(なんでもありの精神)もありどんどんスマホ・アプリでのサービスが生まれていきました。
中国はなぜスマホがこんなに早く普及したのか?まとめ
中国は、有線を既存の建物に引きインターネットを活用するので困っていました。既存ビルへの優先工事はコストもかなりかかります。
そんななか、技術進歩により有線が無線への進化し、さらに媒体もPCからさらに小型化したスマホが現れ始めました。
中国にとっては、救世主となり一気に一般家庭にスマホによりインターネットアクセスが提供され浸透していきました。
裏を返せば、日本の問題は一度引いてしまった有線(既存権益)が足かせになり技術進歩を妨げている可能性は非常にあります。
お話を伺わせていただいた、現法社長貴重なお時間ありがとうございました!
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