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コロナ禍だから必要な情報・データリテラシーとその鍛え方とは?

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コロナ禍だとなぜ、情報・データリテラシーが特に必要なの?

と言った疑問に答えます。この記事を読むことで、
・そもそものリテラシーとは何か?
・なぜ今情報・データリテラシーを求められているのか?
・どうすれば情報・データリテラシーを鍛える事ができるか?
を学ぶことが出来ます。

✔記事の信ぴょう性

SE歴10年以上。現大手EC運営企業の管理職 兼 社内SE講師。

グローバル(15か国以上導入)へ大規模ERPシステム開発・導入を実施。

2018年よりSE講師として100名弱の部下・生徒の教育を実施。

情報・データリテラシーとは何か?

リテラシー(literacy)という言葉の本来の意味は、『読み書きすること』ですが、ビジネスでは違った意味合いで利用されます。

Wikiでは、以下の様に表現しています。

元々は「書き言葉を、作法にかなったやりかたで、読んだり書いたりできる能力」を指していた用語

WIKI

ビジネスで活用される、リテラシーは『特定領域の情報判断能力』と捉えます。

ですの、リテラシーが有る・無い、や、高い・低いと言ったりします。

例:『ITリテラシーが高い』=『ITに関する情報判断能力がある』、と言い換える事が出来ます。

他にも様々なリテラシーが世の中には存在します。

リテラシーの一覧

メディアリテラシー
ネットリテラシー
コンピューターリテラシー
ITリテラシー
金融リテラシー
情報リテラシー
データ・リテラシー
ゲーム・リテラシー
視覚リテラシー
精神リテラシー
法律リテラシー
金融リテラシー
科学リテラシー
マルチメディア・リテラシー
統計リテラシー
人種リテラシー
文化リテラシー
環境リテラシー

それぞれ、XXに関して情報判断能力と捉えると理解できますね。

なぜコロナ禍だとデータリテラシーの必要性が増すのか?

新型コロナウィルス初期に拡散したデマ

この答えを解説する為に、コロナ禍でどんな情報が我々に流通したのか?を見てみます。以下でご紹介する情報は、新型コロナウィルスが拡散し始めた際に拡散した主なデマです。

当時は、新型コロナウィルスという前段未聞のウィルスに関して、人々は藁にもすがる思いで情報収集に画策していました。

更に、情報発信者側も、1事例や個人の見解での意見をSNS等で発信をしました。

コロナが拡散した主なデマ

東京新聞の記事で、なぜデマが広がるのか?を解説しています。

社会心理に詳しい東京大総合防災情報研究センターの関谷直也准教授(44)は以下の様に解説しています。
 情報を求めて多くの人がインターネットで検索し、玉石混交の情報がネット上にあふれる。各国のうわさレベルの情報もネットで瞬時に広がるという。
 情報の真偽を個人で判断するのは難しく、関谷准教授は「感染症研究所など、信頼できる一次情報にあたることが重要」と指摘した。

東京新聞

なぜ、新型コロナウィルスのデマが広まったか?

この答えは、2つ理由があります。

情報の速報性を求めた情報受信者

情報・データリテラシーが低く信ぴょう性・妥当性の判断が出来なかった

情報の速報性を求めた情報受信者

様々な情報は絶えず我々の周りの様々な媒体で絶えず流れています。コロナ禍では、我々情報受信者が、信ぴょう性よりも、速報性を求めたからが原因の1つです。

Twitterなどの媒体を介して、だれでも気軽に情報をメディアに配信できるようになっています。

裏返しとして、情報の信ぴょう性の判断はどんどん難しくなっています。

情報・データリテラシーが低く信ぴょう性・妥当性の判断が出来なかった

2つ目の理由は、情報を判断できなかったことです。

例えば、いくらSNSで”醤油を沢山飲むと体にいいって!”と呟いても、

既に醤油に関してある程度の知識がる我々日本人は、
・大豆からできてるから体にはいいだろうけど、沢山取ったら塩分取りすぎだろ
・醤油はそもそも飲まないだろう
と考え、SNSの投稿が個人の意見なのか、何か裏付けのある情報なのか興味があれば調査します。

ところが、コロナのような速報性を求めた情報は、この信ぴょう性がおざなりになります。

我々を取り囲むメディアでは、情報のスピード・量が上がり、質が下がる、といった便利とは引き換えの当然の状態が起こっています。

その際に求められるは、が個人単位でフィルタリングする機能=情報・データリテラシーです。

コロナで誤った情報を拡散させた以下のいずれの原因も発信者の課題ではなく、情報を受領する側の問題です。

情報の速報性を求めた情報受信者

情報・データリテラシーが低く信ぴょう性・妥当性の判断が出来なかった

データリテラシーの信ぴょう性と速報性の関係

学習院のサイトで情報の特徴と信ぴょう性を論文を書く生徒さん向けにまとめてくれています。

学習院

画像貼り付けましたが、見ずらいので以下抜粋です。

図書 速報性 低い
一般的に図書は、研究者や専門家によって書かれ、編集者や出版社の手を経て発行されるので、内容について責任の所在が
比較的明確です。


新聞 速報性 低い
同じ出来事に対する報道でも、新聞社によって主張が異なる場合があります。
客観的に情報を判断するためには、複数紙を読み比べてみましょう。

雑誌 速報性 中
基本的には、図書と同様です。

辞書 速報性 低い
ある言葉や事柄についての定説、通説がその分野の専門家によって書かれているため、情報を調べるときに最も信頼性が高
い資料と言えます。ただし、出版までに時間がかかるため、新しい言葉や事柄は載っていない場合があります。

ネット 速報性 高い
インターネット上の情報は誰でも発信できます。そのため、情報の評価をより慎重に行わなければなりません。

ポイントは、それぞれの媒体で特徴があり、その特徴を理解して情報と向き合う必要があると解説しています。情報・データの信ぴょう性と速報性は反比例に関係になり易いと考えます。

そんなの分かってると思う方でも、気を付けて

『早起きは3文のとく』

『急がば回れ』

『四葉のクロバーを見つけると幸せになる』

だれが言ったかわからない上記の様な諺・言い伝え。

信じている人結構いますよね。*これは子供の頃一番信頼している両親から言われた殻もあると思います。

我々の身の回りに溢れる情報も、かなり無意識に流れ、無意識に信用してしまっている情報も多々存在します。

信じるのが悪いわけではなく、考えない事は情報により操作される場合もあるという点を頭に入れておく必要があります。

特に、我々のような情報システム・ITエンジニアは人を操作できる情報を流すことを生業としていますので、その情報の鮮度・信ぴょう性・速報性を理解し情報と向き合いお仕事をする必要があります。

ポイント抜粋

情報の速報性が高いと、新p寮生が薄い場合が多い

情報は誰が配信しているかも非常に重要

日本のデータリテラシーは最下位な事実

以前、『日本のネット常識は先進国で最下位な事実|ITリテラシー問題』の記事で日本のITリテラシーに関して記事を書きました。この時も調査結果に基づき、日本のITリテラシーが最下位であると記事にしました。

今回は、データリテラシーに関しても調査したところ同様の結果になりました。

日本のデータリテラシーは最下位

データリテラシー・プロジェクト(Data Literacy Project)は、米Qlik Technologiesが、米Accenture、米Cognizant、スペインExperian、米Pluralsight、英Chartered Institute of Marketing(英国公認マーケティング協会)、豪Data To The Peopleの6社と立ち上げたコミュニティで、2018年に世界各地域の「データリテラシー指標(The Data Literacy Index)」を発表しました。

それによると、国別の企業データリテラシースコアの中央値で、調査対象国中最も低かったのが日本だった(上記図)。

IT Leaders

日本の情報リテラシーが最下位の理由は根回し文化

調査対象国は10カ国で、最も高かったシンガポールの中央値が84.1、6位の米国が72.6、9位のスペインが71.5だったのに対し、日本は54.9と極端に低かった。Qlikの分析によると、「日本企業の従業員のデータスキルは他国同様広がっているものの、組織全体でデータを活用するスキルが劣っている」のだという。

 「日本が根回しなどの合意形成や稟議制度などボトムアップのアプローチで意思決定を行っている企業が多いのに対し、他国はデータスキルの高い従業員を活用した戦略的意思決定に舵を切っている」と指摘している。」

IT Leaders

日本の根回しの事を指摘されると、納得感があります。

コロナで加速するDXと更に必要性の増す情報・デジタルリテラシー

図1:企業における組織的データ活用のサイクル
DIGITAL INSIGHT

コロナの功罪としては、日本の遅れていたDXを推進した背景もあります。それまで、あまり乗り気ではなかった経営層もこのコロナをきっかけに、テレワークの導入、電子承認・印鑑の導入、オンライン決算の活用等を進めています。

この様々な情報がデジタル化されるようになると、必然的に情報の量は更に増加します。

これにより、より大量にあふれるデータを精査し使う能力=情報・データリテラシーの進化が必要になります。

ビジネスにおいてデータの活用の重要性は増し、ビジネスにおける意思決定のサイクルをより的確に速く回すかは、データリテラシーの高さだといっても過言ではありません。

どのように情報・データリテラシーを鍛えればいいのか?

どのように情報・データリテラシーを鍛えればいいのか?

根回しが当たり前の日本では、ビジネスで自然とデータによるリテラシーの向上は機会が薄いです。

したがって、個人個人のデータリテラシーを判断する能力を上げていく必要があります。その方法は以下です。

・特定分野の知識量を上げる
・抽象化能力・客観的思考を上げる

特定分野の知識量を上げる

特定領域の知識量がある程度備わっていると、そもそも速報性の情報が飛び込んできたとしても情報事態の精査が可能性です。しかし、これは現実的ではありません。自分の仕事や興味のある領域では可能かの知れませんが、全てにおいて汎用性があるか?というとそうではありません。

汎用性の高い情報・データリテラシーを高める方法は以下です。

抽象化能力・客観的思考を上げる

目の前の不明確な事象が発生した際に、その情報をそのままとらえるのではなく、抽象度を上げ

約款的に捉えることであなたの知っている情報まで情報を引き上げ検討する事が出来るようになります。この抽象化能力・客観的思考を使いこなせるようになると、「知っている情報で物事を精査」できるようになります。

例えば、「トイレットペーパーは中国で製造されマスクと同じ」というデマで考えると。

紙製品は、布製品(繊維)と同じ材料でできているから、トイレットペーパー品薄になるって言ってう?

問う感じで考え、ふと目の前にあるマスクの原材料とトイレのトイレットペーパーの原材料を見るだけで、情報の妥当性を崩すことが出来ます。

抽象化思考とはなにか?
抽象化思考のトレーニング方法
は、上記リンク先の記事がお勧めです。

データリテラシーを学べるおすすめ本・勉強法は?

2つの方法をご紹介します。

【IT/DXシリーズ-意識改革編-】ビジネスパーソンのためのデータリテラシー

【IT/DXシリーズ-意識改革編-】ビジネスパーソンのためのデータリテラシー

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